ヤドキング(ガラル)考察 M-2 使用率56位 さいせいりょくのHD耐久型
ヤドキング(ガラル)
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/24)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ヤドキング(ガラル)は使用率56位を記録。特性はほぼ全個体が**さいせいりょく(採用率99.6%)**で、マイペース・きみょうなくすりは誤差レベルです。
ヤドキング(ガラル)の軸は、HP95・とくぼう110の高い特殊耐久と、さいせいりょくによる「交代するたびにHPを最大の1/3回復する」性質です。なまける(採用率50.0%)の自己回復とどくどく(31.9%)の定数ダメージを絡めて居座り、かえんほうしゃ(62.5%)で打点を持つ受けポケモンとして機能します。すばやさ種族値30と遅いため、上から殴る役割ではなく、後出しから盤面を支える型が主流です。
持ち物は**たべのこし 34.3%・オボンのみ 28.6%・シュカのみ 16.7%**と分散しており、回復量を取るか弱点保険を取るかで役割が変わります。
なぜヤドキング(ガラル)が使われるのか
1. さいせいりょくで交代のたびにHPを1/3回復する
さいせいりょく(採用率99.6%)は、手持ちに引っ込めるたびにHPを最大の1/3回復する特性です。HP202の1/3=約67を交代だけで取り戻せるため、受け出し→交代を繰り返すサイクル戦で消耗しにくく、なまける(50.0%)を使えなかったターンも下がるだけで回復できます。とくぼう178(おだやか)と合わせ、特殊アタッカーに繰り返し後出しできるのが採用の主軸です。
2. とくぼう110・HP95で特殊アタッカーに後出しできる
ヤドキング(ガラル)のとくぼうは種族値110、HPは95と高水準です。おだやか(採用率54.2%)でとくぼうは178に達し、サーナイトのハイパーボイス(79.8%・ノーマル等倍)を等倍で受けながら居座れます。どく/エスパーはかくとうを×0.25、どく・くさ・フェアリーを×0.5で軽減でき、サーナイトのしんくうは(かくとう・採用率75.2%)も大きく軽減できるため、フェアリー・かくとうの特殊技には強く出られます。ただしあくの特殊技(サザンドラのあくのはどう98.5%など)はあく×2弱点で受けに回れない点に注意が必要です。
3. どくどく+なまけるで定数ダメージ受けが成立する
どくどく(採用率31.9%)で相手を継続的に削り、なまける(50.0%)で自分のHPを最大の1/2回復しながら居座る受けの動きが取れます。かえんほうしゃ(62.5%)の打点と合わせ、高耐久の物理アタッカーを毒の定数ダメージで時間をかけて崩せます。すばやさが遅く自分から先手を取れないぶん、削りと回復で粘って勝つ構造です。
基本スペック
種族値
HP95・とくぼう110の特殊耐久が軸で、ぼうぎょ80もあり物理も無振りで一定は受けられます。とくこう110は受けポケモンとしては十分な打点ですが、すばやさ30は環境最遅クラスで、ほぼ全ての相手に先手を取られます。先手を取って殴るのではなく、後出し・回復・定数ダメージで盤面を支える耐久型として運用するポケモンです。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍以下) | 無効 |
|---|---|---|
じめん
ゴースト
あく
|
かくとう(×0.25)
どく
くさ
フェアリー
|
なし |
弱点はじめん・ゴースト・あくの3タイプで、いずれも×2です。耐久は高いものの、ガブリアスのじしん(採用率99.2%・じめん×2)・マスカーニャのはたきおとす(57.6%・あく×2)・ドラパルトのゴースト技など、環境上位の主力技が弱点を突いてくる点に注意が必要です。一方でかくとうは×0.25、どく・くさ・フェアリーは×0.5で大きく軽減でき、かくとう・フェアリーの特殊アタッカーには強く出られます。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| かえんほうしゃ | ![]() |
90 | 62.5% | 主力打点。ハッサム×4・くさ・こおりに刺さる。10%やけど |
| なまける | ![]() |
— | 50.0% | 最大HPの1/2を回復する自己回復技 |
| さむいギャグ | ![]() |
— | 43.0% | 相手の素早さを2段階下げ、ゆきを降らせる変化技 |
| ヘドロばくだん | ![]() |
90 | 33.5% | どく一致技。フェアリー・くさへの打点。30%どく |
| どくどく | ![]() |
— | 31.9% | もうどく状態にし、定数ダメージで高耐久を崩す |
| めいそう | ![]() |
— | 25.6% | とくこう・とくぼうを1段階ずつ上げる積み技 |
| サイコキネシス | ![]() |
90 | 20.5% | エスパー一致技。どく・かくとうに刺さる。10%D低下 |
| れいとうビーム | ![]() |
90 | 20.5% | ガブリアス・カイリュー等ドラゴンへの打点。10%こおり |
かえんほうしゃ(62.5%)・なまける(50.0%)を軸に、さむいギャグ(43.0%)で素早さを下げ、どくどく(31.9%)で定数ダメージを与える受けの構成が標準です。攻撃技はどく一致のヘドロばくだん(33.5%)よりかえんほうしゃの採用率が高く、はがね・くさ・こおりを広く焼く役割が優先されています。
主要型の解説
各型は持ち物分布(たべのこし34.3%/オボンのみ28.6%/シュカのみ16.7%)を指標としています。性格はおだやか(D↑ A↓・採用率54.2%)が過半で、特殊耐久に寄せたHD型がほぼ全てです。EVもHD振りが上位を占め、すばやさには振らないのが標準です。
型1: たべのこしHD受け型(最多)
指標: たべのこし 34.3%/おだやか 54.2%
たべのこしHD型
性格: おだやか(D↑ A↓)
EV: H32 D32(HD振り)
持ち物: たべのこし
・かえんほうしゃ
・なまける
・どくどく / さむいギャグ
・ヘドロばくだん / めいそう
強み:
たべのこしの毎ターン1/16回復に、なまける(最大1/2回復)とさいせいりょくの交代回復を重ねることで、ターンをかけて居座る回復量を最大化できます。オボンのみ型のような一度きりの回復ではなく、長期戦で継続的に粘れるのがこの型の利点です。どくどく+たべのこしで「相手は毒で削れ、自分はたべのこしで回復し続ける」消耗戦に持ち込めます。
弱み:
オボンのみ・シュカのみのような瞬間的なHP回復や弱点軽減が無いため、ガブリアスのじしん(じめん×2)など弱点技の一撃を耐える保険にはならず、毎ターンの少量回復が間に合わない高火力に押し切られます。
型2: オボンのみHD型(28.6%)
指標: オボンのみ 28.6%
オボンのみHD型
性格: おだやか(D↑ A↓)
EV: H32 D32(HD振り)
持ち物: オボンのみ
・かえんほうしゃ
・なまける
・めいそう / どくどく
・ヘドロばくだん / さむいギャグ
強み:
HPが1/4以下になった瞬間にオボンのみで約50回復するため、たべのこし型では間に合わない急な大ダメージ後でも、その後のなまけるまで繋ぐ猶予が生まれます。めいそうを採用すれば、特殊技を受けながらとくこう・とくぼうを積み、オボンのみの即時回復で耐久ラインを保ったまま全抜きを狙えます。
弱み:
回復が一度きりのため、たべのこし型のような長期サイクルでの粘り強さは劣ります。発動後は素の耐久に戻るので、消耗戦が長引くと回復総量で押し負けます。
補足: シュカのみ型(16.7%)
シュカのみはじめん技を1回×0.5に軽減するきのみで、最大の弱点であるガブリアスのじしん(採用率99.2%)の一撃を半減して耐え、なまける・かえんほうしゃで反撃する余地を作ります。じめん技を最も警戒する構築での選択肢ですが、ゴースト・あくの弱点には対応できない点は他型と同じです。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、ヤドキング(ガラル)と相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。とくぼう178・HP202の特殊耐久で多くの特殊アタッカーに後出しできる一方、すばやさ30で全ての相手に先手を許し、弱点のじめん・ゴースト・あくを突く物理アタッカーには受けが成立しにくい点に注意してください。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
サーナイト(54位)
|
◎ 有利 | ハイパーボイス(79.8%・ノーマル等倍)・しんくうは(75.2%・かくとう×0.25)をとくぼう178で受け、かえんほうしゃ(フェアリー等倍)やヘドロばくだん(フェアリー×2)で削れる |
ハッサム(14位)
|
△ はたきおとす次第 | かえんほうしゃが×4(むし2×はがね2)で刺さり、バレットパンチ(99.7%・はがね等倍)・インファイト(72.4%・かくとう×0.25)は軽減できる。ただしはたきおとす(53.6%・あく×2)が半数以上の個体に搭載され、持ち物を失いつつ弱点を突かれる |
カイリュー(16位)
|
△ れいとうビーム採用時のみ | れいとうビーム(採用率20.5%)なら×4(ドラゴン2×ひこう2)で刺さるが、採用率は低く多くの個体は打点不足。しんそくの先制やじしんの被弾も重い |
ガブリアス(1位)
|
× 不利 | じしん(99.2%)が×2弱点。S102>30で先手を取られ、受け出しても高乱数で崩される。シュカのみなら1回は半減して耐えられる |
マスカーニャ(3位)
|
× 不利 | はたきおとす(57.6%・あく×2)でたべのこし等を叩き落とされつつ上から殴られる。トリックフラワー(92.9%・くさ×0.5)は軽減できるがあく技で押し切られる |
ブリジュラス(2位)
|
× 不利 | ヘドロばくだん・ヘドロウェーブがはがねに×0、かえんほうしゃも等倍止まりで打点が乏しい。高耐久で削りきれず、どくどくもはがねにはどくが効かない |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
じしん(99.2%)が×2弱点で、S102から先手で受け出しを崩される。なまけるの回復が一撃に追いつかない | じめんを無効化するひこう・ふゆう枠(アーマーガア等)に引いて受け、れいとうビーム圏内なら後続のこおり打点で処理する |
ブリジュラス(2位)
|
はがね/ドラゴンでどく技が×0、かえんほうしゃも等倍止まり。どくどくも無効で定数ダメージが入らず崩せない | じめん・かくとう枠(ガブリアスのじしん、ルカリオのインファイト等)を合わせてはがね弱点を突く |
ドラパルト(51位)
|
ゴーストダイブ(38.2%)が×2弱点。S142から先手で殴られ、ふいうち(29.4%・あく×2)の先制でも削られる | ゴーストを半減するあく枠、ノーマルタイプ枠を後続に置いて受け、ヘドロばくだんのどくで定数ダメージを与える |
マスカーニャ(3位)
|
はたきおとす(57.6%・あく×2)で持ち物を叩き落としつつ上から殴られ、回復道具の前提が崩れる | あくを半減するこおり/フェアリー枠(キュウコン(アローラ)等)に引いて受ける。先に削れていればかえんほうしゃ(くさ×2)で落とす |
苦手な相手は「弱点のじめん・ゴースト・あくを×2で突き、S30より速く先手で殴ってくる相手」と「はがねタイプでどく技・どくどくが通らない相手」に大別されます。いずれも単体での切り返しは難しいため、弱点を半減する後続のタイプ補完で受ける構築が前提になります。
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
ヤドキング(ガラル)は特殊耐久は高いが弱点のじめん・ゴースト・あくが物理で突かれやすいため、残り5体で以下の役割を補います。
- じめん対策: ひこう・はがね(アーマーガア・カイリュー)でガブリアスのじしんを受ける枠
- あく対策: こおり/フェアリー(キュウコン(アローラ))でマスカーニャのはたきおとすを半減する枠
- はがね崩し: じめん・かくとう(ガブリアス)でブリジュラス等のはがねに打点を持つ枠
- ゆきシナジー: さむいギャグのゆきと相性のよいこおり枠(キュウコン)で雪下のシナジーを取る
データ分析①:攻撃技より回復・補助技が優先される受け構成
ヤドキング(ガラル)の技採用率は、一致技より回復・補助技の採用率が高い点に特徴があります。
| 技 | 区分 | 採用率 | 役割 |
|---|---|---|---|
| かえんほうしゃ | 攻撃 | 62.5% | はがね・くさ・こおり打点 |
| なまける | 回復 | 50.0% | 自己回復(最大1/2) |
| さむいギャグ | 補助 | 43.0% | 相手のS2段階低下+ゆき |
| ヘドロばくだん | 攻撃(一致) | 33.5% | フェアリー・くさ打点 |
| どくどく | 補助 | 31.9% | 定数ダメージ |
一致技のヘドロばくだん(33.5%)より、非一致のかえんほうしゃ(62.5%)の採用率が約2倍高くなっています。どく技はじめん・いわ・ゴースト・はがねに半減〜無効で通りにくく、一致補正が乗っても役割対象が狭いのに対し、かえんほうしゃはハッサム(×4)やくさ・こおりに広く刺さるため、火力ではなく「役割を持てる相手の広さ」で技が選ばれています。
加えて、攻撃技は実質1枠(かえんほうしゃ)に集約され、残りはなまける・さむいギャグ・どくどく・めいそうといった回復・補助・積みで埋められる構成が標準です。これは、すばやさ30で殴り合いに不向きなぶん、「居座って削り・回復・素早さ低下で相手の動きを制限する」受けの設計に技スロットを割いている表れといえます。
まとめ:型別比較
| 型 | 指標 | 持ち物 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| たべのこしHD型 | たべのこし 34.3% | たべのこし | 毎ターン回復で長期サイクルに強い | 弱点一撃を耐える保険にならない |
| オボンのみHD型 | オボンのみ 28.6% | オボンのみ | 急な大ダメージ後に即時回復で繋ぐ | 回復1回きりで長期戦に弱い |
| シュカのみHD型 | シュカのみ 16.7% | シュカのみ | ガブリアスのじしんを1回半減で耐える | ゴースト・あく弱点には無力 |
総評:
ヤドキング(ガラル)はとくぼう178・HP202の特殊耐久とさいせいりょく(99.6%)の交代回復を軸に、かえんほうしゃ・なまける・どくどく・さむいギャグで居座る受けポケモンです。攻撃技は実質かえんほうしゃ1枠で、残りを回復・補助で固めて削り・回復・素早さ低下で相手を制限するのが基本の動きです。
持ち物はたべのこし34.3%・オボンのみ28.6%・シュカのみ16.7%と分散しており、「長期サイクルで粘る」「急な大ダメージ後に繋ぐ」「じめん技を1回耐える」のどれを取るかで役割が変わります。一方、すばやさ30で全ての相手に先手を許し、弱点のじめん・ゴースト・あくを物理で突かれると受けが成立しません。苦手なガブリアス・ブリジュラス・マスカーニャには後続のタイプ補完で対応する前提のポケモンです。
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構築例
オボンのみ
トリックルーム
あくび
なまける
ねっとう
オボンのみ
トリックルーム
あくび
なまける
ねっとう
じめん
ゴースト
あく
かくとう(×0.25)
くさ
フェアリー

ハッサム(14位)
マスカーニャ(3位)
ブリジュラス(2位)
ドラパルト(51位)