ブラッキー考察 M-2 使用率31位 イカサマ耐久型の採用率と立ち回り
ブラッキー
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ブラッキーは使用率31位を記録。種族値はHP95・B110・D130に偏った高耐久型で、攻撃面の数値(A65・C60)は低いのが特徴です。
この低い攻撃を補うのがイカサマ(採用率97.2%)。イカサマは自分のこうげきではなく相手のこうげきを参照してダメージを計算するため、A65という低い攻撃でも、A130のガブリアスのような高火力物理アタッカーに大きなダメージを返せます。さらに**ねがいごと(78.7%)・つきのひかり(19.6%)**で自己回復し、**どくどく(36.5%)**で詰めていく、受け回し主体のポケモンです。
なぜブラッキーが採用されるのか
1. イカサマで物理アタッカーを逆手に取る
ブラッキー最大の特徴は**イカサマ(採用率97.2%・ほぼ全個体が採用)**です。イカサマのダメージは自分のA65ではなく相手のこうげきで計算されるため、A130のガブリアス、A134のカイリュー、A125のギャラドスといった、イカサマが等倍で通る環境上位の高A物理アタッカーほど、こちらの返しダメージが大きくなります。あくタイプ一致補正も乗るため、つるぎのまいで積んだ相手には積んだ分だけイカサマの威力も上がります。
低A・低Cのブラッキーが攻撃役として機能するのは、ほぼこのイカサマ1本に依存しています。
2. B110・D130の両受けに高HPで物理・特殊両対応
種族値はHP95・ぼうぎょ110・とくぼう130と、物理・特殊の両面で受けに回れる配分です。性格はずぶとい(B↑・56.7%)が最多で、HB特化(採用率上位はHBにD調整を加えた型)により物理アタッカーへの受け出しが安定します。EV振りはHB(B↑)が約8割を占め、HD(D↑)型は6.5%にとどまります。
あく単タイプは弱点がかくとう・むし・フェアリーの3つのみと少なく、エスパー技を無効化できるのが受け出しの安定性につながっています。
3. ねがいごと+たべのこしで居座りと回復を両立
回復技は**ねがいごと(78.7%)**が主流で、たべのこし(採用率89.8%)の毎ターン回復と合わせて長く場持ちします。**まもる(79.9%)はねがいごとの回復ターンを稼ぐ・どくどくの定数ダメージを稼ぐために高採用です。天候に依存しないつきのひかり(19.6%)**を選ぶ個体もいますが、ねがいごとは控えのポケモンにも回復を渡せる点で採用率が上回っています。
基本スペック
種族値
ぼうぎょ110・とくぼう130の両受け種族値にHP95が乗り、物理・特殊どちらの攻撃も受けられる配分です。一方こうげき65・とくこう60と攻撃面は低く、自前の高威力打点を持ちません。S65も低速のため、受けて回復し、どくどくの定数ダメージで削るという長期戦の立ち回りが基本になります。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍) | 無効 |
|---|---|---|
かくとう
むし
フェアリー
|
ゴースト
あく
|
エスパー
|
あく単タイプは弱点がかくとう・むし・フェアリーの3つのみと少なく、エスパー技を完全に無効化します。スターミー(20位)・マフォクシー(25位)のエスパー技を受けに行ける点は環境的に有用です。一方、弱点のかくとうは環境上位(ルカリオ・ミミロップ・ハッサム)が高採用、フェアリーもミミッキュ(19位)・フラエッテ:永遠(17位)・アシレーヌ(4位)が広く採用するため、弱点の数は少なくても遭遇頻度は高い点に注意が必要です。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| イカサマ | ![]() |
95 | 97.2% | 相手のこうげきで計算。一致補正あり。高A物理アタッカーほど痛打 |
| まもる | ![]() |
— | 79.9% | ねがいごとの着地ターン稼ぎ・どくどくの定数ダメージ稼ぎ |
| ねがいごと | ![]() |
— | 78.7% | 最大HPの半分を次ターンに回復。控えにも回復を渡せる |
| あくび | ![]() |
— | 60.5% | 次ターン終了時に眠らせる。受け出しからの交代強要・積みの牽制 |
| どくどく | ![]() |
— | 36.5% | 猛毒の定数ダメージで耐久型・受け回しを崩す |
| つきのひかり | ![]() |
— | 19.6% | 天候非依存の自己回復。ねがいごとと選択 |
| ちょうはつ | ![]() |
— | 4.7% | 相手の変化技を封じる。ミラーの受け合いで先行する |
| ほえる | ![]() |
— | 4.5% | 積みアタッカーを流す。どくどく蓄積後の交代強要 |
技構成は**イカサマ+まもる+ねがいごと(またはつきのひかり)+第4枠(あくび/どくどく)**がテンプレートです。攻撃技はイカサマ1本のみで、残りは回復・状態異常・流し技で固める受け特化型に統一されています。
主要型の解説
型1: HBイカサマ物理受け型(最多採用)
性格採用率: ずぶとい 56.7%(HB物理受けの指標。性格分布で最多)
HBイカサマずぶとい型
性格: ずぶとい(B↑ A↓)
EV: H32 B32(D方向に余りを2前後)
持ち物: たべのこし
・イカサマ
・ねがいごと / つきのひかり
・まもる
・あくび / どくどく
強み:
EV振りはHB(B↑)型が合計約8割を占め、物理アタッカーへの受け出しに特化します。イカサマが相手のこうげきを参照するため、A130のガブリアスやA134のカイリューなどイカサマが等倍で通る高A物理アタッカーほど大きく削れ、こちらは低い攻撃のまま反撃できます。ねがいごと+たべのこしで居座りつつ、あくびで積みアタッカーに交代を強要できます。
ずぶといのA↓補正はイカサマのダメージに影響しません(イカサマは相手のAを参照するため)。特性せいしんりょく(68.4%)はミミロップのねこだましやガブリアスのいわなだれ(23.1%)などのひるみを無効化し、受け回し中にひるみで動けなくなる事故を防ぎます。
弱み:
D方向の振りが薄いため、フラエッテ:永遠のムーンフォース(特殊フェアリー・採用率87%)やアシレーヌのムーンフォース(97%)など特殊フェアリー技に弱く、弱点×2と相まって受けきれません。また攻撃がイカサマ1本のため、こうげきの低い特殊アタッカーや、つるぎのまいを積まない物理低A個体にはイカサマのダメージが伸びず、決定打を欠きます。
型2: HDシンクロ特殊受け型(少数)
EV採用率: HD(D↑)型 6.5%(少数派)
HDイカサマ特殊受け型
性格: おだやか(D↑ A↓)など
EV: H32 D32(B方向に余りを2前後)
持ち物: たべのこし
・イカサマ
・ねがいごと
・まもる
・どくどく
強み:
HD(D↑)型はEV振りで6.5%と少数ですが、種族値D130をさらに伸ばして特殊アタッカーを受けます。HB型では受けにくいフラエッテ:永遠・アシレーヌのフェアリー技に対しても、弱点等倍化はできないものの被害を抑えられます。特性シンクロ(31.6%)は、相手の技や特性でどく・もうどく・まひ・やけど状態になると相手にも同じ状態異常を返すため、どくどくやおにびでこちらの居座りを崩そうとする受け回し相手を逆に削れます。
弱み:
HB型と比べてぼうぎょが下がるため、ガブリアスのじしんなど等倍以上で通る高A物理技を受けたときの被害が増えます。HB型がカバーする物理受けの安定性を犠牲にしている分、相手の攻撃方向を読み違えると回復が間に合わなくなります。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、ブラッキーと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。ブラッキーは攻撃手段がイカサマ1本で、相手のこうげきに依存します。よって高A物理アタッカーには受けが安定する一方、弱点を突くかくとう・フェアリー、こうげきの低い特殊アタッカーには受けが成立しにくい点を基準に判定しています。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
○ 有利 | A130の高A物理。じしん(採用率99.2%)をHBで受け、イカサマが相手のA130参照で大きく返る。げきりん(47.9%)はあく等倍で痛打にならない |
ドドゲザン(24位)
|
△ 五分 | ふいうち(99.0%)・ドゲザンはあく0.5、アイアンヘッドははがね等倍で被害は小さい。ただしイカサマはあく/はがね相手に0.5半減、どくどくもはがね複合に無効のため、こちらから崩す手段が乏しく決め手を欠く。けたぐり(17.6%・かくとう)採用個体には×2弱点を突かれる |
ゲンガー(10位)
|
△ 五分 | シャドーボール(71.1%)はあく半減だが、主力のヘドロウェーブ(どく・81.7%)は等倍で通り、きあいだま(かくとう・37.4%)採用個体には×2弱点を突かれる。D130で耐え一致イカサマで削れるが、どくタイプにどくどくが効かず一方的な受けにはならない |
スターミー(20位)
|
○ 有利 | しねんのずつき等のエスパー技を無効化。みず技も等倍でB110・D130の高耐久で受け、どくどくで削れる。受け出しの定番 |
ルカリオ(9位)
|
× 不利 | A110+一致インファイト(71.5%)がかくとう×2弱点。HB振りでも受けきれず、イカサマの返しより先に落とされる |
ミミッキュ(19位)
|
× 不利 | じゃれつく(91.9%)がフェアリー×2弱点。ばけのかわで1発耐えてつるぎのまいを積まれると、イカサマの返しも追いつかない |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ルカリオ(9位)
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A110+一致インファイト(採用率71.5%)がかくとう×2。HB振りでも受け切れず、受け出しが成立しない | かくとうを半減するアーマーガア(はがね/ひこう)・かくとうを無効化するゲンガー(ゴースト/どく)等を後出しして受け、こちらが処理する。ブラッキーは初手から対面させない |
ミミロップ(13位)
|
インファイト(61.1%)・とびひざげり(33.5%)のかくとう技が×2弱点。ねこだまし+マッハパンチ(36.8%)で先制を取られ回復の隙も与えられない | かくとうを半減するアーマーガアや、ゴースト複合でかくとうを無効化するギルガルド(はがね/ゴースト)を合わせ、後出しから処理する |
アシレーヌ(4位)
|
ムーンフォース(採用率97.0%)がフェアリー×2弱点。特殊アタッカーのためHB型では受けきれず、こうげきが低くイカサマの返しも小さい | フェアリーを半減するハッサム・ギルガルド(はがね複合)・どくタイプを後出しして受ける。HD型なら被害を抑えられるが受け切りは難しい |
フラエッテ:永遠(17位)
|
ムーンフォース(87.0%)がフェアリー×2弱点。めいそう(85.7%)で積まれ、ドレインキッス(74.6%)で回復しながら殴られると受けが崩壊する | どくどくの入る前に積まれると不利。はがね・どくタイプ(ハッサム・ギルガルド等)でフェアリーを半減して受ける。ちょうはつ採用個体でめいそうを止める手もある |
ハッサム(14位)
|
インファイト(72.4%)がかくとう×2弱点。つるぎのまい(86.6%)で積まれるとイカサマの返しは増えるが受けは間に合わない。バレットパンチ(99.7%)は先制で削られる | ほのお(×4)・じめん(×2)技でハッサムの弱点を突けるポケモン(リザードン・ガブリアス等)を合わせて処理する |
ミミッキュ(19位)
|
じゃれつく(91.9%)がフェアリー×2弱点。ばけのかわで攻撃を1回無効化されつるぎのまい(86.7%)を積まれる。かげうち(93.6%)の先制も持つ | はがね・どくタイプでフェアリーを半減して受け、ばけのかわを多段技や先制で剥がしてから処理する |
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
ブラッキーは攻撃がイカサマ1本で自前の崩し性能が低く、弱点のかくとう・フェアリーが環境上位に多いため、残り5体で以下の役割を補います。
- かくとう対策: アーマーガア(半減)・ギルガルド(無効化)などかくとうを軽減できる枠で、ルカリオ・ミミロップ・ハッサムを受ける
- フェアリー対策: ハッサム・ギルガルドなどフェアリーを半減するはがね複合で、アシレーヌ・フラエッテ:永遠・ミミッキュを受ける
- 崩し役: ガブリアス等のアタッカーで、ブラッキーのどくどく+受けで蓄積したダメージを詰める
- ステルスロック展開: ガブリアス等でステロを撒き、あくび・ほえるの交代強要と合わせて定数ダメージを稼ぐ
データ分析①:イカサマ97.2%が示す「攻撃を相手に肩代わりさせる」設計
ブラッキーのこうげき種族値は65・とくこうは60と、攻撃面は環境最低クラスです。にもかかわらず攻撃技イカサマの採用率は**97.2%**でほぼ全個体が採用しています。これは自前の攻撃力ではなく、相手のこうげきで殴る設計に振り切っていることを示します。
| 相手 | こうげき種族値 | イカサマが参照する攻撃 | あく一致・タイプ相性 |
|---|---|---|---|
| ガブリアス(1位) | 130 | 相手のA130 | あく等倍・一致補正あり |
| カイリュー(16位) | 134 | 相手のA134 | あく等倍・一致補正あり |
| ギャラドス(12位) | 125 | 相手のA125 | あく等倍・一致補正あり |
| ブラッキー自身のA | 65 | (通常技なら)65 | — |
通常の一致あく技なら自分のA65で計算されますが、イカサマはガブリアス・カイリュー・ギャラドスといったA125超の物理アタッカーのこうげきをそのまま流用します(イカサマがあく等倍で通る相手に限る。あく/はがねのドドゲザンのようにイカサマが半減される相手では返しは伸びません)。さらにこれらがつるぎのまいを積むと、積んだ分だけイカサマの威力も上がるため、相手が火力を上げるほどこちらの返しも大きくなるという、受けポケモンとして理にかなった構造です。
逆にこの設計の弱点も明確で、こうげきの低い特殊アタッカー(アシレーヌA74・フラエッテ等)に対してはイカサマの返しが小さく、弱点フェアリーで殴られる側だけが成立します。ブラッキーが「高A物理に強く特殊フェアリーに弱い」のは、種族値の耐久配分だけでなく、イカサマという攻撃手段そのものに起因しています。
まとめ:型別比較
| 型 | 性格(指標) | 主な技 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| HBイカサマ物理受け型 | ずぶとい 56.7% | イカサマ・ねがいごと・まもる・あくび | 高A物理アタッカーをイカサマで痛打しつつ受ける | 特殊フェアリーに脆い。D振りが薄い |
| HDイカサマ特殊受け型 | おだやか/しんちょう系 約15% | イカサマ・ねがいごと・まもる・どくどく | 特殊アタッカーへの被害を抑える。シンクロで状態異常返し | 物理受けが下がり高A物理の被害増 |
総評:
ブラッキーはB110・D130・HP95の高耐久と、イカサマ(採用率97.2%)による「相手の攻撃力を借りた反撃」を両立した受けポケモンです。あく単タイプはエスパー無効・弱点3つのみで、ガブリアス・カイリューなどイカサマが等倍で通る高A物理アタッカーや、スターミーのエスパー枠を受け出しから処理できます。ねがいごと(78.7%)+たべのこし(89.8%)で居座り、どくどく・あくびで盤面を整える長期戦が得意です。
一方、弱点のかくとう(ルカリオ・ミミロップ・ハッサム)・フェアリー(アシレーヌ・フラエッテ:永遠・ミミッキュ)は環境上位に高採用で、特に特殊フェアリーにはイカサマの返しも小さく受けが成立しません。これらをはがね・どく・かくとう半減枠でカバーできるかが、ブラッキーを採用したパーティの安定性を左右します。
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構築例
イカサマ
どくどく
まもる
ねがいごと
イカサマ
あくび
まもる
ねがいごと
かくとう
むし
フェアリー
ゴースト
エスパー
ドドゲザン(24位)
ゲンガー(10位)
スターミー(20位)
ルカリオ(9位)
ミミッキュ(19位)
ミミロップ(13位)
アシレーヌ(4位)
フラエッテ:永遠(17位)