ペリッパー考察 M-2 使用率42位 あめふらし雨パ始動役の型と立ち回り
ペリッパー
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ペリッパーは使用率42位。特性は**あめふらし 99.8%**とほぼ一択で、登場時に雨を5ターン降らせる天候始動役として採用されています。種族値は控えめながら、雨を起点にチームの火力・素早さを底上げする「始動役」としての価値で枠を勝ち取っているポケモンです。
ペリッパー自身は**ぼうふう(採用率97.8%)**を雨下で必中にできるみず/ひこうのアタッカーでもあり、**とんぼがえり(86.1%)**で雨を残したまま雨エースに繋ぐ動きが基本線になります。
なぜペリッパーが雨パで採用されるのか
1. あめふらしで雨を即時展開し、雨エースの火力・素早さを底上げ
ペリッパーの存在意義は特性あめふらしです。場に出た瞬間に雨が5ターン続き、雨下ではみず技の威力が1.5倍、ほのお技が0.5倍になります。さらに同居率上位のイダイトウ(オス)(同居率5位・特性てきおうりょく97.5%)のみず技や、オニシズクモ(同居率1位)の特性すいすい型といった雨エースの打点を、ペリッパー1体の着地だけで一段引き上げられます。自分で殴るのではなく後続の出力を上げる点が、低種族値でも採用される理由です。
2. ぼうふうが雨下で必中になる
ぼうふう(採用率97.8%)は本来命中率70の不安定な技ですが、雨が降っている間は必中になります。あめふらしで自ら雨を呼ぶペリッパーは、この必中ぼうふうを常に撃てる数少ないポケモンです。ひこうタイプのぼうふうは、環境3位のマスカーニャ(くさ/あく)に×2、使用率上位のフシギバナ(くさ/どく・27位)にも×2で通ります。
3. とんぼがえり・おいかぜで雨を維持したままサポート
**とんぼがえり(採用率86.1%)**は攻撃しつつ味方に交代できる技で、雨を残したまま雨エースを安全に着地させられます。**おいかぜ(採用率20.5%)**を採用した個体は、4ターンの間チーム全体の素早さを2倍にするサポートも兼ねます。あめふらしの雨展開と合わせ、ペリッパー1体で「天候+素早さ」の両方を整えられるのが構築上の強みです。
基本スペック
種族値
合計440と低めで、ぼうぎょ100・とくこう95が突出。HP60・とくぼう70・すばやさ65は心もとなく、攻めの起点を作る「サポートアタッカー」という位置づけです。とくこう95にひかえめ補正と雨補正が乗れば、ぼうふう・なみのりは十分な打点になります。
タイプ・弱点
| 弱点(4倍) | 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍) | 無効 |
|---|---|---|---|
でんき
|
いわ
|
ほのお
みず
かくとう
むし
はがね
|
じめん
|
最大の注意点はでんき4倍弱点(みず2×ひこう2)です。環境にはウォッシュロトム(22位)の10まんボルト(採用率56.8%)、ブリジュラス(2位)の10まんボルト(66.9%)など、でんき技を高採用率で持つ上位ポケモンが複数おり、無振りでは耐えられません。一方、ひこうタイプによりじめん技を無効化でき、雨で半減されるほのおと合わせ、ガブリアスのじしんやリザードンのほのお技を受け流せる場面はあります。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ぼうふう | ![]() |
110 | 97.8% | 雨下で必中。一致技のメインウェポン。30%でこんらん |
| とんぼがえり | ![]() |
70 | 86.1% | 攻撃後に交代。雨を残したまま雨エースへ繋ぐ |
| れいとうビーム | ![]() |
90 | 74.0% | ガブリアス・カイリューに×4。ドラゴン・じめんへの打点 |
| なみのり | ![]() |
90 | 57.6% | 雨下で1.5倍の一致技。安定したみず打点 |
| ウェザーボール | ![]() |
50→100 | 30.6% | 雨下でみずタイプ・威力100。雨下で実質一致みず技 |
| おいかぜ | ![]() |
— | 20.5% | 4ターン味方全体のすばやさ2倍。雨エースの上から殴る補助 |
| はねやすめ | ![]() |
— | 8.4% | HP最大1/2回復。耐久型で再着地→雨を撒き直すため |
| ハイドロポンプ | ![]() |
110 | 7.6% | 雨下で必中。なみのりより高威力だがCS型向けの選択肢 |
| でんこうせっか | ![]() |
40先制 | 4.3% | 優先度+1。タスキで耐えた相手への詰め |
れいとうビーム(採用率74.0%)の高採用が特徴です。みず/ひこうの一致技だけでは止まりやすいドラゴン・じめんに刺すための補完で、特に環境1位ガブリアス・16位カイリューに×4で通る点が重視されています。
主要型の解説
性格分布はひかえめ 33.1%・のんき 31.4%・ずぶとい 11.9%と二極化しており、攻撃寄り(ひかえめ)と耐久寄り(のんき/ずぶとい)の2系統に分かれます。EVも**HB + d型(採用率20.1%+8.7%)とCS型(CS + h 12.2%ほか)**が並んでおり、これがそのまま2つの型に対応します。
型1: HB耐久・雨始動型(最多採用)
EV採用率: HB + d 32/0/30/0/4/0(20.1%)ほかHB系合計が最多
HB耐久・雨始動型
性格: のんき/ずぶとい(B寄り)
EV: H32 B30 D4(HBオボン)
持ち物: オボンのみ(採用率54.0%)
・ぼうふう
・とんぼがえり
・れいとうビーム / なみのり
・おいかぜ / はねやすめ
強み:
ぼうぎょ100にHB振りを重ね、オボンのみ(採用率54.0%)でHP回復まで備えた耐久型です。CS型と比べ物理アタッカーの一撃で落ちにくく、雨を撒いてからとんぼがえりで安全に雨エースへ繋ぐ、あるいははねやすめ(採用率8.4%)で粘って雨を2回展開する動きが取れます。おいかぜを入れた個体は、再展開のたびにチームの素早さ補助も兼ねられます。雨を「複数回確実に通す」ことに比重を置いた型です。
弱み:
とくこう95にCを振らないため、ぼうふう・れいとうビームの打点はCS型より明確に低く、ドラゴン・くさへの確定数が落ちます。でんき4倍弱点は耐久振りでも残り、ウォッシュロトムの10まんボルト(採用率56.8%)・ブリジュラスの10まんボルト(66.9%)には居座れません。
型2: CSアタッカー型(2番目に多い構成)
EV採用率: CS + h 2/0/0/32/0/32(12.2%)ほかCS系
CSアタッカー型
性格: ひかえめ(C↑)/おくびょう(S↑)
EV: C32 S32(CS振り、余りH2)
持ち物: きあいのタスキ(21.1%)/こだわりスカーフ(7.5%)
・ぼうふう
・なみのり / ハイドロポンプ
・れいとうビーム
・とんぼがえり / でんこうせっか
強み:
C32にひかえめ補正と雨補正を乗せ、ぼうふう(必中)・れいとうビームで自ら削りに行く型です。HB型では削り切れないガブリアス・カイリューをれいとうビーム×4で大きく削れます。**きあいのタスキ(採用率21.1%)**を持てばでんき4倍弱点でも1度は耐えて雨を撒けるため、始動の確実性とアタッカー性能を両立できます。**こだわりスカーフ(7.5%)**型はすばやさ65から補強し、中速帯を上から縛れます。
弱み:
HB型より物理一撃で落ちやすく、雨を撒く前に倒される展開がHB型より増えます。タスキ型はステルスロック(ガブリアス採用率50.7%・ブリジュラス49.8%)が撒かれているとタスキが潰れ、雨始動すら通らなくなります。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、ペリッパーと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。判定はタイプ相性(2タイプの掛け合わせ)と、相手の採用率上位の技を基準にしています。ペリッパーはすばやさ65と遅く、でんき4倍弱点を抱えるため、打点が通る相手でも被弾には注意が必要です。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
○ 有利 | れいとうビームが×4(ドラゴン2×じめん2)。主力のじしん(採用率99.2%)はひこうで無効。ただしがんせきふうじ(40.0%)はいわ×2弱点を突かれ、S169(最速S102)から先制される |
リザードン(5位)
|
○ 有利 | 大半がメガ進化(Y 63.6%・X 34.9%)。あめふらしで晴れを打ち消し、雨でほのお技を半減。なみのりはメガY(ほのお/ひこう)に×2、メガX(ほのお/ドラゴン)には等倍。メガ後S152〜167で先制されるため受けは不可 |
マスカーニャ(3位)
|
△ 五分 | ぼうふうが×2(ひこう→くさ2×あく1)で通る。マスカーニャ側の主力技はいずれもペリッパーに等倍(くさ・あく・こおりとも×1)だが、S123から先制され、こちらは耐久が薄く撃ち合いは不利 |
カイリュー(16位)
|
△ 五分 | れいとうビームが×4(ドラゴン2×ひこう2)。ただしカイリュナイト80.7%でメガ後S152、ペリッパーS128では先制される。10まんボルト(採用率47.6%)採用個体にはこちらがでんき×4で落とされ、撃ち合いは持ち物と相手の技次第 |
ブリジュラス(2位)
|
× 不利 | 10まんボルト(採用率66.9%)がでんき×4で致命傷。なみのりは×0.5(ドラゴンで半減)でほとんど通らない |
ウォッシュロトム(22位)
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× 不利 | 10まんボルト(採用率56.8%)がでんき×4。なみのりはみず半減で通らず、雨でこちらの優位も作れない |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ブリジュラス(2位)
|
10まんボルト(採用率66.9%)がでんき×4。なみのりは×0.5で削れず、一方的に落とされる | ペリッパーは引いて、じめん技を持つガブリアス(同居率6位)など、はがねに刺さる枠で受け回す |
ウォッシュロトム(22位)
|
10まんボルト(採用率56.8%)がでんき×4。みず技も半減され、雨でも有利を作れない | ボルトチェンジ(88.7%)でも削られるため、でんきを半減できるくさ枠(メガニウム・同居率8位)を後出しして受ける |
ゲッコウガ(28位)
|
S122で先制され、あくのはどう(75.9%)・れいとうビーム(89.6%)が等倍で入る。HP60・D70と脆く、雨を撒く前に上から削られやすい | 先制を取れないため受けに回す。みず技を半減できるくさ枠(メガニウム・同居率8位)で後出しし、雨エースで上から処理する |
パーティ構成
相性の良いポケモン(同居率上位)
パーティ構成の基本方針:
ペリッパーは始動役のため、残り5体を雨を活かすエースと弱点補完で固めます。
- 雨エース: オニシズクモ(同居率1位)・イダイトウ(オス)(5位)の雨下みず火力を主軸に据える
- でんき対策: メガニウム・エルフーンなどくさタイプでウォッシュロトム・ブリジュラスのでんき技を半減して受ける
- はがね対策: ガブリアス(同居率6位)のじしんで、なみのりが半減されるブリジュラスを上から処理する
データ分析①:技採用率が示す「殴る雨始動役」という性格
ペリッパーは天候始動役でありながら、攻撃技の採用率が非常に高いのが数値上の特徴です。
| 技 | 役割 | 採用率 |
|---|---|---|
| ぼうふう | 攻撃(雨下必中) | 97.8% |
| とんぼがえり | 交代しつつ攻撃 | 86.1% |
| れいとうビーム | 攻撃(ドラゴン/じめん) | 74.0% |
| なみのり | 攻撃(雨1.5倍) | 57.6% |
| おいかぜ | 補助(素早さ2倍) | 20.5% |
| はねやすめ | 補助(回復) | 8.4% |
純粋な補助技であるおいかぜ20.5%・はねやすめ8.4%に対し、攻撃4技がいずれも50%超(とんぼがえり含む上位3技は74%以上)です。これは、ペリッパーが「雨を撒いて引っ込む置物」ではなく、雨を撒いた初手から自分も削りに行き、不利になったらとんぼがえりで雨エースに繋ぐという攻撃的な始動役として運用されていることを示します。とりわけれいとうビーム74.0%の高さは、雨だけでは触りにくい2大ドラゴンのガブリアス(1位・ドラゴン/じめん)・カイリュー(16位・ドラゴン/ひこう)にこおり×4の打点を持たせ、始動と削りを1体で兼ねる設計の表れです。
まとめ:型別比較
| 型 | EV指標 | 持ち物 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| HB耐久・雨始動型 | HB+d 20.1% | オボンのみ | 物理一撃に落ちにくく雨を複数回展開できる | 打点が低くドラゴン・くさの確定数が落ちる |
| CSアタッカー型 | CS+h 12.2% | きあいのタスキ | れいとうビーム×4で自ら削れる。タスキで始動も両立 | 物理一撃に弱く、ステロでタスキが潰れる |
総評:
ペリッパーは使用率42位ながら、あめふらし99.8%・ぼうふう97.8%という尖った構成で「雨パの始動役」という明確な役割を担うポケモンです。最多のHB耐久型は雨の複数展開、次点のCSタスキ型は雨始動と削りの両立に寄せており、いずれも単体性能ではなく雨エース(オニシズクモ・イダイトウ)との連携が前提です。
最大の課題はでんき4倍弱点で、ブリジュラス(2位)・ウォッシュロトム(22位)といった上位でんき技持ちには引かざるを得ません。これらを後出しできるくさ枠(メガニウム・エルフーン)を同伴し、雨を通すターンを作れるかが構築段階の鍵になります。
関連記事
構築例
なみのり
ぼうふう
れいとうビーム
とんぼがえり
ウェザーボール
ぼうふう
れいとうビーム
とんぼがえり
でんき
いわ
ほのお
かくとう
はがね
じめん
リザードン(5位)
マスカーニャ(3位)
カイリュー(16位)
ブリジュラス(2位)
ウォッシュロトム(22位)
ゲッコウガ(28位)