オニシズクモ考察 M-2 使用率41位 ねばねばネット型の採用率と立ち回り
オニシズクモ
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/30)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、オニシズクモは使用率41位。アタッカーとして火力を出すポケモンではなく、ねばねばネット(採用率93.6%)でのすばやさ操作と、ミラーコート(採用率79.5%)による特殊アタッカー返しを軸にした、サポート兼耐久型として使われています。
特性はすいほうが99.3%。みず技の威力2倍・ほのお技半減・やけど無効という効果を持ち、D132の高い特殊耐久と噛み合うことで、特殊主体の相手に強い受け回しを成立させます。
なぜオニシズクモが使われるのか
1. すいほうとD132で特殊アタッカーを起点にできる
オニシズクモの土台はとくぼう種族値132という高い特殊耐久です。さらに特性すいほうはやけどを無効化し、ほのお技を半減します。
ほのお技はみず0.5×むし2でタイプ上は等倍ですが、すいほうがさらに0.5倍するため実質半減になります。これにより、リザードン(5位)のかえんほうしゃ(採用率42.4%)やウルガモス(18位)のほのおのまい(採用率79.7%)といった特殊ほのお打点をD132で安定して受け出しでき、ねばねばネット設置やミラーコートの起点にできます。
2. ねばねばネットで高速アタッカーのすばやさを削る
採用率93.6%のねばねばネットが実質の必須技です。設置後、地面に降りた相手のすばやさを1段階下げるため、ガブリアス(1位)・マスカーニャ(3位)・ゲッコウガ(28位)といった高速アタッカーに対し、後続の中速アタッカーが上を取りやすくなります。
オニシズクモ自身がS42と低速で、ねばねばネットの恩恵は受けにくい一方、S42という低さは設置役として致命的ではない点が採用理由です。設置はターンの優先度に関係なく成立し、すいほう+D132で1発耐えてからネットを残せます。
3. ミラーコートで特殊アタッカーを返り討ちにする
採用率79.5%のミラーコートは、受けた特殊技のダメージを2倍にして返す技です(優先度-5で必ず後攻)。D132で特殊技を耐えやすいオニシズクモと相性が良く、ゲンガー(10位)のシャドーボール(採用率71.1%)など、こちらが耐えられる等倍以下の特殊打点をそのまま大ダメージで打ち返せます。アタッカー性能の低いA70・C50を補い、相手依存ながら大きな打点を確保する選択です。ただしでんき・ひこうの弱点を突く特殊技は耐えられず返せない点には注意が必要です。
基本スペック
種族値
合計454と低めですが、とくぼう132に振り分けが寄った極端な特殊受け型のステータスです。ぼうぎょ92も並以上あり、物理・特殊どちらもある程度受けられます。一方でこうげき70・とくこう50と攻撃性能は低く、火力はすいほうで2倍になるみず技に依存します。すばやさ42は環境最遅クラスで、自分から上を取って動く設計ではありません。
タイプ・弱点
| 弱点(×2/×4) | 耐性(½) |
|---|---|
いわ
でんき
ひこう
|
みず
かくとう
じめん
こおり
はがね
|
いわ・でんき・ひこうがいずれも×2弱点です。くさ技はみず2×むし0.5で等倍に収まります。ほのお技はみず0.5×むし2でタイプ上は等倍ですが、すいほうの0.5倍補正がかかり実質0.5倍に抑えられます。みず(みず0.5×むし1)・かくとう(かくとう1×むし0.5)・じめん(じめん2×むし0.5)・こおり(こおり1×むし0.5)・はがね(はがね1×むし0.5)を半減し、やけど無効も合わせ、特殊受けとして安定したタイプ耐性を持ちます。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ねばねばネット | ![]() |
— | 93.6% | 設置技。地面の相手の交代出し時にS1段階ダウン。実質必須技 |
| アクアブレイク | ![]() |
85 | 86.6% | 主力打点。タイプ一致+すいほう2倍。追加効果は相手のBダウン |
| ミラーコート | ![]() |
— | 79.5% | 優先度-5。受けた特殊技のダメージを2倍返し。D132と好相性 |
| とびかかる | ![]() |
80 | 30.6% | タイプ一致むし物理。追加効果で相手のAダウン。あく・エスパーへの打点 |
| きゅうけつ | ![]() |
80 | 18.0% | 与ダメージの半分を回復。耐久型の自己回復手段 |
| とびつく | ![]() |
50 | 12.9% | 命中時に相手のSダウン。低速のオニシズクモを補う速度操作 |
| なみのり | ![]() |
90 | 11.9% | 特殊みず技。物理を切る型でのみず打点 |
| がむしゃら | ![]() |
— | 10.6% | 相手のHPを自分と同値まで削る。きあいのタスキと併用で削り役 |
| こわいかお | ![]() |
— | 9.9% | 相手のSを2段階ダウン。ネットと別軸の速度操作 |
| こごえるかぜ | ![]() |
55 | 8.1% | 命中時に相手のSダウン。ドラゴン・ひこうへのこおり打点 |
ねばねばネット・アクアブレイク・ミラーコートの3技がほぼ確定枠で、残り1枠を**とびかかる(30.6%)・きゅうけつ(18.0%)・とびつく(12.9%)**などから選ぶ構成が主流です。アタッカー打点よりも、設置・速度操作・ミラーコート返しを優先した技構成になっています。
持ち物・性格・EV
| 持ち物 | 採用率 | 役割 |
|---|---|---|
| オボンのみ | 57.9% | HP1/4以下で回復。受け出し・設置の安定度を上げる最多採用 |
| しんぴのしずく | 17.9% | みず技1.2倍。すいほうと重ねアクアブレイクの打点を底上げ |
| たべのこし | 6.9% | 毎ターン回復。居座って設置・受けを継続する型 |
| きあいのタスキ | 4.4% | HP1で耐える。がむしゃらや確実なネット設置と併用 |
性格は**いじっぱり53.3%が最多で、わんぱく16.8%・ひかえめ8.9%・しんちょう8.0%が続きます。EVはHA + b(H32 A32 B2、採用率24.8%)**を筆頭にHA振りが大半を占めます。低いこうげき70でもアクアブレイクの打点を少しでも確保するため、攻撃に振る型が主流です。わんぱく・しんちょうのHB・HD型は、物理または特殊受けにさらに寄せた耐久重視構成です。
すいほうでみず技が2倍になるため、いじっぱりHA型のアクアブレイクは見た目の数値以上の威力が出ます。性格・EVともに「火力をある程度持たせた特殊受け」という設計で一貫しています。
環境ポケモンへの相性分析
相性の良いポケモン
使用率上位のうち、オニシズクモのすいほう+D132とアクアブレイクで優位に立てる相手を挙げます。低速ゆえ先手は取れませんが、特殊耐久と耐性で受けてから機能するのが基本です。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
リザードン(5位)
|
○ 有利 | かえんほうしゃ(42.4%)・フレアドライブ(33.3%)はタイプ等倍だがすいほうで実質0.5倍。アクアブレイクが×2(ほのお2×ひこう1)で刺さる。ただしエアスラッシュ(32.9%)はこちらに×2弱点で、持たれた個体には先に削られるので過信は禁物 |
ガブリアス(1位)
|
△ 五分 | じしん(99.2%)は半減でB92が受けやすい。ただしアクアブレイクはドラゴン0.5×じめん2で等倍止まり(すいほう込みでようやく一致等倍)。A130・S102で先攻されるため、受け出して耐えてからの反撃前提で過信はできない |
ゲンガー(10位)
|
○ 有利(特殊受け) | シャドーボール(71.1%)・ヘドロウェーブ(81.7%)は等倍、きあいだま(37.4%)は半減(かくとう×むし0.5)。いずれもD132で耐えやすく、ミラーコート(優先度-5で後攻確定)で特殊技を2倍で返せる |
ウルガモス(18位)
|
◎ 有利 | ほのおのまい(79.7%)はタイプ等倍だがすいほうで実質0.5倍。むしのさざめき(33.7%)も等倍。アクアブレイクが×2(むし1×ほのお2)で刺さる。ちょうのまい未積みなら受けやすい |
苦手なポケモンと対策
使用率上位から、オニシズクモの弱点(でんき・ひこう)を突くか、特殊受け・ミラーコートを機能させにくい相手を挙げます。
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
マスカーニャ(3位)
|
トリックフラワー(92.9・急所固定で耐久無視)・トリプルアクセル(72.2)でD132を貫通。S123で先手。はたきおとし(57.6%)でオボンのみも落とされる | 急所固定のトリックフラワーは耐久で受けられない。アクアブレイクはくさ/あくに半減(みず×くさ0.5=×0.5)で押し返せない。ひこう・どく・フェアリータイプを後出しして処理する |
ウォッシュロトム(22位)
|
10まんボルト(56.8%)・ボルトチェンジ(88.7%)のでんき技が×2弱点。S86で先手。ミラーコートで返そうにも一撃で落ちかねず、ボルトチェンジで起点を渡さず引かれる | 受け出しは厳禁。じめんタイプ(ガブリアス等)ででんき技を無効化して後出しし、上から処理する |
カイリュー(16位)
|
10まんボルト(47.6%)・エアスラッシュ(55.6%)が×2弱点。S80で先手。マルチスケイル+しんそく(45.6%)で削り合いも不利 | こごえるかぜ採用なら×4(ドラゴン2×ひこう2)で大ダメージだが、こちらが遅く先制される。こおり・でんき技を持つ高速枠を後続に置いて対応する |
アーマーガア(6位)
|
アクアブレイクははがねで半減(みず×はがね0.5)。高B+はねやすめ(98.1%)で削りきれず、ボディプレス(70.9%)・てっぺき(63.5%)で居座られる。こちらの打点が乏しく対面の決定力で負ける | でんき技でアーマーガアの弱点(ひこう2×はがね1=×2)を突けるウォッシュロトム等を合わせて処理を任せる |
ブリジュラス(2位)
|
アクアブレイクが¼(みず×はがね0.5×ドラゴン0.5)でほぼ通らない一方、10まんボルト(66.9%)のでんき技が×2弱点。C125からの高火力でんき技でこちらが先に落ちる | 受け出しは厳禁。でんき技を無効化するじめんタイプ(ガブリアス等)を後出しし、かくとう・じめん技を持つアタッカー(ルカリオ等)で弱点を突く |
キラフロル(15位)
|
いわ/どく。パワージェム(85.3%)が×2弱点で、C130から急所込みでなくとも致命傷。S55はオニシズクモより速い。アクアブレイクは×2で通るが先に押し切られやすい | 受け出しは厳禁。じめん・はがね・かくとうタイプを後出ししていわ技を半減し、上から処理する |
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
オニシズクモはねばねばネットで全体のすばやさ環境を変える起点役です。残り5体で以下を補います。
- ネットを活かす中速アタッカー: ニンフィア・ブリジュラスなど、相手のSを1段階削ったあとに上を取れる火力枠
- でんき技対策: じめんタイプ(ガブリアス等)でウォッシュロトム・カイリューのでんき技を無効化する枠
- アーマーガア対策: でんき技を持つ枠(ウォッシュロトム等)でアーマーガアの弱点(ひこう2×はがね1=×2)を突く役割。くさ/あくのマスカーニャにはひこう・どく・フェアリーの打点で対応する
データ分析①:アタッカーではなく「設置+特殊受け」に振り切った技構成
オニシズクモは、火力技より補助・受け技の採用率が高いという、サポート型に特化した分布をしています。
| 技 | 役割 | 採用率 |
|---|---|---|
| ねばねばネット | 設置(速度操作) | 93.6% |
| アクアブレイク | 主力打点 | 86.6% |
| ミラーコート | 特殊返し | 79.5% |
| とびかかる | 打点+Aダウン | 30.6% |
| きゅうけつ | 自己回復 | 18.0% |
打点技で採用率80%超なのはアクアブレイク1つだけで、残る確定2枠は設置のねばねばネットとカウンター技のミラーコートです。攻撃技を2枠以上積む構成が主流の環境上位アタッカーとは対照的で、オニシズクモは「自分で殴って崩す」のではなく「相手のすばやさを下げて後続に託す」「特殊技を打ち返す」役割に振り切っています。
この分布が成立する根拠が、ほのお半減・やけど無効のすいほうとD132です。特殊技を高い確率で耐え、その被弾をミラーコートで利益に変えられるからこそ、自前の火力が低くても起点役として機能します。アクアブレイク以外の打点を削ってでも設置・返し技を優先する選択が、データ上はっきり表れています。
まとめ
オニシズクモは使用率41位ながら、**ねばねばネット93.6%・ミラーコート79.5%**という補助技の高採用率が示す通り、火力ではなくサポートと特殊受けで存在価値を持つポケモンです。すいほうによるほのお実質半減・やけど無効とD132の特殊耐久で、リザードン・ウルガモス・ゲンガーといった特殊アタッカーを受け止め、ねばねばネットで高速アタッカーのすばやさを削ります。
一方、でんき・ひこうが×2弱点で、ウォッシュロトム・カイリューには受け出しが効きません。S42と最遅クラスのため、苦手な相手には後出しでの処理役を別途用意し、ねばねばネットで遅くした相手を中速エースで抜く流れを作れるかが、構築での評価を分けるポイントになります。
関連記事
構築例
アクアブレイク
とびつく
なみのり
ねばねばネット
きあいのタスキ
アクアブレイク
ミラーコート
とびかかる
きゅうけつ
いわ
でんき
ひこう
かくとう
じめん
こおり
はがね
リザードン(5位)
ゲンガー(10位)
ウルガモス(18位)
マスカーニャ(3位)
ウォッシュロトム(22位)
カイリュー(16位)
アーマーガア(6位)
キラフロル(15位)