ローブシン考察 M-2 使用率61位 てつのこぶしA140の低速パンチアタッカー
ローブシン
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ローブシンは使用率61位を記録。特性は**てつのこぶし(採用率62.1%)**が主流で、ちからずく(24.7%)・こんじょう(13.2%)がそれに続きます。
ローブシンの軸はこうげき種族値140の高い物理火力と、それをパンチ技で増幅するてつのこぶしです。すばやさ種族値は45と低く、上を取って殴る速さはありません。代わりにHP105・B95の高い物理耐久と、回復を兼ねるドレインパンチ、すばやさを無視できる先制技マッハパンチ(採用率97.6%)で、低速でも継続的に打点を通すのが役割です。
持ち物は**くろおび 35.8%・きあいのタスキ 27.6%・オボンのみ 23.3%**と分散しており、火力を伸ばすか、1回耐える保険を持つか、自己回復で居座るかで型が分かれます。本記事ではてつのこぶし型を基準に、こんじょう型の差分も併せて解説します。
なぜローブシンが使われるのか
1. A140とてつのこぶしでパンチ技を高火力で撃つ
ローブシンのこうげき種族値は140。いじっぱり(採用率93.0%)+こうげき最大振りでこうげき211に達します。さらに特性てつのこぶし(62.1%)はパンチ技の威力を1.2倍にするため、主力のドレインパンチ・マッハパンチ・れいとうパンチ・かみなりパンチがいずれも増幅されます。
技構成がパンチ技で固まるほどてつのこぶしの恩恵が乗るため、ローブシンは「パンチ技主体の高火力アタッカー」として組まれます。
2. ドレインパンチで殴りながら自己回復する
採用率2位の**ドレインパンチ(70.2%)**は、与えたダメージの1/2を回復するかくとう技です。てつのこぶしで威力が乗り、タイプ一致補正もかかるため、A211の高火力で殴りつつ自分のHPを戻せます。HP105・B95の物理耐久と噛み合い、相手の物理アタッカーと殴り合いながら居座る動きが可能です。
3. マッハパンチですばやさ45を補う
ローブシンのすばやさはHA型(S無投資)で65、最大振りでも97で、環境上位のアタッカーにはほぼ先手を取られます。これを補うのが**マッハパンチ(採用率97.6%)**です。優先度+1のかくとう先制技で、てつのこぶしとタイプ一致補正が乗るため、低速のローブシンでも削れた相手やきあいのタスキ持ちを上から処理できます。すばやさの低さを技で補う設計が、ほぼ全個体に採用される所以です。
基本スペック
種族値
こうげき140を軸に、HP105・B95と物理耐久も高い水準でまとまっています。一方、すばやさ45は環境上位のアタッカーをほぼ下回り、HA型はS無投資ですばやさ65、最大振りでも97止まりです。とくぼう65は低く、特殊技には脆い点に注意が必要です。先手を取る速さはないため、マッハパンチの先制と物理耐久で殴り合う構えが基本になります。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍) | 無効 |
|---|---|---|
ひこう
エスパー
フェアリー
|
いわ
むし
あく
|
なし |
かくとう単タイプで、弱点はひこう・エスパー・フェアリーの3つ、耐性はいわ・むし・あくの3つです。弱点は3タイプと少なく、いわ・あくを半減できるためいわ技・あく技主体のアタッカーには受け出しが利きます。一方、ひこう・エスパー・フェアリーは環境上位(リザードン・スターミー・アシレーヌ等)に分布しており、これらの弱点技は低いとくぼうと合わせて被弾が重くなります。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| マッハパンチ | ![]() |
40 | 97.6% | 優先度+1の先制技。てつのこぶし1.2倍+一致補正。低速を補う必須枠 |
| ドレインパンチ | ![]() |
75 | 70.2% | 与ダメージの1/2回復。てつのこぶし対象。主力の一致打点 |
| れいとうパンチ | ![]() |
75 | 66.6% | ガブリアス・カイリュー等ドラゴンへの打点。てつのこぶし対象。10%こおり |
| かみなりパンチ | ![]() |
75 | 33.6% | ギャラドス・アシレーヌ等みず・ひこうへの打点。てつのこぶし対象。10%まひ |
| インファイト | ![]() |
120 | 26.8% | 高威力の一致技。ただしてつのこぶし対象外で、自分のB・Dが1段階下がる |
| どくづき | ![]() |
80 | 25.4% | アシレーヌ・マスカーニャ等フェアリー・くさへの打点。30%どく |
| はたきおとす | ![]() |
65 | 25.0% | ゲンガー・ギルガルド等ゴーストへの打点。相手の持ち物を落とす |
| じしん | ![]() |
100 | 23.4% | ゲンガー・キラフロル等どく・はがねへの打点 |
| ビルドアップ | ![]() |
— | 4.8% | こうげき・ぼうぎょを1段階ずつ上げる積み技 |
マッハパンチ・ドレインパンチの一致2枠を軸に、れいとうパンチ(ドラゴン)・かみなりパンチ(みず・ひこう)・どくづき(フェアリー・くさ)・はたきおとす(ゴースト)から弱点を補完する技を選ぶのが標準的な構成です。インファイトは高威力ですがてつのこぶしが乗らず防御・特防が下がるため、火力を最優先する個体の選択肢になります。
主要型の解説
各型は持ち物分布(くろおび35.8%/きあいのタスキ27.6%/オボンのみ23.3%)を指標としています。性格はいじっぱり93.0%が支配的で、EVはHP・こうげきを最大に振るHA型(21.9%)が最多です。すばやさで上を取る役割がないため、火力と耐久に割り切った配分が主流です。
型1: くろおび火力型(最多)
指標: くろおび 35.8%/いじっぱり 93.0%
くろおびHA型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H32 A32(HA振り)
持ち物: くろおび
・マッハパンチ
・ドレインパンチ
・れいとうパンチ
・かみなりパンチ / どくづき
強み:
くろおびはかくとう技の威力を1.2倍にする持ち物で、てつのこぶし(パンチ技1.2倍)と重複してマッハパンチ・ドレインパンチに乗ります。タスキ型が「1回耐える保険」を取るのに対し、くろおび型は一致かくとう技の火力を底上げして、削れた相手をマッハパンチで縛る詰め性能と、ドレインパンチの一撃を最大化します。
弱み:
タスキ・オボンのような被弾を受ける保険がないため、低いとくぼうを突くエスパー・フェアリー・ひこうの特殊技を耐えられず、上から殴られて落とされます。火力に割り切った型のため、削り合いの初手で弱点技を被弾すると行動できないまま退場するリスクがあります。
型2: きあいのタスキ型(27.6%)
指標: きあいのタスキ 27.6%
タスキHA型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H32 A32(HA振り)
持ち物: きあいのタスキ
・マッハパンチ
・ドレインパンチ
・れいとうパンチ
・かみなりパンチ / はたきおとす
強み:
きあいのタスキで弱点の特殊技を1回耐え、すばやさ45で先手を取れない相手にも確実に1手返せます。くろおび型が火力を取るのに対し、タスキ型は「先に動かれて弱点技を撃たれても1回行動できる」保険を取る型です。耐えた次のターンに、削れた相手へマッハパンチを通せます。
弱み:
くろおびのかくとう技1.2倍がないため一致打点の火力が一段下がり、確定数が伸びます。またタスキはステルスロックや先制技の被弾で簡単に潰れるため、ローブシンが後出しした盤面では保険が機能しないことがあります。
型3: オボンのみ耐久型(23.3%)
指標: オボンのみ 23.3%
オボンHA型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H32 A32(HA振り。HBに寄せる個体も)
持ち物: オボンのみ
・マッハパンチ
・ドレインパンチ
・れいとうパンチ
・ビルドアップ / かみなりパンチ
強み:
HP1/4を回復するオボンのみとドレインパンチの自己回復を組み合わせ、HP105・B95の物理耐久で居座る型です。くろおび・タスキ型が単発の役割をこなすのに対し、オボン型は物理アタッカーと繰り返し殴り合って継戦する点が異なります。ビルドアップを採用すれば、受け出した物理相手の前でこうげき・ぼうぎょを積み、ドレインパンチの回復量も伸ばせます。
弱み:
オボンのみは1回分の回復しかないため、複数回の被弾には足りません。とくぼう65は変わらないため、居座っても特殊アタッカーの前では回復が間に合わず、押し切られます。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、ローブシンと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。かくとう技はノーマル・いわ・はがね・あく・こおりに×2で通り、いわ・むし・あくを半減できる一方、すばやさはHA型で65(最大振りでも97)と環境上位のアタッカーをほぼ下回り、とくぼう65でエスパー・フェアリー・ひこうの特殊技に脆い点に注意してください。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
○ 有利 | れいとうパンチが×4(ドラゴン2×じめん2)。すばやさは下だが、削れた個体はマッハパンチで縛れる。ただしじしん(採用率99.2%)が等倍で重く、先手で殴られるため受け出しは安全でない |
ドドゲザン(24位)
|
◎ 有利 | ドレインパンチが×4(あく2×はがね2)。ふいうち(99.0%)・ドゲザン(96.4%)のあく技はかくとう側のあく半減で軽く受けられ、先制のマッハパンチ×4でも縛れる。確定数有利 |
カバルドン(7位)
|
○ 有利 | ドレインパンチは等倍。じしん(98.0%)も等倍で、B95の物理耐久とドレインの回復で殴り合える。ただしあくび(94.2%)で流されやすい |
ブリジュラス(2位)
|
△ 火力不足 | ドレインパンチが×2(はがね)だが、B130の高耐久で一撃には届かない。かみなりパンチは半減されるが、れいとうパンチは等倍で通り、長期戦になる |
リザードン(5位)
|
× 不利 | ほのお/ひこうでかくとう技が×0.5、こちらはひこう弱点。S100でこちらより速く、メガリザードンX(ほのお/ドラゴン)にはかみなりパンチが×0.5に半減される。先手で弱点技を撃たれて崩される |
アシレーヌ(4位)
|
× 不利 | ムーンフォース(97.0%)が×2弱点(フェアリー)。どくづき(×2)・かみなりパンチ(×2)で先制すれば落とせるが、すばやさは上を取られ、とくぼう65では先に動かれて崩される |
スターミー(20位)
|
× 不利 | みず/エスパーでかくとう技が×0.5、こちらはエスパー弱点。S115でこちらより大幅に速く、先手のエスパー技でとくぼう65を突かれる |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
リザードン(5位)
|
ほのお/ひこうでかくとう技を半減し、S100でこちらより速い。ひこう技でこちらが×2弱点を突かれ、先手で崩される | かみなりパンチ(メガリザードンY・通常リザードンに×2)を持つ個体を先発させず、いわ・でんき枠(キラフロル等)を後続に置いて受ける |
ハッサム(14位)
|
むし/はがねでドレインパンチ・インファイト・はたきおとすが等倍、れいとうパンチのみ半減。バレットパンチ(先制)で削られ、こちらの打点が乏しい | ほのお枠(リザードン等)を合わせてはがね・むし弱点を突く。じしんは等倍止まりで決定打にならない点に注意 |
マスカーニャ(3位)
|
S123でこちらより大幅に速く、はたきおとす(57.6%)で持ち物を落とされ、とんぼがえり(70.1%)で対面を維持される。かくとう技は×2で通る(くさ1×あく2)が、低速ゆえ先に動かれて削られやすい | マッハパンチ(くさ・あく複合に×2)で先制を入れて縛りを狙う。落としきれない個体はひこう・フェアリー枠を後続に置いて受ける |
サザンドラ(21位)
|
あく/ドラゴンでかくとう技は×2だが、S98でこちらより速く、あくのはどう(98.5%)でとくぼう65を突かれる。れいとうパンチ(×2)以外は通りが悪い | フェアリー枠(アシレーヌ・フラエッテ等)を合わせてあく・ドラゴンを半減しつつ弱点を突く。マッハパンチで削れた個体を縛る |
ゲンガー(10位)
|
ゴースト/どくでかくとう技が×0、はたきおとす・じしんでしか通らない。S110でこちらより速く、とくぼう65を特殊技で突かれる | はたきおとす(×2)・じしん(×2)を持つ個体で対応するか、あく・エスパー枠を後続に置いて受ける |
苦手な相手は「ローブシンの弱点(ひこう・エスパー・フェアリー)を等倍以上で突き、かつS45を上回って先に動く相手」と「かくとう技を半減・無効化し、こちらの低いとくぼうを特殊技で突く相手」に大別されます。いずれもすばやさで切り返せないため、後続のタイプ補完で受ける構築が前提になります。
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
ローブシンはすばやさが低く、弱点のひこう・エスパー・フェアリーは環境上位に分布するため、残り5体で以下の役割を補います。
- ひこう・エスパー対策: はがね(ブリジュラス)でひこう技を半減しつつ、高速枠(バサギリ・スターミー)でリザードン・スターミーに上から打点を持つ枠
- フェアリー対策: どく・はがね・ほのおタイプを置いてアシレーヌ等のフェアリー技を半減する枠(5体の同居枠には乏しいため、構築段階で別途確保したい)
- 速度補完: 高速の特殊・物理アタッカー(スターミー・ガブリアス)で、ローブシンが先手を取れない相手に上から打点を持つ枠
- 流し展開の受け直し: あくび・ふきとばし持ちのカバルドン等にローブシンが流される展開を、交代で受け直す後続
データ分析①:特性の三分割とパンチ技集中の設計
ローブシンの特性は**てつのこぶし62.1%・ちからずく24.7%・こんじょう13.2%**と三分割されています。技採用率と合わせると、それぞれの特性がどの技構成を志向するかが読み取れます。
| 特性 | 採用率 | 効果 | 噛み合う技 |
|---|---|---|---|
| てつのこぶし | 62.1% | パンチ技の威力1.2倍 | マッハ・ドレイン・れいとう・かみなりパンチ |
| ちからずく | 24.7% | 追加効果消滅・威力1.3倍 | どくづき・れいとうパンチ等の追加効果技 |
| こんじょう | 13.2% | 状態異常時こうげき1.5倍・やけど物理半減無視 | 全物理技(状態異常前提) |
最多のてつのこぶしは、採用率97.6%のマッハパンチと70.2%のドレインパンチに直接乗ります。パンチ技で技構成が固まるほど恩恵が増えるため、れいとうパンチ(66.6%)・かみなりパンチ(33.6%)もパンチ技で揃え、4枠中3〜4枠をパンチ技にする構成が標準化しています。
一方こんじょう(13.2%)は、状態異常を受けた状態でこうげきが1.5倍になる特性です。A211に1.5倍が乗ると316相当まで伸び、やけどによる物理ダメージ半減も無視します。火力の上限はこんじょう型が最も高いものの、状態異常を受ける前提が必要で、採用率が13.2%にとどまるのは「能動的に状態異常を確保しにくい」現環境の事情を反映しています。てつのこぶしが過半数を占めるのは、状態異常という条件なしで常時火力を底上げできるためです。
まとめ:型別比較
| 型 | 指標 | 持ち物 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| くろおびHA型 | くろおび 35.8% | くろおび | かくとう技1.2倍で一致打点を最大化。詰め性能が高い | 被弾の保険がなく特殊技で落とされる |
| タスキHA型 | きあいのタスキ 27.6% | きあいのタスキ | 弱点技を1回耐えて確実に1手返す | 一致火力が一段低い。ステロ・先制で潰れる |
| オボンHA型 | オボンのみ 23.3% | オボンのみ | ドレイン+オボンで物理を継続的に受け殴る | 回復は1回分のみ。特殊技には居座れない |
総評:
ローブシンはこうげき種族値140とてつのこぶしを軸に、マッハパンチ・ドレインパンチを主力とする低速のパンチアタッカーです。すばやさ45で先手を取る速さはありませんが、優先度+1のマッハパンチで削れた相手を縛り、ドレインパンチの自己回復とHP105・B95の物理耐久で殴り合いに強い設計になっています。
持ち物はくろおび35.8%・きあいのタスキ27.6%・オボンのみ23.3%と分散し、「火力を伸ばす」「1回耐える」「継続して受け殴る」のどれを取るかで役割が変わります。一方、とくぼう65と弱点のひこう・エスパー・フェアリーは構築単位の補完が前提で、苦手なリザードン・ハッサム・マスカーニャ等にはタイプ補完した後続で対応する必要があります。
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構築例
マッハパンチ
ドレインパンチ
れいとうパンチ
ビルドアップ
マッハパンチ
ドレインパンチ
れいとうパンチ
ビルドアップ
ひこう
エスパー
フェアリー
いわ
むし
あく


ドドゲザン(24位)
カバルドン(7位)
リザードン(5位)
アシレーヌ(4位)
ハッサム(14位)
マスカーニャ(3位)
サザンドラ(21位)
ゲンガー(10位)