ギルガルド考察 M-2 使用率11位 バトルスイッチの両刀型と立ち回り
ギルガルド
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ギルガルドは使用率11位を記録。特性は**バトルスイッチが100%**で、攻撃技を使うとブレードフォルム(こうげき140・とくこう140)に、まもる系(キングシールド)を使うとシールドフォルム(ぼうぎょ140・とくぼう140)に切り替わります。
この特性により、ギルガルドは「攻めるときは超火力アタッカー、守るときは超耐久」という1体で2役をこなすポケモンです。攻撃時はかげうち(採用率96.2%)の先制技で詰め、キングシールド(84.2%)で受けに回るという独自の立ち回りが最大の特徴です。
なぜ今ギルガルドが強いのか
1. バトルスイッチでブレード時はこうげき・とくこう140の高火力
ギルガルドの基本姿はシールドフォルム(こうげき50・とくこう50・ぼうぎょ140・とくぼう140)ですが、攻撃技を選択した瞬間にブレードフォルム(こうげき140・とくこう140・ぼうぎょ50・とくぼう50)へ切り替わり、その技を高火力で放ちます。攻撃種族値が50→140に跳ね上がるため、両刀の攻撃力は環境トップクラスです。
主力のポルターガイスト(採用率67.6%・威力110のゴースト物理技)はタイプ一致補正が乗り、ブレードのこうげき140から繰り出されます。ゴースト技はゴースト・エスパーに×2で通り、環境上位のゲンガー(10位)・ミミッキュ(19位)・スターミー(20位)・マフォクシー(25位)に刺さります。
2. かげうちの先制技で低速の不利を補える
ギルガルドのすばやさはシールド・ブレードとも種族値60と低く、環境上位の多くに後手を踏みます。これを補うのがかげうち(採用率96.2%・優先度+1のゴースト先制技)です。先制技は優先度で動くため、相手のすばやさに関わらず先制でき、高速アタッカーに削られた相手や、きあいのタスキで耐えた相手をブレードのこうげき140で先に倒せます。
採用率96.2%とほぼ全個体が搭載しており、低速ながら詰め性能を持つのがギルガルドの強みです。
3. キングシールドで受けと能力低下を両立
キングシールド(採用率84.2%)はまもると同様にそのターンの攻撃を防ぎつつ、ギルガルドをシールドフォルム(ぼうぎょ140・とくぼう140)に戻します。さらに、防いだ相手が接触技を使っていた場合は相手のこうげきを1段階下げる追加効果があります。
つるぎのまい(38.0%)で攻撃を積んだ後、キングシールドでシールドに戻って高耐久で耐える、という攻守の切り替えが1体で完結します。接触物理アタッカー(ガブリアス・カイリュー・ルカリオ等)に対しては、キングシールドでこうげきを1段階下げて起点化できます。
基本スペック
種族値(シールドフォルム / ブレードフォルム)
| ステータス | シールド | ブレード |
|---|---|---|
| HP | 60 | 60 |
| こうげき | 50 | 140 |
| ぼうぎょ | 140 | 50 |
| とくこう | 50 | 140 |
| とくぼう | 140 | 50 |
| すばやさ | 60 | 60 |
| 合計 | 520 | 520 |
ブレードでは攻撃面が140/140と高いがぼうぎょ・とくぼうが50に下がり、シールドでは逆に防御面が140/140になります。攻撃技を撃ったターンの終了後もブレードのままになるため、攻撃後の被弾はぼうぎょ50・とくぼう50で受けることになり、相手の高火力技で落とされやすい点が立ち回り上の最大の注意点です。キングシールドで守りながらシールドに戻すタイミングが勝敗を分けます。
すばやさ種族値60はガブリアス(S102)・リザードン(S100)など環境上位の多くに先手を取られるため、かげうちの先制技と高耐久で受ける運用が前提になります。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍以下) | 無効 |
|---|---|---|
ほのお
じめん
ゴースト
あく
|
むし
くさ
こおり
ひこう
いわ
ドラゴン
はがね
フェアリー
エスパー
|
ノーマル
かくとう
どく
|
はがね/ゴーストはノーマル・かくとう・どくを無効化し、9タイプ(むしは×0.25)を半減する優秀な耐性を持ちます。特にかくとうを無効化できる点は、環境のかくとう技(ルカリオのインファイト採用率71.5%等)を完全に受けられることを意味し、防御面でのギルガルドの価値を支えています。エスパー技もはがねで半減(×0.5)するため、スターミーのしねんのずつき等を受けやすい点も含め、シールドフォルムのぼうぎょ140・とくぼう140と組み合わせると半減・無効タイプの攻撃はほとんど通りません。
ただし弱点のほのお・じめん・あく・ゴーストは×2で通り、これらの技を持つ相手には注意が必要です。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| かげうち | ![]() |
40 先制 | 96.2% | 優先度+1。相手のSに関わらず先制。低速の不利を補う詰め技 |
| キングシールド | ![]() |
— | 84.2% | 攻撃を防ぎシールドに変化。接触技なら相手のAを1段階ダウン |
| ポルターガイスト | ![]() |
110 | 67.6% | ゴースト物理メインウェポン。相手が道具を持つ時のみ成功 |
| つるぎのまい | ![]() |
— | 38.0% | A2段階アップ。物理型の積み技。シールドのまま積める |
| せいなるつるぎ | ![]() |
90 | 31.7% | 相手の能力変化を無視。あく・はがね・ノーマルへの打点 |
| アイアンヘッド | ![]() |
80 | 30.7% | タイプ一致はがね物理技。フェアリー・いわ・こおりへの打点 |
| シャドーボール | ![]() |
80 | 26.5% | 特殊ゴースト技。とくこう型のメインウェポン。D1段階ダウン10% |
| インファイト | ![]() |
120 | 15.8% | 高威力かくとう技。使用後BとDが1段階ダウン |
| ラスターカノン | ![]() |
80 | 5.8% | 特殊はがね技。とくこう型でフェアリー・いわ・こおりへの打点 |
ポルターガイストは相手が道具を持っていないと失敗するため、道具のない相手には別の打点が必要です。せいなるつるぎ(採用率31.7%)はギルガルドが等倍以下しか取れないあく・はがねへの打点として機能し、相手の積み(つるぎのまい・りゅうのまい等)を無視してダメージを与えられます。
主要型の解説
物理型・特殊型の区分は性格分布(いじっぱり/ひかえめ・トリックルーム下のゆうかん等)と攻撃技の採用率を指標としています。
型1: つるぎのまい物理型(最多採用)
性格採用率: いじっぱり 57.1%(A↑ C↓。物理型の指標で最多)
つるぎのまい物理いじっぱり型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H32 A32 + b/d(最多はHA + BD微調整、採用率13.1%)
持ち物: たべのこし / のろいのおふだ
・ポルターガイスト
・かげうち
・キングシールド
・つるぎのまい / せいなるつるぎ
強み:
EVはHA振り(H32 A32)が主流で、HP・こうげきに厚く振ることでブレード時の火力とシールド時の耐久の両立を狙います。つるぎのまいをシールドフォルムのまま積めるため、ぼうぎょ140・とくぼう140の高耐久で耐えながらこうげきを2段階上げ、次のターンにブレードのこうげき140+積み2段階でポルターガイストを叩き込めます。
かげうちが先制技として詰めを担うため、低速でも積み後の全抜きを狙いやすいのが特徴です。せいなるつるぎを採用すると、ポルターガイストが半減・無効になるあく複合(ドドゲザンはゴースト×0.5・あく無効だが、せいなるつるぎのかくとうがあく/はがねに×4)にも打点を持てます。
弱み:
積みターンを通すには相手の弱点技(ほのお・じめん・あく・ゴースト)を耐える必要があり、これらの高火力技を持つ相手には積みを許してもらえません。また、攻撃技を撃った後はブレードのぼうぎょ50・とくぼう50になるため、後続の高速アタッカーから弱点技を受けると一気に崩されます。
型2: とくこう特殊型
性格採用率: ひかえめ 1.3%(れいせい10.2%等トリックルーム下の鈍足補正含む)(C↑。物理型に次ぐ少数派)
とくこう特殊型
性格: ひかえめ(C↑ A↓)
EV: H32 C32 + a(HC型、採用率3.2%)
持ち物: たべのこし / のろいのおふだ
・シャドーボール
・ラスターカノン
・かげうち
・キングシールド
強み:
シャドーボールはポルターガイストと違い相手の道具に依存せず、どの相手にも安定して撃てるのが物理型との差です。ラスターカノンを加えることで、はがねが等倍以上で通るフェアリー・いわ・こおり(フラエッテ・ミミッキュ等)への打点を特殊側でも確保できます。物理受け(カバルドン等の高ぼうぎょ枠)に対しては特殊側にも回せるため、物理型の苦手枠を崩せます。
弱み:
物理型のポルターガイスト(威力110)に対し、シャドーボール(威力80)は単発火力が低く、つるぎのまいによる積みの爆発力も持ちません。かげうちは物理技のためブレードのこうげき140を使いますが、特殊型ではこうげきに振らない分、先制技の打点は物理型より低くなります。採用率も性格・EV分布から物理型が大多数で、特殊型は少数です。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位(TOP30目安)のうち、ギルガルドと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。ギルガルドはすばやさ種族値60と低く環境上位の多くに後手を踏むため、かげうちの先制技とシールドフォルムの高耐久を前提に評価しています。相手の主力技は採用率を確認したものです。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ゲンガー(10位)
|
○ 有利 | ポルターガイスト/かげうちがゴースト×2で刺さる。ゲンガーの主力ヘドロウェーブ(82%)はどく無効、シャドーボール(71%)はゴースト×2だがかげうちで先制を取れる |
マスカーニャ(3位)
|
△ 五分 | 主力トリックフラワー(くさ)ははがね/ゴーストに半減(×0.5)だが、はたきおとす(採用率57.6%)はあく×2弱点でたべのこし等の道具も奪われる。S123で先手を取られる点も重い。キングシールドで接触技のAを下げられるが過信は禁物 |
スターミー(20位)
|
○ 有利 | エスパー技(しねんのずつき39%)ははがねで半減(×0.5)、みず技も等倍で大きく入らない。こちらのゴースト技はエスパーに×2。シールドの高耐久で受けつつ反撃できる |
ルカリオ(9位)
|
○ 有利 | インファイト(採用率71.5%)はかくとう無効、コメットパンチ/バレットパンチもはがね0.5で半減。シールドの高耐久でほぼ受けきり、せいなるつるぎ/アイアンヘッドで反撃 |
カイリュー(16位)
|
△ 五分 | ドラゴン技は半減、接触物理にはキングシールドでAを下げて対応可。ただしかえんほうしゃ(採用率47.8%)はほのお×2、じしん(15.2%)はじめん×2弱点で、これらを持つ個体には弱点を突かれるため型次第 |
ガブリアス(1位)
|
× 不利 | じしん(採用率99.2%)がじめん×2弱点。S102で先手を取られ、ブレード時のぼうぎょ50では受けきれない。詳細は下表で扱う |
苦手なポケモンと対策
ギルガルドの弱点(ほのお・じめん・あく・ゴースト)を主力技で突き、かつ高速・高火力で攻撃後のブレード(ぼうぎょ50・とくぼう50)を崩せる相手を、使用率上位から挙げます。
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
じしん(採用率99.2%)がじめん×2弱点。S102で先手を取られ、ブレードのぼうぎょ50では確定で落ちる。シールド時でもじしんは重い | じしんを無効化するひこうタイプ(アーマーガア等)や、ガブリアスに弱点を突けるこおり・ドラゴン・フェアリータイプを同伴し、ガブリアスの前に引いて処理する |
リザードン(5位)
|
かえんほうしゃ(採用率42.4%)・フレアドライブ(33.3%)・オーバーヒート(26.6%)などほのお技がほのお×2弱点。S100で先手を取られ、こちらのはがね技もほのお半減で打点が乏しい | みず・いわ・でんきタイプを同伴し、リザードンに後出しして弱点を突いて処理する |
サザンドラ(21位)
|
あくのはどう(採用率98.5%)があく×2弱点、かえんほうしゃ(67.0%)はほのお×2弱点。S98で先手を取られ、ブレード時に上から弱点技で落とされる | フェアリータイプ(アシレーヌ等)やかくとうタイプを同伴し、サザンドラの弱点を突いて後続から処理する |
ソウブレイズ(26位)
|
ほのお/ゴーストでほのお技・ゴースト技ともこちらに×2。かげうちのゴースト先制もこちらにゴースト×2で刺さり、低速の撃ち合いで不利 | みず・いわタイプでほのお技を受けつつ弱点を突く。あくタイプならゴースト技を半減(×0.5)でき、ソウブレイズのかくとう(インファイト36.3%)にも強く後出ししやすい |
ドドゲザン(24位)
|
ふいうち(採用率99.0%)・ドゲザン(96.4%)のあく技があく×2弱点。こちらのゴースト技はあく/はがねに半減(×0.5)、はがね技も半減で打点が乏しい | せいなるつるぎ(あく/はがねに×4)を採用した個体なら反撃可。かくとう・じめんタイプを同伴して弱点を突く |
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
ギルガルドは低速で弱点のほのお・じめん・あくを突く相手が多いため、残り5体で以下の役割を補います。
- じめん対策: ひこうタイプ(ギャラドス等)でガブリアスのじしんを無効化する枠
- ほのお・あく対策: みず・フェアリータイプ(アシレーヌ等)でリザードン・サザンドラの弱点技を受ける枠
- 高速アタッカー: ゲンガー等でギルガルドが後手で取りこぼす高速勢に上から打点
- ステルスロック展開: ガブリアス・カバルドン等でステロを撒き、かげうちの先制圏を広げる
データ分析①:たべのこし59%とのろいのおふだ29%が示す立ち回りの二極化
ギルガルドの持ち物は**たべのこし59.1%・のろいのおふだ29.0%**で、この2つで約88%を占めます。きあいのタスキ(4.9%)やオボンのみ(2.3%)は少数で、ギルガルドの運用が大きく2つに分かれていることを示します。
| 持ち物 | 採用率 | 狙い |
|---|---|---|
| たべのこし | 59.1% | 毎ターンHP1/16回復。シールドの高耐久で居座り、つるぎのまい積み・キングシールド受けを継続する持久型 |
| のろいのおふだ | 29.0% | ゴースト技の威力を1.2倍に底上げ。ポルターガイスト・かげうち・シャドーボールの瞬間火力を上げる速攻型 |
たべのこしはシールドフォルム(ぼうぎょ140・とくぼう140)の耐久を活かして長く居座る型で、キングシールドで攻撃を防ぎながら回復し、つるぎのまいを積む立ち回りと噛み合います。一方のろいのおふだは、採用率96.2%のかげうちと67.6%のポルターガイストというギルガルドの主力がどちらもゴースト技である点を活かし、先制技の打点を底上げして低速でも詰めきる速攻寄りの選択です。
持ち物だけで「居座って積む型か、ゴースト火力で押す型か」がある程度読めるため、対戦相手としてはギルガルドの持ち物を観察することで立ち回りを予測しやすくなります。
まとめ:型別比較
| 型 | 性格(指標) | 主な技 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| つるぎのまい物理型 | いじっぱり 57.1% | ポルターガイスト・かげうち・キングシールド・つるぎのまい | シールドで耐えて積み、ブレードで全抜き。先制かげうちで詰め | 積みターンが必要。攻撃後はぼうぎょ50で脆い |
| とくこう特殊型 | ひかえめ 1.3% | シャドーボール・ラスターカノン・かげうち・キングシールド | 道具非依存で安定。物理受けを特殊で崩せる | 単発火力・積み爆発力が物理型より低い |
総評:
ギルガルドはバトルスイッチによる「攻めはこうげき・とくこう140、守りはぼうぎょ・とくぼう140」という1体2役と、ノーマル・かくとう・どくを無効化する優秀な耐性を両立したポケモンです。すばやさ60と低い弱点を、採用率96.2%のかげうちの先制技と高耐久で補い、使用率11位を維持しています。
立ち回りの鍵は、攻撃技を撃った後のブレード(ぼうぎょ50・とくぼう50)で被弾しないよう、キングシールドでシールドに戻すタイミングです。弱点のじめん・ほのお・あくを突くガブリアス・リザードン・サザンドラはパーティ構成でケアし、かくとうやエスパー、ゴースト技持ちなど受けやすい相手に対してシールドの高耐久で起点を作るのが基本戦術となります。
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構築例
かげうち
ポルターガイスト
つるぎのまい
キングシールド
ポルターガイスト
かげうち
つるぎのまい
キングシールド
ほのお
じめん
あく
むし
くさ
こおり
ひこう
いわ
ドラゴン
フェアリー
エスパー
かくとう
どく
マスカーニャ(3位)
スターミー(20位)
ルカリオ(9位)
カイリュー(16位)
リザードン(5位)
サザンドラ(21位)
ソウブレイズ(26位)
ドドゲザン(24位)