バサギリ考察 M-2 使用率63位 きれあじ岩斧の型と立ち回り
バサギリ
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/24)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、バサギリは使用率63位を記録。特性は**きれあじ(採用率98.9%)**でほぼ統一されています。
バサギリの軸はこうげき種族値135の高火力と、きれあじによる「切る技の威力1.5倍」です。主力の**がんせきアックス(採用率99.9%)**はいわタイプの切る技で、きれあじ補正により実質威力97相当の一致技として撃てます。すばやさ85は素早さ最大振りのようきで実数値150に届き、こだわりスカーフ(採用率29.4%)を持てば環境上位を上から叩ける物理アタッカーです。
持ち物は**きあいのタスキ 60.8%・こだわりスカーフ 29.4%**に二分されており、「1回耐えて殴り返す」か「最速で上を取って抜く」かが構築単位の選択になります。
なぜバサギリが使われるのか
1. きれあじ補正のがんせきアックスで高火力を出す
バサギリの主力技がんせきアックス(採用率99.9%)はいわタイプの切る技で、特性きれあじにより威力1.5倍が乗ります。威力65のがんせきアックスが実質97相当となり、これにタイプ一致補正1.5倍とA135(ようき最速で実数値187、いじっぱりで205)が掛かるため、等倍の相手でも重い打点になります。ひこう・ほのお・むし・こおりに×2で刺さり、リザードン(ほのお/ひこう・5位)・ウルガモス(むし/ほのお)には×4で通ります。
2. むし/いわで弱点が3タイプと少ない
バサギリはむし/いわの複合で、弱点はいわ・はがね・みずの3タイプのみです。かくとうはむしの耐性(×0.5)といわの弱点(×2)が相殺して等倍、ほのおもいわの耐性で等倍に収まります。ノーマル・どくを半減できるため、低耐久ながら等倍以下で受けられるタイプ範囲は広めです。
3. シザークロス・つじぎりで補完打点を持つ
がんせきアックスに加え、きれあじが乗る切る技としてシザークロス(採用率70.2%・むし)・**つじぎり(49.8%・あく)を持ちます。シザークロスはいわが半減されるマスカーニャ(くさ/あく・3位)に×4、つじぎりはあくが通るスターミー(みず/エスパー)に×2と、岩斧が等倍以下に収まる相手へ別タイプの打点を当てられます。さらにインファイト(65.7%・かくとう)**ではがね・あく・ノーマルへ抜群を取れます。
基本スペック
種族値
こうげき135が突出し、ようき最速でA187・S150、いじっぱりならA205です。一方HP70・B95・D70と耐久は並で、弱点(いわ・はがね・みず)や等倍でも被弾は重く、HPは177にとどまります。先手で殴るか、きあいのタスキで1回耐えて行動するのが基本になります。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍) | 無効 |
|---|---|---|
いわ
はがね
みず
|
ノーマル
どく
|
なし |
弱点はいわ・はがね・みずの3タイプのみで、複合タイプとしては少ない部類です。かくとうはむしの耐性といわの弱点が相殺して等倍、ほのおもいわの耐性で等倍に収まります。一方でみず×2は環境に多く、スターミー(みず/エスパー)のアクアブレイク(採用率89.2%)やアシレーヌ(みず/フェアリー)のうたかたのアリア(79.2%)が刺さる点に注意が必要です。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| がんせきアックス | ![]() |
65 | 99.9% | きれあじで1.5倍。一致主力。命中後ステルスロックを撒く |
| シザークロス | ![]() |
80 | 70.2% | きれあじ+一致補正。マスカーニャ等あく・エスパー・くさへ |
| インファイト | ![]() |
120 | 65.7% | はがね・あく・ノーマルへの打点。使用後B・Dダウン |
| つじぎり | ![]() |
70 | 49.8% | きれあじで1.5倍。急所ランク+1。ゴースト・エスパーへ |
| とんぼがえり | ![]() |
70 | 27.0% | 攻撃後に交代して対面操作。不利対面から引きつつ削る |
| でんこうせっか | ![]() |
40 | 15.9% | 優先度+1の先制技。タスキ後や低HPの相手を縛らず削れる |
| フェイント | ![]() |
30 | 14.2% | 優先度+2の先制技。先制技の撃ち合いで上を取れる |
| おいかぜ | ![]() |
— | 13.1% | 変化技。4ターン味方全体のすばやさ2倍。後続を上から動かす |
| つるぎのまい | ![]() |
— | 6.7% | 変化技。こうげきを2段階上げる積み技 |
がんせきアックス(99.9%)・シザークロス(70.2%)・インファイト(65.7%)の3枠で攻撃範囲を固め、4枠目をつじぎり(あく打点)・とんぼがえり(対面操作)・でんこうせっか(先制)から役割に応じて選ぶのが標準的な技構成です。
主要型の解説
各型は持ち物分布(きあいのタスキ60.8%/こだわりスカーフ29.4%)を指標としています。性格はようき51.2%・いじっぱり44.5%に二分しますが、S150で環境上位を上から叩く役割を活かすにはようきが基本です。EVはAS振り(A32 S32)が大半で、余りの2はH・B・Dへ分散します。
型1: きあいのタスキ型(最多)
指標: きあいのタスキ 60.8%/ようき 51.2%
タスキAS型
性格: ようき(S↑ C↓)
EV: A32 S32(余り2はH/B/D)
持ち物: きあいのタスキ
・がんせきアックス
・シザークロス
・インファイト
・でんこうせっか / つじぎり / とんぼがえり
強み:
きあいのタスキで弱点技を1回耐え、S150から確実に1手返せます。タスキで耐えた次のターンにでんこうせっかを採用していれば、先制技で削り残しや低HPの相手を縛らず処理できます。スカーフ型と異なり技を固定されないため、タスキで残ったターンに相手のタイプへ岩斧・むし・かくとう・あくを撃ち分けられます。
弱み:
タスキは天候ダメージや先制技、ステルスロックなどの設置ダメージで簡単に潰れます。バサギリ自身ががんせきアックスでステルスロックを撒けますが、相手に先に設置された盤面ではタスキが機能せず、受け出しが効きません。スカーフ型と違い素の素早さ止まりのため、最速スカーフ勢や同速以上の相手には先手を取れません。
型2: こだわりスカーフ型(29.4%)
指標: こだわりスカーフ 29.4%/ようき 51.2%
スカーフAS型
性格: ようき(S↑ C↓)
EV: A32 S32(余り2はH/B/D)
持ち物: こだわりスカーフ
・がんせきアックス
・シザークロス
・インファイト
・つじぎり / とんぼがえり
強み:
スカーフ補正でS225となり、タスキ型では先手を取れないマスカーニャ(S192)・スターミー(S183)・ガブリアス(S169)・リザードン(S167)を上から叩けます。タスキ型が「1回耐えて返す」のに対し、スカーフ型は「最初から上を取って抜く」速度重視の型です。とんぼがえりを採用すれば、技を固定されても不利対面から先手で引いて対面を立て直せます。
弱み:
こだわりで初手に選んだ技に固定されるため、がんせきアックスを撃った後にシザークロスやインファイトへ切り替えられず、読み合いが発生します。きあいのタスキを持てないため弱点技を耐える保険がなく、HP177・B147のままみず・はがね・いわの弱点を被弾します。
補足: つるぎのまい型(6.7%)
つるぎのまいでこうげきを2段階上げてから抜く積み型です。採用率は6.7%と少数で、タスキで耐えたターンや、後続のおいかぜ(13.1%)で素早さを補った状況で積む構成が想定されます。積みの隙を作れる対面が限られ、低耐久で積みターンを確保しにくいため、タスキ・スカーフ型ほど安定しません。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、バサギリと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。ようき最速のS150は環境上位を上回りきれず、ガブリアス(S169)・マスカーニャ(S192)・リザードン(S167)・スターミー(S183)には素の状態で先手を取れません。スカーフ型ならこれらを上から叩けますが、技を固定される点に注意してください。耐久はHP177・B147止まりで、みず・はがね・いわの弱点はもちろん等倍でも被弾は重くなります。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
リザードン(5位)
|
◎ 有利 | がんせきアックスが×4(ほのお2×ひこう2)。素のS150>167には届かないが、スカーフ型(S225)なら先手で確定圏。タスキ型でもこちらが先に殴られても岩斧で確1を狙える。ただしフレアドライブ(33.3%)等の被弾は重い |
ウルガモス(24位)
|
◎ 有利 | がんせきアックスが×4(むし2×ほのお2)。S150>ウルガモスS167には届かないため、スカーフ型なら先手で確定。タスキ型は先に動かれてもタスキで耐えて岩斧で落とす |
マスカーニャ(3位)
|
△ 速度依存 | シザークロスが×4(くさ2×あく2)。ただしS192でタスキ型より速く、はたきおとす(57.6%)でタスキ・スカーフを叩き落とされる。スカーフ型(S225)なら上を取ってシザークロスで先制処理できる |
ガブリアス(1位)
|
△ 速度依存 | がんせきアックスはドラゴン/じめんに×0.5・むし/かくとう/あくも等倍以下で打点が薄い。S150<169で先手も取られ、じしん(99.2%)は等倍だが高火力で重い。スカーフ型でも有効打が乏しく抜けにくい |
スターミー(20位)
|
× 不利 | アクアブレイク(89.2%)が×2弱点(みず)。S183でタスキ型より速く、アクアジェット(86.9%)の先制でタスキ後も縛られる。つじぎり(あく×2)は通るがスカーフ型でないと先手を取れない |
アシレーヌ(4位)
|
× 不利 | うたかたのアリア(79.2%)が×2弱点(みず)。アクアジェット(66.6%)の先制でタスキ後の隙を突かれる。岩斧・むし・かくとう・あくいずれもみず/フェアリーに半減〜等倍で打点が乏しい |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
スターミー(20位)
|
アクアブレイク(89.2%)がみず×2弱点。S183でタスキ型より速く、アクアジェット(86.9%)でタスキ後も先制で縛られる | みず技を半減できるくさ・みず・ドラゴン枠(ブリジュラス等)に引いて受ける。スカーフ型で先手を取り、つじぎり(あく×2)で先制処理する |
アシレーヌ(4位)
|
うたかたのアリア(79.2%)がみず×2弱点。岩斧・むし・かくとう・あくいずれもみず/フェアリーに通らず、撃ち合いで打点不足 | みず・フェアリーを半減できるはがね/ドラゴン枠(ブリジュラス)に引く。でんき・くさ枠でみず技を受けて返す |
ガブリアス(1位)
|
岩斧がドラゴン/じめんに×0.5、他の技も等倍以下で抜群を取れず、S150<169で先手も取られる。じしん(99.2%)が等倍高火力で重い | こおり・フェアリー・ドラゴン枠(カイリュー等)を合わせてドラゴン/じめんの弱点を突く。じめん技を無効化できるひこう枠に引いて受ける |
ブリジュラス(2位)
|
はがね/ドラゴンで岩斧・シザークロスを半減、つじぎりも等倍止まり。インファイト(かくとう×2)以外は通らず、B130の高耐久で一撃が難しい。10まんボルト(66.9%)が等倍で重い | インファイトではがね弱点を突くか、じめん・かくとう枠(ローブシン等)を合わせて受け回す |
スターミー以外のみず勢
|
みず技がバサギリのみず×2弱点を突く。バサギリのいわ・むし・あく技はみず複合に半減されやすく、撃ち合いで押し負ける | でんき・くさ枠でみず技を受けて返す。ブリジュラス(はがね/ドラゴン)でみず技を半減して後出しする |
苦手な相手は「みず技でバサギリの弱点を突き、低耐久のこちらを撃ち合いで倒しきる相手」と「S150を上回り、こちらの打点が等倍以下に収まる相手」に大別されます。いずれも単体での切り返しは難しいため、後続のタイプ補完で受ける構築が前提になります。
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
バサギリはみず弱点と並の耐久を抱えるため、残り5体で以下の役割を補います。
- みず対策: みず・くさ・でんき(イダイトウ・ブリジュラス)でスターミー・アシレーヌのみず技を受ける枠
- はがね・いわ受け崩し: かくとう・じめん(ローブシン・ガブリアス・ホルード)でバサギリの技を半減するブリジュラス等を崩す枠
- 設置の活用: バサギリのがんせきアックスで撒いたステルスロックを、後続の高速アタッカーで活かす
データ分析①:きれあじが生む「切る技偏重」の技構成
バサギリの技採用率は、きれあじ補正の乗る切る技に偏っている点に特徴があります。
| 技 | タイプ | 切る技 | 採用率 |
|---|---|---|---|
| がんせきアックス | いわ | ○ | 99.9% |
| シザークロス | むし | ○ | 70.2% |
| インファイト | かくとう | × | 65.7% |
| つじぎり | あく | ○ | 49.8% |
主力3枠のうちがんせきアックス・シザークロス・つじぎりはいずれもきれあじで1.5倍が乗る切る技で、合計採用率が高く積み上がっています。一方インファイトは切る技ではないため1.5倍が乗りませんが、はがね・あく・ノーマルへ抜群を取れる範囲補完として65.7%採用されています。
ここから読み取れるのは、バサギリの技選択が「タイプ範囲」より先に「きれあじが乗るか」を基準にしている構築思想です。がんせきアックスが等倍以下に収まるドラゴン・はがね・かくとう相手には、シザークロス・つじぎりで別タイプの切る技を当てて1.5倍火力を維持し、それでも通らない相手にだけインファイトを切る、という優先順位が採用率に表れています。
まとめ:型別比較
| 型 | 指標 | 持ち物 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| タスキAS型 | タスキ 60.8% | きあいのタスキ | 1回耐えて確実に1手返す。技を固定されず撃ち分け | 天候・ステロでタスキが潰れる。素の素早さ止まり |
| スカーフAS型 | スカーフ 29.4% | こだわりスカーフ | S225でマスカ・スターミー・ガブを上から叩く | 技固定の読み合い。保険なしで弱点を被弾 |
| つるぎのまい型 | つるぎのまい 6.7% | きあいのタスキ等 | A2段階上げで高耐久も突破できる | 積む隙が少なく、低耐久で積みターンを確保しにくい |
総評:
バサギリはA135ときれあじを軸に、1.5倍補正の乗るがんせきアックス・シザークロス・つじぎりで環境を切り崩す物理アタッカーです。むし/いわの弱点はいわ・はがね・みずの3タイプのみと少なく、ノーマル・どくを半減できる受け範囲の広さも武器になります。
持ち物はタスキ60.8%・スカーフ29.4%に二分し、「1回耐えて返す」か「最速で上を取る」かで役割が変わります。一方、HP177・B147・D122の並の耐久とS150止まりの素早さは構築単位の補完が前提で、苦手なスターミー・アシレーヌ等のみず勢には後続のタイプ補完で対応する必要があります。
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構築例
きあいのタスキ
がんせきアックス
おいかぜ
インファイト
シザークロス
はがね
みず
ノーマル
どく
リザードン(5位)
ウルガモス(24位)
マスカーニャ(3位)
スターミー(20位)
アシレーヌ(4位)
スターミー以外のみず勢