エルレイド考察 M-2 使用率46位 こだわりスカーフ・タスキ・メガの型別採用率
エルレイド
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、エルレイドは使用率46位。タイプはエスパー/かくとうで、特性はきれあじ(採用率90.5%)が主流です。きれあじは「切る」技の威力を1.5倍にする特性で、主力のせいなるつるぎ・サイコカッター・リーフブレード・つじぎりがすべて対象となります。
注目すべきは持ち物の分布です。こだわりスカーフ27.7%・きあいのタスキ26.5%・エルレイドナイト25.6%がほぼ三等分で並んでおり、メガ進化が前提のポケモンではありません。素のエルレイドはこうげき125・とくぼう115と高く、スカーフで上から殴る/タスキで一回行動を保証する/メガ進化で全抜きを狙う、の3方向に型が分かれているのが特徴です。
なぜエルレイドが採用されるのか
1. きれあじで強化されるせいなるつるぎ
エルレイドの主力はせいなるつるぎ(採用率88.9%)。威力90のかくとう技で、特性きれあじにより威力が1.5倍(実質135相当)になります。さらにこの技は相手のぼうぎょ・回避の能力変化を無視してダメージを計算するため、てっぺきで積んだ相手のぼうぎょ上昇を貫通できます。アーマーガア(てっぺき採用率63.5%)のような積み耐久型に対しても、積みを無視して一致かくとう打点を通せるのが他のかくとうアタッカーにない長所です。
サブのサイコカッター(採用率78.8%)も「切る」技できれあじの対象。エスパー一致でゲンガー(ゴースト/どく)やフシギバナ(くさ/どく)など、どくタイプに通ります。
2. こだわりスカーフでS80の遅さを補う
エルレイドのすばやさ種族値は80で、環境上位では中速にとどまります。そこで採用率1位の持ち物がこだわりスカーフ(27.7%)。ようき+すばやさ最大振りのスカーフでSは約217に達し、ガブリアス(S102)・スターミー(S115)・ゲッコウガ(S122)・マスカーニャ(S123)といった素では先手を取れない高速勢の上から、せいなるつるぎ・サイコカッターを叩き込めます。素のすばやさが低いぶん、スカーフによる奇襲性が高いのがエルレイドの使われ方です。
3. かげうちで先制処理ができる
ゴースト先制技かげうち(採用率47.4%)を持ち、優先度+1で相手のすばやさに関わらず先制できます。スカーフ型・タスキ型のいずれでも、HP1で耐えたタスキ持ちやすばやさで上回られる低耐久アタッカーを先に倒す詰め手段になります。かげうちは「切る」技ではないためきれあじの対象外で、威力40のまま運用します。
基本スペック
種族値
こうげき125に対してとくこう65と、攻撃は完全に物理寄り。せいなるつるぎ・サイコカッターなどの主力技がいずれも物理である理由はここにあります。とくぼう115は高い一方、ぼうぎょ65・HP68と物理耐久は低く、すばやさ80も中速止まりのため、スカーフで先手を取るかタスキで一回の行動を保証する前提の運用になります。
タイプ・弱点
| 弱点(×2) | 耐性(½) |
|---|---|
ひこう
ゴースト
フェアリー
|
かくとう
いわ
|
弱点はゴースト・ひこう・フェアリーの3タイプで、いずれも×2。リザードンのひこう技、ゲンガー・ミミッキュのゴースト、アシレーヌ・ミミッキュのフェアリーと、環境上位に弱点を突ける相手が多いタイプです。低い物理耐久と相まって受け出しは難しく、かくとう・いわを½で軽減できる程度にとどまります。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| せいなるつるぎ | ![]() |
90 | 88.9% | きれあじで×1.5。相手のぼうぎょ変化を無視。一致メイン物理かくとう技 |
| サイコカッター | ![]() |
70 | 78.8% | きれあじで×1.5。急所ランク+1。一致エスパー物理技 |
| リーフブレード | ![]() |
90 | 62.9% | きれあじで×1.5。急所ランク+1。みず・じめん・いわへの打点 |
| かげうち | ![]() |
40 先制 | 47.4% | 優先度+1。相手のSに関わらず先制。タスキ処理・詰めに |
| トリプルアクセル | ![]() |
20×3 | 28.5% | 3回連続ヒット。ガブリアス・カイリューなどドラゴン・ひこうへの打点 |
| つじぎり | ![]() |
70 | 18.1% | きれあじで×1.5。急所ランク+1。ゴースト・エスパーへの打点 |
| シャドークロー | ![]() |
70 | 10.5% | きれあじで×1.5。急所ランク+1。ゴースト・エスパーへの非先制打点 |
| インファイト | ![]() |
120 | 7.0% | きれあじ非対象。使用後B・Dダウン。せいなるつるぎより高威力だが反動あり |
| つるぎのまい | ![]() |
— | 6.8% | A2段階アップ。主にメガ型・タスキ型で全抜きを狙う |
メインのせいなるつるぎ・サイコカッター・リーフブレードの3技で、ほのお/ゴースト等を除く環境上位の多くに等倍以上の打点が確保できます。4枠目はかげうちで先制処理を取るか、トリプルアクセルでドラゴン・ひこう(ガブリアス・カイリュー)への明確な打点を持つかで分かれます。
主要型の解説
エルレイドの型は性格(ようき56.1%/いじっぱり41.2%)と持ち物(スカーフ/タスキ/メガ石)の組み合わせで決まります。
型1: こだわりスカーフ型(持ち物採用率1位 27.7%)
こだわりスカーフようき型
性格: ようき(S↑)
EV: A32 S32 H2(最多スプレッド、採用率48.0%)
持ち物: こだわりスカーフ
・せいなるつるぎ
・サイコカッター
・リーフブレード
・トリプルアクセル / かげうち
強み:
ようきAS+スカーフですばやさが約217に達し、素では先手を取れないガブリアス(S102)・スターミー(S115)・ゲッコウガ(S122)・マスカーニャ(S123)を上から殴れます。きれあじせいなるつるぎはガブリアス・ドドゲザン(あく/はがね、かくとう×4)に高打点、サイコカッターはゲンガー・フシギバナのどく勢に通り、スカーフを切り札にした奇襲的な抜きが狙えます。
弱み:
こだわりで技が固定されるため、相手の交代に技を縛られます。とくにせいなるつるぎを撃ったターンにゴースト(ゲンガー・ミミッキュ)へ引かれると無効化され、隙を晒します。物理耐久が低く、スカーフで上を取れない先制技(ミミッキュのかげうち93.6%・ハッサムのバレットパンチ99.7%)には先に削られる点も型1共通の弱点です。
型2: きあいのタスキ型(持ち物採用率2位 26.5%)
きあいのタスキようき型
性格: ようき(S↑)
EV: A32 S32(AS振り)
持ち物: きあいのタスキ
・せいなるつるぎ
・サイコカッター
・リーフブレード / トリプルアクセル
・かげうち
強み:
スカーフ型と違い技を固定されないため、相手のゴースト読みでサイコカッター以外を選び直せます。タスキで必ず1回行動でき、HP1で耐えてからかげうち(優先度+1)で削り残しを処理する、という詰め筋が安定します。スカーフ型がこだわりで縛られる「ゴースト交代への打ち分け」が効くのがタスキ型の利点です。
弱み:
スカーフがないぶん素のS80のままで、ガブリアス・スターミー・両刀高速勢の上を取れません。タスキは一度削られると無力化するため、ステルスロック(ガブリアス採用率50.7%・ブリジュラス49.8%)が撒かれていると初手から機能しない点が、スカーフ型にはないタスキ型固有の弱みです。
型3: メガエルレイド型(エルレイドナイト採用率25.6%)
メガ進化でこうげき125→165、すばやさ80→110、ぼうぎょ65→95に上昇します。特性はきれあじからせいしんりょくに変わるため、せいなるつるぎ等のきれあじ補正×1.5は失われますが、こうげき種族値が165まで伸びるため素の火力はメガ前を上回ります。せいしんりょくでミミロップ等のねこだましによるひるみを受けない点も利点です。
| ステータス | メガ前 | メガ後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| HP | 68 | 68 | 変化なし |
| こうげき | 125 | 165 | +40 |
| ぼうぎょ | 65 | 95 | +30 |
| とくこう | 65 | 65 | 変化なし |
| とくぼう | 115 | 115 | 変化なし |
| すばやさ | 80 | 110 | +30 |
強み:
S110はようき最大振りでS約178となり、ガブリアス(S169)・リザードン(S167)の上を素で取れます。スカーフに頼らず先手を取れるため、つるぎのまい(採用率6.8%)を絡めた積みアタッカーとして全抜きを狙えるのがメガ型の方向性です。せいしんりょくでひるみを無効化でき、ねこだまし始動の崩しにも強くなります。
弱み:
きれあじを失うためせいなるつるぎ等の「切る」技が×1.5補正を受けなくなり、こうげき種族値の上昇ぶん(125→165)でこの補正分を補う形になります。スカーフ型のように高速勢(S110超のスターミーS115・ゲッコウガS122・マスカーニャS123)を上から殴れない点が、スカーフ型と比べたメガ型の弱みです。メガ枠を消費するため、他のメガ進化アタッカーと枠を奪い合う点も採否の判断材料になります。
環境ポケモンへの相性分析
使用率上位のうち、エルレイド(スカーフ/タスキ型を基準)と相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。きれあじ補正後のせいなるつるぎ・サイコカッターを基準にしています。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ドドゲザン(24位) |
◎ 超有利 | せいなるつるぎが×4(あく2×はがね2)でS50より速く先に確定圏。先制技ふいうち(採用率99.0%)は等倍(あく2×かくとう0.5)だが、先に一撃で押し切れる |
ブリジュラス(2位) |
○ 有利 | せいなるつるぎ×2(はがね2×ドラゴン1)。スカーフでS85の上を取れる。主力はとくしゅ技中心でこちらの高Dが活きる |
ガブリアス(1位) |
△ スカーフ前提で有利 | トリプルアクセルが×4(ドラゴン2×じめん2)。スカーフでS102の上を取れるが、素のS80では先にじしん(採用率99.2%・等倍)を受ける |
キラフロル(15位) |
△ 五分 | せいなるつるぎ(いわ2×どく0.5=等倍)・リーフブレード(いわ2×どく0.5=等倍)とも弱点は突けない。S86をスカーフで上から取れるが、高Bには等倍打点で押し切りにくい |
ゲンガー(10位) |
× 不利 | せいなるつるぎがゴースト×0で無効。シャドーボール(採用率71.1%)がエルレイドに×2弱点。サイコカッターは×2通るが素のS80では先にS110で殴られる |
リザードン(5位) |
× 不利 | ひこう技(エアスラッシュ採用率32.9%)がエルレイドに×2、かえんほうしゃ(42.4%)も等倍で痛い。こちらの一致技はかくとう0.5・エスパー等倍止まり |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ミミッキュ(19位) |
ばけのかわで初撃を1回耐え、じゃれつく(フェアリー×2・採用率91.9%)でエルレイドの弱点を突く。先制かげうち(採用率93.6%)も同速以上で詰めてくる | はがね・どくタイプ(ハッサム・キラフロル等)を同伴し、ばけのかわ消費後にフェアリーを半減して後出しから処理する |
ゲンガー(10位) |
せいなるつるぎがゴースト×0で無効化され、シャドーボール(採用率71.1%)がこちらに×2。S110で素のエルレイドの上を取られる | あく・ゴーストタイプ(ドドゲザン・ソウブレイズ等)でシャドーボールを受け、つじぎり/シャドークロー持ちならゴーストへ後出しから打点を入れる |
リザードン(5位) |
エアスラッシュ(ひこう×2・採用率32.9%)・かえんほうしゃ(42.4%)で上から削られ、こちらの一致技はかくとう0.5・エスパー等倍止まり | みず・いわ・でんきタイプ(アシレーヌ・キラフロル等)を同伴し、リザードンに後出しして弱点を突いて処理する |
アーマーガア(6位) |
せいなるつるぎ等倍(かくとう→ひこう0.5×はがね2=等倍)止まりで高Bを抜けず、ボディプレス(採用率70.9%)で殴り返される。ブレイブバード(ひこう×2・採用率19.0%)も飛んでくる | でんき・ほのおタイプ(ウォッシュロトム・リザードン等)で弱点を突く。せいなるつるぎはてっぺきを無視できるので、はがね半減を承知でなら削りには使える |
アシレーヌ(4位) |
ムーンフォース(フェアリー×2・採用率97.0%)がこちらの弱点を突く。せいなるつるぎはみず0.5×フェアリー1=半減止まりで高HPを抜けない | どく・はがね・くさタイプ(キラフロル・フシギバナ等)でフェアリーを半減して受け、リーフブレード(みず×2)持ちなら別枠から弱点を突く |
パーティ構成
相性の良いポケモン(同居率上位)
パーティ構成の基本方針:
エルレイドは物理耐久が低く弱点(ゴースト・ひこう・フェアリー)も環境に多いため、残り5体で以下を補います。
- ゴースト対策: あく・ゴーストタイプ(ドドゲザン等)でゲンガー・ミミッキュのゴースト打点を受ける枠
- ひこう対策: でんき・いわタイプ(ウォッシュロトム・キラフロル等)でリザードン・ギャラドスの上を取る枠
- フェアリー対策: どく・はがねタイプ(キラフロル・ハッサム等)でアシレーヌ・ミミッキュを半減する枠
- ステルスロック展開: ガブリアス等でステロを撒き、相手のタスキを潰してエルレイドの全抜きを通す
データ分析①:持ち物が三等分する「型を読ませない」構造
エルレイドの最大の特徴は、持ち物採用率がスカーフ27.7%・タスキ26.5%・メガ石25.6%と3つに割れている点です。これは型を1つに絞れないことを意味し、対面した相手は「上から殴られるスカーフか/一回耐えるタスキか/積んで全抜きするメガか」を初手で読めません。
| 持ち物 | 採用率 | 想定すばやさ | 立ち回り |
|---|---|---|---|
| こだわりスカーフ | 27.7% | S約217(最速勢の上) | 奇襲的な抜き。技は固定 |
| きあいのタスキ | 26.5% | S80(素のまま) | 1回行動保証+かげうちで詰め |
| エルレイドナイト | 25.6% | S約178(S102勢の上) | つるぎのまい始動の全抜き |
この分布の実戦的な意味は、相手のすばやさ計算が成立しない点にあります。たとえばガブリアス(S102)の前に出てきたエルレイドが、スカーフなら上から、メガなら同じく上から、タスキなら下から動く。相手はどの型かを初手で確定できず、これが低い物理耐久を抱えるエルレイドが使用率46位に位置する奇襲性の源泉です。技構成(せいなるつるぎ・サイコカッターはどの型でも共通)が型によって変わらないぶん、持ち物だけが読み合いの軸になります。
まとめ:型別比較
| 型 | 採用率 | 主な技 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| こだわりスカーフ型 | 27.7% | せいなるつるぎ・サイコカッター・リーフブレード・トリプルアクセル | 最速勢の上を取る奇襲性 | 技固定でゴースト交代に弱い |
| きあいのタスキ型 | 26.5% | せいなるつるぎ・サイコカッター・リーフブレード・かげうち | 1回行動保証+先制で詰め | S80のまま。ステロに弱い |
| メガエルレイド型 | 25.6% | つるぎのまい・せいなるつるぎ・サイコカッター・リーフブレード | A165・S110・ひるみ無効で積み全抜き | きれあじを失う。メガ枠を消費 |
総評:
エルレイドはエスパー/かくとうの物理アタッカーで、特性きれあじにより主力のせいなるつるぎ・サイコカッターを×1.5補正できるのが核です。せいなるつるぎが相手のぼうぎょ変化を無視する点も、てっぺき持ちへの確実な打点として機能します。
使用率46位という数字の裏には、持ち物が三等分する「型を読ませない」構造があります。スカーフで上から殴るか、タスキで耐えてから詰めるか、メガで積んで全抜きするかを相手に的中させづらく、これが低い物理耐久を抱えながらも採用される理由です。一方でゴースト(ゲンガー・ミミッキュ)・ひこう(リザードン)・フェアリー(アシレーヌ)の弱点が環境上位に多く、これらをパーティ単位でケアできるかが運用の前提になります。
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構築例
せいなるつるぎ
サイコカッター
つじぎり
かげうち
せいなるつるぎ
サイコカッター
つじぎり
かげうち
ひこう
フェアリー
いわ


ドドゲザン(24位)
ブリジュラス(2位)
キラフロル(15位)
ゲンガー(10位)
リザードン(5位)
ミミッキュ(19位)
アーマーガア(6位)