ドドゲザン考察 M-3 くろいメガネ分散・つるぎのまい採用率上昇の変化点
ドドゲザン
⚠️ 本記事はM-3シーズンのデータです。M-2版はドドゲザン考察 M-2をご覧ください。
シーズンM-3のシングルバトルで、ドドゲザンは使用率24位(M-2と同順位)。あく/はがねの耐性複合と特性そうだいしょう(86.7%)を軸に、つるぎのまい積み+ふいうち先制で詰める物理アタッカーとしての立ち位置はM-2から変わっていません。M-3ではくろいメガネの採用率が66.1%→53.2%に低下し、いのちのたまが15.3%で新たに台頭。またつるぎのまいが72.3%→77.3%、**かわらわりが3.4%→10.3%**に増加するなど、技構成にも変化が見られます。
M-3の採用率変化まとめ
技採用率(M-2比較)
| 技名 | タイプ | M-2 | M-3 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| ふいうち | ![]() |
99.0% | 99.2% | +0.2pp |
| ドゲザン | ![]() |
96.4% | 95.0% | -1.4pp |
| アイアンヘッド | ![]() |
86.9% | 90.8% | +3.9pp |
| つるぎのまい | ![]() |
72.3% | 77.3% | +5.0pp |
| かわらわり | ![]() |
3.4% | 10.3% | +6.9pp |
| けたぐり | ![]() |
17.6% | 10.1% | -7.5pp |
| ハサミギロチン | ![]() |
10.5% | 3.8% | -6.7pp |
かわらわり+6.9pp・けたぐり-7.5ppの入れ替わりが最大の変化点です。かわらわりはひかりのかべ・リフレクターを破壊しながら攻撃できるかくとう技で、M-3でオーロンゲ(20位)やカバルドン(10位)など展開補助役の使用が増えた影響と一致します。けたぐりはヘビー級ポケモンへの打点として採用されてきましたが、環境上位の体重分布が変化したことで優先度が下がっています。
つるぎのまい+5.0ppの上昇は積み型志向の強まりを示します。くろいメガネ型でもつるぎのまいは標準採用されており、いのちのたま型でも積み前提の運用が中心です。全体的な積み型志向の強まりがつるぎのまい採用率を押し上げました。
持ち物採用率(M-2比較)
| 持ち物 | M-2 | M-3 | 変化 |
|---|---|---|---|
| くろいメガネ | 66.1% | 53.2% | -12.9pp |
| いのちのたま | — | 15.3% | 新台頭 |
| きあいのタスキ | 12.8% | 7.6% | -5.2pp |
| ヨプのみ | 6.9% | 6.2% | -0.7pp |
| オボンのみ | 2.8% | 5.2% | +2.4pp |
| ラムのみ | 4.2% | 4.4% | +0.2pp |
くろいメガネはあくタイプ技(ふいうち・ドゲザン)の威力を1.2倍に高める消費なしアイテムで、M-2では主力の66.1%を占めていました。M-3では53.2%に下がり、代わりに**いのちのたま(全技1.3倍・毎ターン最大HPの10%消耗)が15.3%**で台頭しています。いのちのたまはアイアンヘッドなどあく以外の技にも倍率が乗るため、4技すべてに火力補正をかけられる反面、消耗を伴う運用になります。
EV・性格
性格
| 性格 | 採用率 | 補正 |
|---|---|---|
| いじっぱり | 92.6% | こうげき↑ とくこう↓ |
| ゆうかん | 3.5% | こうげき↑ すばやさ↓ |
| ようき | 0.9% | すばやさ↑ とくこう↓ |
物理アタッカーとしてこうげきを最大化するいじっぱりが圧倒的主流(92.6%)です。
EV配分
| EV配分 | 採用率 | 概要 |
|---|---|---|
| H32-A32-S2 | 40.5% | HP・こうげき全振り+素早さ最小調整 |
| H32-A32 | 12.5% | HP・こうげき全振り |
| A32-B32-D2 | 3.8% | こうげき・ぼうぎょ全振り |
| H2-A32-S32 | 3.7% | こうげき全振り+素早さ調整 |
**H32-A32-S2(40.5%)**がM-3の標準配分として定着しています。HPとこうげきを最大化したうえで、S2(素早さ2ポイント)を加えて特定の素早さ帯を超えるミラー調整を行う型です。H32-A32(S振りなし)との差はS実数値が70か72かで、一部の速度調整を行う場合に使われます。
代表型の実数値(H32-A32-S2・いじっぱり)
| ステータス | EV | 実数値 |
|---|---|---|
| HP | 32 | 207 |
| こうげき(いじっぱり↑) | 32 | 205 |
| ぼうぎょ | 0 | 140 |
| とくこう | 0 | 67 |
| とくぼう | 0 | 105 |
| すばやさ | 2 | 72 |
HP207・こうげき205と物理方面のスペックが高い一方、すばやさ72は環境下位の低速帯。ふいうちは優先度+1の先制技のため相手のすばやさに関わらず先に動けますが、同優先度帯での処理には物理受け性能が頼りになります。
特性
| 特性 | 採用率(M-3) | M-2比 |
|---|---|---|
| そうだいしょう | 86.7% | -2.2pp |
| まけんき | 12.8% | +1.9pp |
| プレッシャー | 0.4% | — |
そうだいしょうはその試合で味方が倒れた数に応じて技の威力が上昇する特性(1体につき+10%、最大+50%)。登場時に倒れた数を参照するため、終盤の切り返しに適しています。
まけんき(12.8%、+1.9pp)は相手に能力を下げられたときにこうげきが2段階上がる特性で、いかくや能力低下技を逆用できます。採用率は増加傾向にあります。
基本スペック
種族値
こうげき135・ぼうぎょ120・HP100と物理方面が高水準で、すばやさ50が低い。ふいうちの優先度+1で攻撃順を確保しながら、物理受け性能で居座る運用が基本です。
タイプ・弱点
| 弱点(4倍) | 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍以下) | 無効 |
|---|---|---|---|
かくとう
|
ほのお
じめん
|
ノーマル・くさ・こおり・ひこう・いわ・ドラゴン・はがね・ゴースト・あく(いずれも0.5倍)
|
エスパー
どく
|
かくとう×4が最大の穴(あく2倍×はがね2倍)。環境上位に多いかくとう技を受けると物理耐久があっても一撃で落ちます。ほのお・じめんの×2弱点はリザードン(8位)・ガブリアス(1位)・カバルドン(10位)の主要技と噛み合います。一方でエスパー・どくを無効化し、11タイプを半減以下にするため、居座れる範囲は広い。
主な型
型1:くろいメガネ型(53.2%)
ふいうち・ドゲザンのあく2技に1.2倍補正をかける安定型。いのちのたまの消耗リスクなしで安定した先制火力を維持します。
特性:そうだいしょう(86.7%)
性格:いじっぱり EV:H32-A32-S2
持ち物:くろいメガネ
H207 / A205 / B140 / D105 / S72
技構成例:ふいうち / ドゲザン / アイアンヘッド / つるぎのまい
つるぎのまい+そうだいしょう補正が乗った状態でのふいうち先制が詰め筋。アイアンヘッドはフェアリータイプへの打点(×2)。くろいメガネ採用時はふいうち・ドゲザンにのみ補正がかかるため、アイアンヘッドは補正なし。
型2:いのちのたま型(15.3%)
M-3で新台頭した型。4技すべてに1.3倍補正がかかるため、アイアンヘッドを含む全技の火力が上がります。毎ターン最大HPの約10%を消耗するリスクがある分、先制ふいうちで仕留めきれない場面での対応幅が広がります。
特性:そうだいしょう(86.7%)
性格:いじっぱり EV:H32-A32-S2
持ち物:いのちのたま
技構成例:ふいうち / ドゲザン / アイアンヘッド / つるぎのまい(かわらわり)
くろいメガネ型より全技の打点が高く、アイアンヘッドにも1.3倍補正がかかります。毎ターン最大HPの約10%を消耗するため、積み前提で仕留めきる運用が基本です。
型3:ヨプのみ型(6.2%)
かくとう技の×4弱点を保険のみで軽減する型。きあいのタスキと異なり、HPが少ない状態でも1度限りの軽減が発動します。かくとう技を1発受けつつ味方が1体倒れた場合、そうだいしょう+10%補正がかかった状態で反撃するプランをとれます。
苦手なポケモン
| ポケモン | 使用率 | 苦手な理由 |
|---|---|---|
ムクホーク(7位)
|
7位 | インファイト(採用率98.4%)で×4弱点を突かれます。すばやさも上を取られるため対面不利。パーティのかくとう対策枠で処理先を用意することで回避できます。 |
リザードン(8位)
|
8位 | ほのお技(×2弱点)を高火力で撃てる。すばやさでも上を取られやすい |
カバルドン(10位)
|
10位 | じしん(×2弱点)・すなおこしによる消耗。物理耐久が高くつるぎのまいを積んでも崩しにくい |
ラグラージ(12位)
|
12位 | じしん(採用率92.9%・×2弱点)が主な脅威。みず/じめんタイプのためアイアンヘッドが半減されます。ガブリアスなどじめん耐性のある先発で処理してからドドゲザンを繰り出す構成が有効です。 |
ガブリアス(1位)
|
1位 | じしん(採用率99.5%・×2弱点)をほぼ全個体が持ち、こちらから殴り合いにはいけません。ムクホークなどひこう/ゴーストタイプをガブリアスより先に出してじしんを誘わせる対策が有効です。 |
パートナー(同居率上位)
**ガブリアス(1位)**はM-3環境最上位ポケモンで、多くのパーティに採用されるため同居率が高い。ドドゲザンのはがねタイプでこおり技をガブリアスに代わって受けられる場面があります。一方ガブリアスはじしん(採用率99.5%)をほぼ全個体が持ち、ドドゲザンの×2弱点を突くため、同時選出時には選出順の調整が必要です。
**ライチュウ(2位)**は高い素早さで先手を取りながら削りを入れ、ドドゲザンを後続に繰り出す構成。ライチュウが相手の特殊アタッカーに消耗させてから、物理耐久のあるドドゲザンで詰める流れになります。
**ムクホーク(3位)**はドドゲザンの苦手なかくとう技を持つが、高い素早さで先手を取れる攻め寄りの共演。どちらが先に弱点を突かれるかの読み合いになる。
**ブリジュラス(5位)**ははがね/ドラゴンタイプ。ブリジュラスはフェアリーを無効化し、ドドゲザンはエスパーを無効化するため、タイプ的な相互補完が成立します。ミミッキュや特殊アタッカーへの対応をブリジュラスが担い、ドドゲザンが物理で詰める役割分担になります。
**ミミッキュ(8位)**はばけのかわで一度の行動が保証されるため、相手の先制技を受けながらのろいやつるぎのまいを積んで後続のドドゲザンへつなぐ動きが可能です。ミミッキュが削りを入れた後、ドドゲザンがふいうちで先制してそのまま詰める流れになります。
まとめ
M-3のドドゲザンは使用率24位を維持しつつ、持ち物・技構成に変化が出たシーズンです。
- くろいメガネ53.2%(M-2比-12.9pp)、いのちのたま15.3%が新台頭
- つるぎのまい77.3%(+5.0pp)が標準化
- かわらわり10.3%(+6.9pp)でスクリーン対策が増加
- H32-A32-S2・いじっぱりが40.5%で定着
基本的な運用(そうだいしょう×ふいうち積み型)は変わらず、対スクリーン意識の高まりといのちのたまによる全技火力化が加わった形です。かくとう×4弱点はM-3も最大の課題で、ムクホーク(7位)・バシャーモ(11位)など上位のかくとう使いへの対策をパーティ単位で用意する必要があります。
構築例
オボンのみ
ふいうち
ドゲザン
アイアンヘッド
ハサミギロチン
オボンのみ
ふいうち
ドゲザン
アイアンヘッド
ハサミギロチン
ほのお
じめん
エスパー
どく
カバルドン(10位)
ラグラージ(12位)