キュウコン(アローラ)考察 M-3 使用率9位の採用理由と型別立ち回り
アローラキュウコン
シーズンM-3のシングルバトルで、アローラキュウコンは使用率9位。すばやさ109のこおり/フェアリータイプで、**オーロラベール採用率98.0%・ひかりのねんど採用率90.5%**というデータが示す通り、「あられ展開+オーロラベール」による壁設置が存在理由の中心です。ガブリアス(1位)・マスカーニャ(3位)といった物理アタッカーが環境上位に並ぶM-3では、物理・特殊両方を半減するオーロラベールを先手で貼ることが後続の全体的な生存率を上げます。
データ分析①:オーロラベール一択という極端な技採用分布
| 技名 | タイプ | 分類 | M-3採用率 |
|---|---|---|---|
| オーロラベール | ![]() |
変化 | 98.0% |
| フリーズドライ | ![]() |
特殊 | 84.6% |
| ふぶき | ![]() |
特殊 | 74.8% |
| アンコール | ![]() |
変化 | 54.9% |
| ムーンフォース | ![]() |
特殊 | 49.6% |
| いたみわけ | ![]() |
変化 | 9.6% |
| ミストフィールド | ![]() |
変化 | 8.3% |
| わるだくみ | ![]() |
変化 | 3.4% |
オーロラベール98.0%はこのポケモンの役割をほぼ一言で説明します。あられ状態でのみ使用できるオーロラベールは、物理・特殊の両方のダメージを5ターン(ひかりのねんど持参で8ターン)半減する壁技で、リフレクターとひかりのかべの効果を1枚で兼ねる点が他の壁要員との差別化要素です。
フリーズドライ(84.6%)とふぶき(74.8%)は両方採用が基本。フリーズドライは威力70・命中100で確実な打点を確保し、みずタイプに×2で通る点が独特です(ふぶきはみずに半減(×0.5))。ふぶきは威力110・命中70ですが、ゆきふらしによってあられ状態が続く限り命中100%になります。
アンコール(54.9%)は相手の変化技・積み技を封じて行動を縛る技。オーロラベール展開後に後続が積みやすい状況を作る役割を担います。ムーンフォース(49.6%)はあく・かくとうタイプへのフェアリー打点として採用されます。こおり技が等倍にとどまるこれらのタイプに対し、フェアリー×2で確実に打点を取れます。
EV・性格
性格
| 性格 | 採用率 | 補正 |
|---|---|---|
| おくびょう | 82.7% | すばやさ↑ とくこう↓ |
| ずぶとい | 8.3% | ぼうぎょ↑ とくこう↓ |
**おくびょう(82.7%)**が主流。C無振り・とくこう↓でとくこう実数値を下げ、すばやさを最大化してオーロラベールを先手で展開することを優先します。壁を先手で貼ることが最優先の役割であり、とくこうの低下は妥協です。
EV配分
| EV配分 | 採用率 | 概要 |
|---|---|---|
| H2-D32-S32 | 29.7% | とくぼう・すばやさ全振り+HP最小調整 |
| A1-C1-D32-S32 | 9.2% | とくぼう・すばやさ全振り、余りをA・Cへ |
| A32-C2-S32 | 8.3% | こうげき・すばやさ全振り(物理偽装型) |
最多のH2-D32-S32(29.7%)はとくぼうD32・すばやさS32を最大化した特殊耐久重視型。フリーズドライやふぶきは採用するが、ダメージより壁展開を優先する構成と一致します。
代表型の実数値(H2-D32-S32・おくびょう)
| ステータス | EV | 実数値 |
|---|---|---|
| HP | 2 | 150 |
| こうげき | 0 | 87 |
| ぼうぎょ | 0 | 95 |
| とくこう(おくびょう↓) | 0 | 90 |
| とくぼう | 32 | 152 |
| すばやさ(おくびょう↑) | 32 | 177 |
すばやさ177(おくびょうS32)は、環境1位のガブリアス(ようきS32で実数値169)を上回ります。ただしマスカーニャ(ようきS32で実数値192)には先手を取られます。
特性
| 特性 | 採用率 |
|---|---|
| ゆきふらし | 99.6% |
| ゆきがくれ | 0.4% |
ゆきふらしは場に出ると5ターンのあられ状態を発生させる特性。あられ中はふぶきの命中が70%→100%になり、またオーロラベールの使用条件(あられ状態)を自力で満たせます。ゆきがくれ(あられ中に回避率が上がる)の採用は0.4%で実質固定です。
基本スペック
種族値
すばやさ109・とくぼう100が突出しており、残りは水準以下。こうげき67は特筆する値ではなく、こおりのつぶて(3.1%)の採用もほぼ皆無のため物理での打点は期待されていません。HP73・ぼうぎょ75は耐久面の穴で、特に物理技への耐久は低水準です。オーロラベールを自分自身に展開して生存率を上げながら仕事を完了させる設計です。
タイプ・弱点
| 弱点(×4) | 弱点(×2) | 耐性(×0.5) | 無効 |
|---|---|---|---|
はがね
|
どく
いわ
ほのお
|
むし
こおり
あく
|
ドラゴン
|
はがね×4が最大の穴。メタグロス(4位)のバレットパンチ(87.5%)やブリジュラス(5位)のはがね技が×4で刺さります。ほのお×2はリザードン(7位)・バシャーモ(10位)の主力技が直撃します。ドラゴン無効はガブリアス(1位)のげきりんを完全に無効化できる耐性で、対ガブリアスで役立ちます。
主な型
型1:ひかりのねんど型(90.5%)—— オーロラベール展開の軸
オーロラベールの効果を8ターンに延長するひかりのねんどを持たせた最多数派型。相手に対して十分な壁ターン数を確保することが後続の全抜きルートを広げます。
特性:ゆきふらし(99.6%)
性格:おくびょう EV:H2-D32-S32
持ち物: ひかりのねんど
H149 / B95 / C90 / D152 / S177
技構成例:オーロラベール / フリーズドライ / ふぶき / アンコール(ムーンフォース)
先発でオーロラベールを展開し、後続の積みアタッカーに壁8ターンを渡す。フリーズドライとふぶきは対ガブリアス(こおり×4)の打点として機能し、壁展開後も最低限の攻撃参加ができます。アンコールで相手の変化技を封じて壁展開の時間を稼ぐ場面も想定されます。
データ分析②:M-2→M-3シーズン比較
| 指標 | M-2 | M-3 |
|---|---|---|
| 使用率順位 | 52位 | 9位 |
| オーロラベール採用率 | 88.5% | 98.0% |
| ふぶき採用率 | 87.1% | 74.8% |
| フリーズドライ採用率 | 69.9% | 84.6% |
| ムーンフォース採用率 | 52.8% | 49.6% |
| アンコール採用率 | 41.5% | 54.9% |
| わるだくみ採用率 | 26.9% | 3.4% |
使用率がM-2の52位からM-3の9位へ大幅に上昇した背景には、環境上位の物理アタッカー(ガブリアス1位・マスカーニャ3位)増加が考えられます。オーロラベール採用率は88.5%→98.0%へさらに収束し、壁展開役としての役割が固定化されています。一方でわるだくみは26.9%→3.4%と激減しており、M-2では存在した「自分で積んで攻める型」がM-3では淘汰されました。フリーズドライ(69.9%→84.6%)とアンコール(41.5%→54.9%)の採用率上昇は、みずタイプへの打点確保と相手の積み技妨害を重視する方向への変化を示しています。
データ分析③:持ち物の集中度——ひかりのねんど90.5%への高い集中
| 持ち物 | M-3採用率 |
|---|---|
| ひかりのねんど | 90.5% |
きあいのタスキ
|
2.8% |
| とけないこおり | 2.5% |
オボンのみ
|
0.9% |
こだわりスカーフ
|
0.7% |
ひかりのねんど90.5%はアローラキュウコンの持ち物選択が実質固定に近いことを示します。ひかりのねんどはリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールの持続を5ターンから8ターンに延長する効果を持ち、オーロラベールと組み合わせることで最大のターン数を確保できます。スカーフ(0.7%)・とけないこおり(2.5%)はニッチな採用にとどまり、対戦中に「ひかりのねんどを持っていない」と判断するのは少数の対戦のみです。
苦手なポケモン
| ポケモン | 使用率 | 苦手な理由 |
|---|---|---|
メタグロス(4位)
|
4位 | はがね/エスパーに対しこおり・フェアリー両方×0.5でダメージが通りにくい。一方バレットパンチ(先制・採用率87.5%)がはがね×4で大ダメージ |
ブリジュラス(5位)
|
5位 | はがね/ドラゴンに対しこおりは等倍・フェアリーも等倍で削りにくく、こちらのはがね×4弱点をはがね技で突かれる |
リザードン(7位)
|
7位 | メガリザードンY(採用率75.9%)のほのお技が×2弱点で刺さる。こおり技はほのお/ひこうに等倍どまり |
バシャーモ(10位)
|
10位 | フレアドライブ(85.0%)でほのお×2。こおり技はほのお/かくとうに×0.5半減で通らない |
パートナー(同居率上位)
**ガブリアス(同居1位)**はオーロラベールで受けた後に先手で積み技を展開したり、設置技と攻撃技を組み合わせて立ち回る典型的な壁展開後エースです。ガブリアスのじしんはアローラキュウコンのはがね×4弱点を持つメタグロス・ブリジュラスへの打点も兼ねます。
**バシャーモ(同居2位)**は壁8ターン中にすばやさを積んで全抜きを目指す積みアタッカーの筆頭。バシャーモが苦手なみず・じめん・ひこうへの対応はパーティ単位で構成します。
メタグロス(同居3位)・**ブリジュラス(同居10位)**はアローラキュウコンのはがね×4弱点を一見埋めないように見えますが、壁展開後の詰め役として同パーティに入ります。はがね技でこちらを倒しに来る相手を、メタグロスやブリジュラスが逆に処理する役割分担です。
**ミミッキュ(同居4位)**はばけのかわで一撃を凌いで壁中につるぎのまいを積み全抜きを狙います。ゴースト/フェアリーはフリーズドライが等倍どまりですが、壁中に積むことを目的に採用されます。
まとめ
M-3のアローラキュウコンは使用率9位で、**オーロラベール98.0%・ひかりのねんど90.5%**の採用率データが示す通り、壁展開に特化したサポート運用が確立されています。
- オーロラベール(98.0%)+ ひかりのねんど(90.5%)で物理・特殊両方のダメージを8ターン半減
- ゆきふらし(99.6%)でふぶきの命中を100%に引き上げ、あられ条件を自力で満たす
- S177(おくびょうS32)でガブリアス(S169)に先手を確保しつつ、オーロラベールを先手で展開
- はがね×4・ほのお×2という明確な弱点があり、環境4位のメタグロス・7位のリザードンに対しては壁展開前に倒されるリスクが高い
後続エース(ガブリアス・バシャーモ・ミミッキュ等)が壁を活かして詰める構築に組み込むことが前提の採用です。
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構築例
ふぶき
オーロラベール
アンコール
フリーズドライ
ふぶき
オーロラベール
アンコール
フリーズドライ
はがね
どく
いわ
ほのお
むし
ドラゴン
きあいのタスキ
オボンのみ
こだわりスカーフ
リザードン(7位)