コノヨザル考察 M-3 型別採用率と立ち回り
コノヨザル
⚠️ 本記事のデータはM-3シーズン(2026/06/25時点)の集計です
シーズンM-3のシングルバトルで、コノヨザルは使用率45位を記録。かくとう/ゴーストというタイプ複合は、ノーマル技とかくとう技を両方無効化しており、ビルドアップで積みながらドレインパンチで回復しつつ全抜きを狙える耐久積みアタッカーとして環境に定着しています。
特性はまけんきが67.1%と最多で、いかくや能力低下技を受けるとこうげきが2段階上昇します。能力低下を逆用して積みの起点にできる点が、ドレインパンチ・ビルドアップと組み合わさった際の脅威の核心です。
なぜ今コノヨザルが使用率45位なのか
1. かくとうアタッカーでありながらかくとう・ノーマル技が通らない非対称性
かくとう/ゴーストの複合により、相手のかくとう技・ノーマル技はゴーストタイプで無効化できます。一方、コノヨザル自身はドレインパンチ・ふんどのこぶしといったかくとう一致技を相手に通せるため、かくとう技を受け付けない対面で一方的に打点を通せる非対称の構図が生まれます。環境上位のかくとうアタッカー(バシャーモ・ローブシン等)に対してかくとう技を透かしながら殴り返せる点が、他のゴーストタイプには出せないコノヨザル固有の動きです。
2. ふんどのこぶし+ビルドアップ+ドレインパンチで自己完結した全抜き構成
ふんどのこぶし(採用率98.3%)は受けたダメージ量に応じて威力が増加するタイプ一致技で、ビルドアップ(80.7%)でこうげき・ぼうぎょを同時に積みながら、ドレインパンチ(90.3%)でHPを回復することで、積んだ後の場持ちを高められます。回復しながら積み続けることで、後続の物理アタッカーを順次突破する全抜き展開が成立します。
3. まけんきでいかく等の能力低下を逆用できる
特性まけんき(67.1%)は、いかくや能力低下技を受けるとこうげきが2段階上昇します。いかく持ちのギャラドスやムクホークが繰り出してきたターンを逆用してA+2の状態を作り、そのまま積みの起点に転じられます。
基本スペック
種族値
HP110・こうげき115と物理攻撃に必要な耐久・火力は十分なラインです。ぼうぎょ80は積む前の物理耐久としては低めですが、ビルドアップを1〜2回積めば実質的な物理耐久を引き上げられます。とくぼう90はドレインパンチと組み合わせることで回復補助が効き、特殊攻撃への対応もある程度確保できます。すばやさ90は環境の中速帯に位置し、S90未満の相手には先手が取れる一方、S90超の高速勢には上から動かれます。
タイプ・弱点
| 弱点(×2) | 耐性(×0.5以下) | 無効 |
|---|---|---|
ひこう
エスパー
ゴースト
フェアリー
|
どく(×0.5)
いわ(×0.5)
むし(×0.25)
|
ノーマル
かくとう
|
かくとう/ゴーストの複合によりノーマル・かくとうを両方無効化します。むし技は×0.25の超耐性になります。一方、弱点はひこう・エスパー・ゴースト・フェアリーの4タイプで、いずれも×2です。環境上位のフェアリー技(アシレーヌのムーンフォース等)やエスパー技には弱く、後出しには注意が必要です。
主要な技と採用率
| 順位 | 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ふんどのこぶし | ![]() |
50 | 98.3% |
| 2 | ドレインパンチ | ![]() |
75 | 90.3% |
| 3 | ビルドアップ | ![]() |
— | 80.7% |
| 4 | ちょうはつ | ![]() |
— | 61.9% |
| 5 | ステルスロック | ![]() |
— | 12.6% |
| 6 | れいとうパンチ | ![]() |
75 | 10.4% |
| 7 | アンコール | ![]() |
— | 7.0% |
| 8 | インファイト | ![]() |
120 | 4.3% |
| 9 | じしん | ![]() |
100 | 3.3% |
| 10 | がんせきふうじ | ![]() |
60 | 3.1% |
特性は**まけんき67.1%・やるき28.3%**の二択。まけんきはいかく等の能力低下を逆用してこうげきを2段階上げられる攻撃的な択で、やるきはねむり状態を完全無効化する安定性重視の択です。環境にいかく持ちが多い場合はまけんきが積む機会を増やし、催眠技を多用する相手が多い場合はやるきが安定します。
主要型の解説
性格分布はいじっぱり45.3%・ようき28.9%が中心で、こうげきを最大化するいじっぱりと素早さを確保するようきに二分されます。わんぱく14.8%も一定数おり、ぼうぎょに振って物理受けの安定性を高める構成も存在します。
型1: いじっぱり積み全抜き型(最多採用)
性格採用率: いじっぱり 45.3%(こうげき最大化の積み型。EV最多分布 H32-A32-B2 11.1%)
HAいじっぱり積み型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H32 A32 B2(H32-A32-B2 11.1%。HPと火力を最大化し余りをBへ)
持ち物: たべのこし(55.0%)/ オボンのみ(25.7%)
・ふんどのこぶし
・ドレインパンチ
・ビルドアップ
・ちょうはつ
強み:
いじっぱりでこうげきを最大化し、ビルドアップで積みながらドレインパンチで回復する自己完結した型です。ノーマル・かくとう技を無効化する対面でビルドアップを積み始め、ドレインパンチで場持ちを維持しながら全抜きを狙います。まけんき個体では、相手がいかくを使うほどこうげきが2段階上がるため、いかく持ちポケモンが繰り出してきたターンを積みの起点にできます。ちょうはつは相手の回復技や変化技を3ターン封じ、積んだ後の場持ちをさらに高めます。すばやさに振らずこうげきを最大化するため、ようき型では2発になる相手をビルドアップ1積み後に1発で落とせる火力が出ます。
弱み:
ようき型と比べてすばやさに振らないため、S90超の相手(カイリュー・リザードン等)に先手を取られます。ビルドアップを積む前のぼうぎょ80は高くなく、上から弱点技(ひこう・フェアリー等)を受けると積みの隙を作れません。
型2: ようき先手確保型(2番目に多い構成)
性格採用率: ようき 28.9%(素早さ確保の積み型。EV最多分布 H32-A2-S32 7.3%)
HSようき先手型
性格: ようき(S↑ D↓)
EV: H32 S32(H32-A2-S32 7.3%。HPと素早さを最大化)
持ち物: たべのこし(55.0%)/ オボンのみ(25.7%)
・ふんどのこぶし
・ドレインパンチ
・ビルドアップ
・ちょうはつ / ステルスロック
強み:
ようきはS実数値156で、いじっぱり型(S実数値126)では抜けないいじっぱりミミッキュ(S実数値132)はもちろん、ようきミミッキュ(S実数値145)も上から動けます。先にばけのかわを消費させてから打ち合える一方、かげうち(ゴースト×2)で削られるためHP管理は必要です。ステルスロック(12.6%)との組み合わせでは設置技の展開役としても機能し、やるき個体ではねむり技を無効化して催眠展開から守れます。
弱み:
こうげきを最大化するいじっぱり型と比べてA実数値が低くなり、同じビルドアップ1積み後でも一撃で落とせる相手が狭くなります。火力不足は積み回数を重ねて補う必要があります。
環境ポケモンへの相性分析
有利・不利がはっきり出る主要ポケモン
かくとう/ゴーストはノーマル・かくとうを無効化するため、これらを主力とする物理アタッカーに強い一方、弱点のひこう・エスパー・ゴースト・フェアリーを持ち、かつS90以上の相手には先手を取られるリスクがあります。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ドドゲザン(上位)
|
○ 有利 | ドドゲザンのふいうち(あく)はかくとう無効ではなく等倍だが、ドレインパンチが×4(あく×2・はがね×2)で通り高火力を出せる。こちらのかくとう技をゴーストタイプ無効で受けられないドドゲザンには、ドレインパンチで一方的に打点を通せる |
ローブシン(環境上位)
|
○ 有利 | ドレインパンチ・インファイト等のかくとう技をゴーストタイプで無効化しながら、こちらのドレインパンチがかくとう一致でローブシン(かくとう単タイプ)に通る。どくどく・ヘドロウェーブ(どく)はコノヨザルに等倍止まりで有効打に欠ける |
バシャーモ(上位)
|
△ 五分 | 主力のインファイト(63.2%)・とびひざげり(22.9%)といったかくとう技をゴーストタイプで無効化できる。一方、バシャーモナイト採用率76.1%でメガ後S100(実数値167)はこちらようき型(S実数値156)より速く先手を取られる。かくとう技を透かして打点は通せるが、速度劣勢を踏まえると対面有利とは言い切れない |
ルカリオ(46位)
|
× 不利 | 相手のインファイト(かくとう)はゴーストタイプで無効化できる。こちらはドレインパンチが×2で刺さるが(ふんどのこぶしは等倍)、メガ後の最速個体でS実数値162に達しこちらより速く、積む前に上から削られ、加えて優先度技のバレットパンチでも削られるため対面では押し負ける |
アシレーヌ(上位)
|
× 不利 | ムーンフォース(フェアリー)が×2弱点で刺さる。こちらはふんどのこぶしが等倍・ドレインパンチが×0.5半減と打点が乏しく、高いとくぼうもあって削り切れない |
リザードン(上位)
|
× 不利 | ひこうタイプを持ちこちらの弱点を突けるエアスラッシュ(ひこう×2、採用率45.5%)を受けやすく、こちらのタイプ一致技も等倍〜半減止まりで有効打に欠ける |
ガブリアス(1位)
|
△ やや不利 | じしん(じめん)・げきりん(ドラゴン)はいずれも等倍で通り、S102でこちらより速い。こちらのふんどのこぶし・ドレインパンチも等倍止まりで弱点を突けず、上から殴り合う展開では不利 |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
カイリュー(上位)
|
ひこうタイプを持ち、こちらの弱点を突くエアスラッシュ(ひこう×2、採用率35.2%)が刺さる。S80でこちらより遅いため先手は取れるが、マルチスケイルで弱点でない技1発を耐えてから反撃される | こおり×4が刺さるため、れいとうパンチ(採用率10.4%)採用個体ならマルチスケイル解除後に縛れる。非採用なら同居率上位ライチュウのでんき技で対面前に削る |
アシレーヌ(上位)
|
フェアリー技(ムーンフォース)が×2弱点。ドレインパンチが半減・ふんどのこぶしも等倍で、高いとくぼうを抜けず削り切れない | でんき×2が刺さる同居率上位のライチュウ・ブリジュラスを後続に控え、アシレーヌが出たら交代してでんき技で落とす |
マスカーニャ(上位)
|
S123でこちら(S90)より速く、とんぼがえり(上から対面操作)・はたきおとし(オボンのみ等の持ち物剥奪)でこちらの積み展開を崩しながら主導権を握られる | ドレインパンチがマスカーニャ(くさ/あく)に×2で刺さるため対面の打ち合いは可能だが(ふんどのこぶしはゴースト技で×0.5止まり)、とんぼがえりで安定して逃げられる。引き先を読んでビルドアップを積む隙を作るか、後続のアタッカーで縛って交代を許さない |
ミミッキュ(使用率2位)
|
じゃれつく(フェアリー×2)・かげうち(ゴースト×2の先制技)で弱点を突かれる。ばけのかわで攻撃1回を無効化されるうえ、ドレインパンチ(かくとう)は無効化されるため、積む前に削られやすい | ふんどのこぶし(ゴースト×2)で殴り返せるが、ばけのかわを剥がす1手が必要。同居率上位のメタグロス(はがね/エスパー)でフェアリー技を半減しつつコメットパンチで処理する |
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
コノヨザルはビルドアップ+ドレインパンチで自己完結した全抜き構成を取れる一方、弱点のひこう・エスパー・ゴースト・フェアリーをパーティ単位でカバーする必要があります。残り5体で以下を補います。
- ひこう対策: いわ・でんき技を持つ枠でコノヨザルが苦手なひこうタイプ(カイリュー・ムクホーク)に打点を入れる
- フェアリー対策: はがね・どく技を持つアタッカーでアシレーヌ・ハバタクカミへの打点を用意する
- 高速枠との速度差補完: S90超の高速ポケモンに対してコノヨザルより先に削れるアタッカーを添える
- まけんき連携: いかく持ちが多い環境では、コノヨザルを先発に置いていかくを受けてA+2の状態から積み始め、後続の全抜きにつなぐ
データ分析①:ふんどのこぶし98.3%が示す「受けてから崩す」設計
技採用率を見ると、ふんどのこぶし(98.3%)・ドレインパンチ(90.3%)・ビルドアップ(80.7%)の3技は採用率が揃って高く、実質固定枠として機能しています。
| 技 | 採用率 | 固定/選択 |
|---|---|---|
| ふんどのこぶし | 98.3% | ほぼ固定 |
| ドレインパンチ | 90.3% | ほぼ固定 |
| ビルドアップ | 80.7% | ほぼ固定 |
| ちょうはつ | 61.9% | 選択(多数派) |
| ステルスロック | 12.6% | 選択(少数派) |
3技が固定に近い一方、4技目はちょうはつ61.9%とステルスロック12.6%に分散しており、プレイヤーが「積み後の安全圏確保(ちょうはつ)」か「設置展開(ステルスロック)」かで構築方針を明確に使い分けていることが読み取れます。ちょうはつを採る構成はコノヨザル単体での全抜きを前提に相手の回復・積み返しを封じる設計、ステルスロックを採る構成は自身を露払い役として後続のアタッカーにつなぐ設計です。持ち物もたべのこし55.0%・オボンのみ25.7%と回復系が80%超を占め、長期戦で場に居座る耐久運用が共通の基盤になっています。
まとめ:型別比較
| 型 | 採用率(指標) | 性格 | 主な技 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|---|
| HAいじっぱり積み型 | いじっぱり 45.3% | いじっぱり | ふんどのこぶし・ドレインパンチ・ビルドアップ・ちょうはつ | こうげきを最大化し積み後の一撃が重い | S90超の相手に先手を取られやすい |
| HSようき先手型 | ようき 28.9% | ようき | ふんどのこぶし・ドレインパンチ・ビルドアップ・ちょうはつ/ステルスロック | S実数値156でようきミミッキュ(145)を含むミミッキュ全般を抜ける | いじっぱり型より積み後の火力が劣る |
総評:
コノヨザルはかくとう/ゴーストという唯一のタイプ複合でノーマル・かくとうを無効化し、ビルドアップ+ドレインパンチ+たべのこしによる自己完結した積み全抜き構成が主流です。まけんき(67.1%)によりいかく等の能力低下を逆用できる点が戦略の幅を広げており、ふんどのこぶし(98.3%)の採用率の高さは「受けてから崩す」設計の徹底を示しています。
弱点はひこう・エスパー・ゴースト・フェアリーの4タイプで、特にフェアリー技を持つアシレーヌや高速ゴーストタイプとの対面は不利です。積む隙を与えられるかどうかが使用判断の軸となるため、パーティではコノヨザルが苦手とするひこう・フェアリー枠を別途カバーする枠を用意することが前提となります。
関連記事
構築例
ビルドアップ
ちょうはつ
ステルスロック
ふんどのこぶし
ひこう
エスパー
フェアリー
どく(×0.5)
むし(×0.25)
ノーマル

ドドゲザン(上位)
ローブシン(環境上位)
バシャーモ(上位)
ルカリオ(46位)
アシレーヌ(上位)
リザードン(上位)
カイリュー(上位)
マスカーニャ(上位)
ミミッキュ(使用率2位)