ペリッパー考察 M-3 あめふらし軸の立ち回りと型別採用率
ペリッパー
⚠️ 本記事のデータはM-3シーズン時点の集計です
M-3シングルバトルでペリッパーは使用率18位(M-2は42位)に大幅上昇しました。特性あめふらし(場に出ると5ターン雨状態になる。しめったいわ持参で8ターン)は99.5%採用で、これを軸にとんぼがえりで対面操作しながら雨下アタッカーを通す「雨展開サポート役」として評価が高まっています。
なぜM-3でペリッパーが使用率18位に上昇したか
1. しめったいわ73.7%で雨8ターン固定、雨アタッカーの通しやすさが増した
M-2のペリッパーはオボンのみ54.0%が最多持ち物で、特定の耐久調整を優先した構成が主流でした。M-3では**しめったいわ73.7%**に一極集中し、M-2で21.1%あったきあいのタスキが12.0%まで激減しています。しめったいわは持ち物の効果としてあまごいで起こした雨を8ターン継続させるため、1回の場出しで相手が雨を枯らしにくくなり、後続の雨下アタッカーが長く恩恵を受けられます。
M-3でペリッパーと同居率1位のラグラージ(使用率10〜12位、ラグラージナイト採用率74.8%)は雨下でみず技が1.5倍になるため、しめったいわによる8ターン雨の価値が直接火力サポートとして機能します。
2. とんぼがえり92.6%で後続のラグラージ・ガブリアスを安全に呼び込む
とんぼがえり(むし、威力70、物理)はM-2の86.1%からM-3で92.6%にまで採用率が上昇し、実質必須技になっています。攻撃後に自分が引っ込みながら後続を呼び込めるため、ペリッパーが相手の対面をこなしきれない局面でも雨展開を維持したまま有利なアタッカーを前に出せます。
同居率3位のガブリアス(使用率1位)、同居率6位のイダイトウ(オス)など、雨恩恵のあるポケモンやドラゴン系高火力ポケモンとの組み合わせで、とんぼがえりが対面操作の要になっています。
3. ぼうふう98.4%が雨下命中率100%で主要くさ・かくとうタイプに×2
ぼうふう(ひこう、威力110、特殊)は通常命中率70%ですが、雨天候下では命中率が100%になります。ペリッパー自身が展開した雨を即利用できる点が、命中不安を実質解消します。マスカーニャ(くさ/あく)にはひこう×2が入り、雨下必中で確実に刺せる有力な攻め手です。
基本スペック
種族値
ぼうぎょ100が最大の種族値で、物理攻撃に対する耐久が軸になります。とくこう95は補正なしC実数値で115と十分な特殊火力を持ちます。すばやさ65は環境上位ではやや低く、後述の性格・EV選択にも影響します。メガ進化は存在しないため、しめったいわを持ちつつ8ターン雨を確保できる構成が最優先になります。
タイプ・弱点(みず/ひこう)
| 弱点(×4) | 弱点(×2) | 耐性(½) | 無効 |
|---|---|---|---|
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でんき×4が最大の弱点で、環境上位のライチュウ(メガライチュウY採用率96.4%、でんじほう96.0%採用)やブリジュラス(10まんボルト48.5%・エレクトロビーム40.1%採用)のでんき技は全て×4で入ります。いわ×2も弱点で、これらのタイプを持つポケモンに対して居座ると即戦闘不能のリスクがあります。一方、じめんが無効のためガブリアスのじしん(採用率99.5%)は通りません。
M-3採用技一覧
| 技名 | タイプ | 分類 | 威力 | 採用率 |
|---|---|---|---|---|
| ぼうふう | ひこう | 特殊 | 110 | 98.4% |
| とんぼがえり | むし | 物理 | 70 | 92.6% |
| れいとうビーム | こおり | 特殊 | 90 | 65.4% |
| なみのり | みず | 特殊 | 90 | 50.0% |
| ウェザーボール | ノーマル | 特殊 | 50※ | 36.9% |
| おいかぜ | ひこう | 変化 | — | 17.1% |
| はねやすめ | ひこう | 変化 | — | 16.0% |
| ハイドロポンプ | みず | 特殊 | 110 | 7.7% |
※ウェザーボールは雨天候下でみずタイプ・威力100になる
ぼうふうととんぼがえりが採用率上位の実質確定枠。れいとうビームはガブリアス(ドラゴン/じめん)に×4、カイリュー(ドラゴン/ひこう)にも×4が入る最重要補完技です。なみのりは雨下で1.5倍の火力が乗る一致技、ウェザーボールは雨下でみずタイプ威力100に変化し一致補正1.5倍も重なる高威力技になります。
持ち物・性格・EVの採用傾向
持ち物
| 持ち物 | 採用率 |
|---|---|
| しめったいわ | 73.7% |
| きあいのタスキ | 12.0% |
| オボンのみ | 8.1% |
しめったいわ73.7%が最多。M-2でオボンのみ54.0%が最多だった構成から、「雨の継続時間を優先する」方向に移行しています。
性格
| 性格 | 採用率 | 上昇 | 下降 |
|---|---|---|---|
| のんき | 35.1% | B | S |
| ひかえめ | 29.1% | C | A |
| ずぶとい | 12.8% | B | A |
| れいせい | 9.1% | C | S |
EV配分
| 配分 | 採用率 | 想定役割 |
|---|---|---|
| H32 B32 D2 | 21.9% | 耐久型(のんき) |
| H32 B32 D0 | — | 耐久型(のんき/ずぶとい) |
| H2 C32 S32 | 9.4% | 火力型(ひかえめ/れいせい) |
| H32 B30 D4 | 6.6% | バランス型(のんき) |
性格・EVの分布から、のんきH32 B32耐久型が最多で、C32振りの火力型(ひかえめ・れいせい)が一定数採用されています。
型解説
耐久サポート型(のんき H32 B32 D2)
耐久サポート型
性格: のんき(B↑ S↓)
EV: H32 B32 D2
持ち物: しめったいわ(73.7%)
・とんぼがえり
・ぼうふう
・れいとうビーム
・なみのり / はねやすめ / おいかぜ
のんきH32 B32振りの実数値はH151・B149・S76(補正込み)。ぼうぎょ149は物理攻撃主体の環境ポケモンに対して複数回の被弾を想定した耐久値です。のんきでSを76まで下げていますが、とんぼがえりで対面を選択できるため、S実数値が低いことは運用上の大きな支障になりません。はねやすめ(採用率16.0%)を採用すると自己回復で場持ちが改善します。おいかぜ(17.1%)は後続のアタッカーのS補助になりますが、ペリッパー自身が先に倒れるとおいかぜが無駄になるリスクがあります。採用は後続の構成に合わせて選択します。
この型の主な役割は雨8ターン展開→とんぼがえりで後続を安全着地させることで、ぼうふうやれいとうビームの火力より場持ちを優先しています。ひかえめ火力型と比べてC実数値が115(無補正)に留まるため、対面での火力勝負は想定しない立ち回りが基本です。
火力型(ひかえめ H2 C32 S32)
火力型
性格: ひかえめ(C↑ A↓)
EV: H2 C32 S32
持ち物: しめったいわ(73.7%)
・ぼうふう
・とんぼがえり
・れいとうビーム
・なみのり / ウェザーボール
ひかえめC32振りのC実数値は144。耐久型(C無振り実数値115)より約25%高い火力になり(115→144)、なみのり(雨下で威力90×1.5=135相当)やウェザーボール(雨下でみず威力100×1.5=150相当)の打点が実戦で意味を持つ局面が増えます。S32振りでS実数値101となり、耐久型(のんきS下降S76)より素早さを確保できます。H2振りでH実数値は136と耐久型(H32振りH151)より低く、でんき×4に対してより倒れやすい点は変わりません。とんぼがえりはA無振りのため対面操作の手段と割り切り、削り期待は特殊技に置く運用になります。
データ分析①:M-2→M-3の持ち物シフトが示す役割変化
| 持ち物 | M-2採用率 | M-3採用率 | 変化 |
|---|---|---|---|
| オボンのみ | 54.0% | 8.1% | -45.9pt |
| きあいのタスキ | 21.1% | 12.0% | -9.1pt |
| しめったいわ | — | 73.7% | 新規最多 |
| こだわりスカーフ | 7.5% | 1.6% | -5.9pt |
M-2のペリッパーはオボンのみ54.0%で「自身が場に留まって雨を維持する耐久役」として使われていました。M-3でしめったいわ73.7%に移行した背景には、雨の継続時間を後続アタッカーの稼働ターン数に直結させる運用の定着があります。しめったいわなら1回の場出しで8ターン確保できるため、ペリッパー自身が素早く倒れても後続が雨を活用できる期間が長くなります。
同時にとんぼがえりが86.1%→92.6%に上昇したことも、「ペリッパーは雨を展開してとんぼがえりで引く使い捨てサポート役」への整理を示しています。M-2で74.0%あったれいとうビームはM-3でも65.4%で採用され続けており、技構成の中身よりも「持ち物で雨の継続量を最大化する」方向が変化の本質です。
同居ポケモンと構築での役割
**ラグラージ(同居率1位)**は雨下で一致みず技の火力が上がり、メガ進化後は雨との相性がさらに強化されます。ペリッパーがとんぼがえりで引いた先にラグラージを送り込む動きが構築の基本軸です。
**ブリジュラス(同居率2位)**は10まんボルト48.5%・エレクトロビーム40.1%を採用しており、ペリッパーのでんき×4弱点を突くポケモンとしては最も危険な存在のひとつです。同居率が高い理由は、ペリッパーの苦手なでんきタイプへの対策をブリジュラスが果たすわけではなく、互いに別の役割で同一パーティに入っているためと考えられます。ブリジュラス入りのパーティではペリッパーがブリジュラスと対面しないよう、とんぼがえりで引き先を選ぶ必要があります。
有利・苦手なポケモン
有利に戦える相手
| ポケモン | 理由 |
|---|---|
マスカーニャ(使用率3位) | ぼうふうが×2(くさ/あく)、主力のトリックフラワー・トリプルアクセルは等倍以下で受けられる |
ガブリアス(使用率1位) | れいとうビームが×4、じしんを無効 |
マスカーニャはペリッパーのぼうふうが×2で通り、相手のくさ・こおり技(トリックフラワー・トリプルアクセル)はみず等倍止まりで無理な受け出しを迫られません。ガブリアスはれいとうビームが×4で通り、じしんをじめん無効で受けられます。カイリュー(使用率20位前後)はれいとうビームが×4で有効ですが、10まんボルト(採用率34.8%)がペリッパーにでんき×4で通るため、持ち物次第で有利・不利が逆転します。
苦手な相手
| ポケモン | 理由 |
|---|---|
ライチュウ(使用率5位・メガライチュウY前提) | でんき×4、でんじほう96.0%採用 |
ブリジュラス(使用率4位) | でんき技複数採用(10まんボルト48.5%・エレクトロビーム40.1%)、ぼうふうも×0.5 |
でんき×4弱点が最大のリスクで、ライチュウ系・ブリジュラスは即時退場を強いられます。ぼうふうもブリジュラス(はがね/ドラゴン)には×0.5で効果が薄く、なみのりも×0.5のため有効打が乏しい対面です。
総評
ペリッパーはM-3でしめったいわ73.7%に移行し、「1回の場出しで8ターン雨を確保してとんぼがえりで引く」使い捨てサポート役として完全に定着しました。M-2の42位から18位へ急浮上した背景には、ラグラージ(同居率1位)やブリジュラス(同居率2位)との雨展開コンボの普及があります。
自身の火力・耐久よりも雨の継続とタイプ無効(じめん)を活かした対面操作が価値の中心です。でんき×4弱点がありメガライチュウY・ブリジュラスには即倒されますが、パーティにでんきへの対策を用意したうえで選出を絞る構成が主流です。型の選択肢はのんき耐久型(35.1%)とひかえめ火力型(29.1%)の2択が中心で、持ち物は実質しめったいわ一択です。
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構築例
なみのり
ぼうふう
れいとうビーム
とんぼがえり
ウェザーボール
ぼうふう
れいとうビーム
とんぼがえり
ライチュウ(使用率5位・メガライチュウY前提)