アーマーガア考察 M-2 使用率6位 受け回し型の技構成と立ち回り
アーマーガア
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、アーマーガアは使用率6位を記録。アタッカーが上位を占める中、**はねやすめ採用率98.1%**が示す通り、受け回しを担う耐久ポケモンとして高い採用率を維持しています。
アーマーガアの核ははがね/ひこうという複合タイプです。弱点はほのお・でんきの2つだけで、じめん・どくを無効化し、くさ・むしを×0.25、ドラゴン・フェアリー・エスパー・ノーマル・はがね・ひこうを×0.5に抑えます。ぼうぎょ種族値105とはねやすめによる毎ターン回復を組み合わせ、環境上位の物理アタッカーを起点に詰みづらくさせる役割を持ちます。
なぜ今アーマーガアが受け枠として強いのか
1. 弱点2つ・無効2つ・半減多数の優秀なタイプ
アーマーガアの強みは何よりはがね/ひこうの受けの広さです。弱点はほのお(×2)・でんき(×2)のみで、以下のように環境で多い攻撃タイプを軒並み軽減します。
- じめん(×0)・どく(×0)を無効化
- くさ(×0.25)・むし(×0.25)を大幅軽減
- ドラゴン・フェアリー・ノーマル・エスパー・はがね・ひこう(各×0.5)を半減
使用率1位ガブリアスのじしん(採用率99.2%)を無効化できるのが象徴的で、環境最多の物理地面アタッカーに対する受け出し性能が、6位という使用率を支えています。
2. はねやすめ+ぼうぎょ105で居座って回復
ぼうぎょ種族値105・HP98に**はねやすめ(採用率98.1%)**を合わせ、物理アタッカーの攻撃を耐えながら最大HPの50%を回復します。たべのこし(採用率66.8%)と併用すれば、半減・等倍の打点では削り切られにくく、相手の攻撃回数を消費させながら盤面を維持できます。
3. ボディプレスでぼうぎょを攻撃に転用
攻撃技の主力はボディプレス(採用率70.9%)。こうげきではなくぼうぎょの数値でダメージを計算するため、耐久に振った高いぼうぎょがそのまま打点になります。さらに**てっぺき(採用率63.5%)**でぼうぎょを2段階上げれば、防御を固めると同時にボディプレスの威力も上昇する噛み合わせがあります。こうげき種族値87と低いアーマーガアが、受けながら反撃できる仕組みです。
基本スペック
種族値
ぼうぎょ105・HP98の物理耐久が軸で、とくぼう85も実用域です。こうげき87・とくこう53とアタッカー性能は低く、ボディプレス(ぼうぎょ依存)に火力を頼る設計になっています。すばやさ67は遅く、後出しから受けて回復・反撃する立ち回りが基本です。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍以下) | 無効 |
|---|---|---|
ほのお
でんき
|
くさ
むし
はがね
ノーマル
エスパー
ドラゴン
フェアリー
ひこう
|
じめん
どく
|
弱点がほのお・でんきの2タイプしかなく、じめん・どくを無効、くさ・むしを×0.25と、受けに極めて適したタイプです。なお、かくとう(はがね2×ひこう0.5=×1)・いわ(はがね0.5×ひこう2=×1)は等倍で通る点に注意してください。受け出しの判断は「相手がほのお・でんき技を持つか」が分岐点になります。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| はねやすめ | ![]() |
— | 98.1% | 最大HPの50%回復。使用ターンのみひこうタイプが消え、じめん技が×2で通る点に注意 |
| ボディプレス | ![]() |
80 | 70.9% | ぼうぎょの数値でダメージ計算。てっぺきと噛み合う主力打点 |
| てっぺき | ![]() |
— | 63.5% | ぼうぎょ2段階アップ。物理受け強化とボディプレス火力増を兼ねる |
| とんぼがえり | ![]() |
70 | 62.1% | 攻撃しながら交代。受け出し後に有利な味方へ繋ぐ対面操作技 |
| アイアンヘッド | ![]() |
80 | 31.1% | タイプ一致のはがね打点。フェアリー・いわ・こおりに刺さる |
| ブレイブバード | ![]() |
120 | 19.0% | タイプ一致の高威力ひこう技。反動1/3。かくとう・くさへの打点 |
| ちょうはつ | ![]() |
— | 14.9% | 相手の変化技を封じる。受け合い・積み合いを崩す |
| ビルドアップ | ![]() |
— | 14.6% | こうげき・ぼうぎょを1段階アップ。物理方向の積み |
| きりばらい | ![]() |
— | 13.6% | 自分側のステルスロック等を除去。受け回しの起点維持 |
技の骨格ははねやすめ+ボディプレスで固定され、残り2枠を「てっぺき(防御を固める)」と「とんぼがえり(繋ぐ)」で分け合う構成が主流です。
主要型の解説
型1: てっぺき積みボディプレス型
指標: てっぺき採用率 63.5%/わんぱく 47.8%
てっぺきわんぱく型
性格: わんぱく(B↑ C↓)
EV: H32 B32(最多型はHB+余りをD2)
持ち物: たべのこし / オボンのみ
・はねやすめ
・ボディプレス
・てっぺき
・とんぼがえり / ちょうはつ
強み:
てっぺきでぼうぎょを2段階上げると物理アタッカーをほぼ完封でき、同時にぼうぎょ依存のボディプレスの威力が上がる二重の利点があります。HB特化+たべのこし+はねやすめにより、ガブリアスのじしん(無効)をはじめ多くの物理打点を起点に居座れます。
弱み:
てっぺきを積むターンを攻撃に使わないため、とんぼがえり型と違い対面を選んで繋ぐ動きができず、積む隙にちょうはつを撃たれると物理完封の前提が崩れて機能停止します。
型2: とんぼがえり対面操作型
指標: とんぼがえり採用率 62.1%
とんぼがえり対面操作型
性格: わんぱく / のんき
EV: H32 B32(物理受け基準)
持ち物: たべのこし
・はねやすめ
・ボディプレス
・とんぼがえり
・てっぺき / アイアンヘッド
強み:
とんぼがえりで攻撃しつつ、有利な味方に交代できるのが積み型にない利点です。受け出して相手の打点を確認してから繋げるため、攻撃を受ける枠と倒す枠を分業できます。低速ゆえ、交代際に相手の行動を見てから動ける場面が多いのも噛み合います。
弱み:
てっぺきを切る分、積み型ほどの完封性能はなく、物理アタッカーを「受けて流す」までで止まりやすいです。とんぼがえりはむし技でダメージが伸びにくく、相手を倒し切る打点としては期待できません。
環境ポケモンへの相性分析
受けやすいポケモン
使用率上位のうち、アーマーガアが受け出し・居座りで対処しやすい相手を挙げます。選定基準は「アーマーガアにほのお・でんき技が刺さらず、こちらが回復で居座れる相手」です。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
◎ 有利 | じしん(採用率99.2%)を無効化。げきりんもドラゴン×0.5。ボディプレスがドラゴン/じめんに×1で通り、はねやすめで居座れる |
ゲンガー(10位)
|
○ 有利 | ヘドロウェーブ(どく×0)無効、シャドーボール(ゴースト等倍)・きあいだま(かくとう等倍)止まり。ほのお・でんき技を持たず崩されにくい。ただしボディプレス(かくとう)はゴーストに×0で無効なので、削るならアイアンヘッドやとんぼがえりに頼る |
ルカリオ(9位)
|
○ 有利 | コメットパンチ(はがね×0.25)・バレットパンチ(はがね×0.25)を大幅軽減、インファイト(かくとう×1)等倍。ほのお・でんき技を持たず、てっぺき+はねやすめで物理を受け切れる |
ドドゲザン(24位)
|
○ 有利 | ふいうち(あく等倍)・アイアンヘッド(はがね×0.25)・ドゲザン(あく等倍)いずれも弱点ではない。ボディプレスがあく/はがねの複合に×4で刺さる |
苦手なポケモンと対策
選定基準は「アーマーガアの弱点ほのお・でんきを突くか、特殊高火力で受け回しを崩す相手」です。
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
リザードン(5位)
|
かえんほうしゃ(採用率42.4%)・フレアドライブ(33.3%)がほのお×2弱点。とくぼう85では特殊ほのおを2発耐えるのが厳しく、りゅうのまい(26.9%)で詰められる | アーマーガアを後出ししない。いわ・みず・でんきタイプ(ガブリアスのいわ技や水枠)でリザードンに弱点を突いて処理する枠を別に用意する |
ブリジュラス(2位)
|
10まんボルト(採用率66.9%)がでんき×2弱点。ボディプレスははがね/ドラゴンの複合に×2で通るものの、こうげき87・ぼうぎょ依存では決定打にならず、先に高威力でんき技で崩される | じめんタイプ(ガブリアス・カバルドン)でブリジュラスに後出しし、じしんで弱点を突く。アーマーガアでは受けに行かない |
マフォクシー(25位)
|
かえんほうしゃ(採用率65.5%)がほのお×2弱点。わるだくみ(39.6%)を積まれると特殊耐久を貫通され、ちょうはつ無しでは止められない | ちょうはつ採用ならわるだくみを封じてボディプレスで削れる。非採用ならあくタイプ(ドドゲザン・サザンドラ)を後出しして処理する |
サザンドラ(21位)
|
かえんほうしゃ(採用率67.0%)・だいもんじ(14.2%)のほのお技が×2弱点。あくのはどう(あく等倍)・りゅうせいぐん(ドラゴン×0.5)は軽傷だが、ほのお技で受け回しを崩される | ほのお技を持つ個体には受け出さない。ボディプレスがあく/ドラゴンの複合に×2で通るので、ほのお技未採用と読めた時のみ居座って削る |
ウルガモス(18位)
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ほのおのまい(採用率79.7%)がほのお×2弱点。ちょうのまい(97.4%)で特攻・特防・命中を上げられると、はねやすめの回復を上回る火力で押し切られる | ちょうはつでちょうのまいを止めるか、いわ・みずタイプ(キラフロル等のいわ技)でほのお/むしの複合に×4が刺さる弱点を突いて処理する |
キラフロル(15位)
|
だいちのちから(じめん)は通常無効だが、はねやすめ使用ターンはひこうが消えてじめん×2で刺さる。パワージェム(いわ等倍)も高い特攻で削られ、ステルスロックで受け出しを重くされる。こちらの有効打はボディプレス(いわ/どくの複合に等倍)頼みで火力が出ない | ボディプレスはいわ/どくに等倍止まりで打ち負けやすい。てっぺきで固めて居座りつつ、きりばらいで撒かれたステルスロックを除去して受け回しを継続する |
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
アーマーガアは物理受けに特化する一方、弱点のほのお・でんきと特殊高火力に弱いため、残り5体で以下を補います。
- ほのお対策: みずタイプ(アシレーヌ等)でリザードン・ウルガモスのほのおを受け、弱点を突き返す枠
- でんき対策: じめんタイプ(カバルドン・ガブリアス)でブリジュラスの10まんボルトに後出しする枠
- 特殊アタッカーの処理: ゲンガー等の高速特殊枠で、アーマーガアが削り切れない相手に上から打点
- ステルスロック展開: カバルドン等でステロを撒き、受け回しと交代読みダメージを両立
データ分析①:受け回しを支える「弱点2つ」の希少性
アーマーガアの使用率6位という位置は、火力ではなくタイプ受けの広さで説明できます。攻撃技の主力ボディプレス(採用率70.9%)はぼうぎょ依存・威力80で、こうげき種族値87の低火力を補うための「受けながら反撃する手段」に過ぎません。にもかかわらず上位を維持できるのは、はがね/ひこうが環境最多の攻撃タイプを軒並み軽減するからです。
| 環境上位の主力技 | 採用元(順位) | タイプ | アーマーガアへの倍率 |
|---|---|---|---|
| じしん | ガブリアス(1位) | じめん | ×0(無効) |
| トリックフラワー | マスカーニャ(3位) | くさ | ×0.25 |
| ヘドロウェーブ | ゲンガー(10位) | どく | ×0(無効) |
| インファイト | ルカリオ(9位) | かくとう | ×1(等倍) |
| 10まんボルト | ブリジュラス(2位) | でんき | ×2(弱点) |
| かえんほうしゃ | リザードン(5位) | ほのお | ×2(弱点) |
環境1位ガブリアスの最重要打点じしんを無効化できる点が、受け枠としての価値の中心です。一方で、刺さる弱点はほのお・でんきの2つに集約されており、この2タイプの打点を持つかどうかが受け出し可否の唯一の判断基準になります。アーマーガアを軸に組むなら、リザードン・ブリジュラスのようなほのお・でんき持ちを別の枠で処理する設計が必須で、これがパートナーにじめん・みず枠(カバルドン・ガブリアス・アシレーヌが同居率上位)が並ぶ理由です。
まとめ:型別比較
| 型 | 指標採用率 | 主な技 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| てっぺき積み型 | てっぺき 63.5% | はねやすめ・ボディプレス・てっぺき・とんぼがえり | 物理を完封し、ボディプレス火力も上昇 | 積みターンを狩られ、ちょうはつに弱い |
| とんぼがえり型 | とんぼがえり 62.1% | はねやすめ・ボディプレス・とんぼがえり・てっぺき | 受けてから有利な味方に繋げる | 完封性能が低く、決定打に欠ける |
総評:
アーマーガアは火力ではなくはがね/ひこうのタイプ受けの広さで使用率6位を維持する受け枠です。弱点はほのお・でんきの2つだけで、環境1位ガブリアスのじしんを無効化し、くさ・むし・ドラゴンなどを軽減します。はねやすめ(採用率98.1%)+ボディプレス(70.9%)を基盤に、てっぺきで物理を完封するか、とんぼがえりで繋ぐかで型が分かれます。
弱みはほのお・でんきの特殊高火力に集約されるため、リザードン・ブリジュラス・ウルガモスのような相手は別枠で処理する前提でパーティを組むことが、アーマーガアを活かす鍵になります。
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構築例
オボンのみ
ドリルくちばし
ちょうはつ
とんぼがえり
はねやすめ
ブレイブバード
ビルドアップ
はねやすめ
ちょうはつ
ほのお
でんき
くさ
ノーマル
エスパー
ドラゴン
フェアリー
じめん
どく
ルカリオ(9位)
ドドゲザン(24位)
ブリジュラス(2位)
マフォクシー(25位)
サザンドラ(21位)
ウルガモス(18位)
キラフロル(15位)