ヤドラン考察 M-2 使用率70位 メガ進化物理受けの型と立ち回り
ヤドラン
⚠️ 本記事のデータはM-2シーズン(2026/05/24)時点の集計です
シーズンM-2(2026/5/13〜6/17)のシングルバトルで、ヤドランは使用率70位を記録。持ち物はヤドランナイト 76.8%が主流で、本記事ではメガヤドランを基準に解説します。特性はメガ進化前がさいせいりょく(採用率90.2%)、メガ後はシェルアーマー(急所無効)に変わります。
ヤドランの軸はメガ後のぼうぎょ255という物理方面の超耐久です。てっぺきでぼうぎょをさらに引き上げ、その高いぼうぎょをそのまま打点に変えるボディプレス、なまけるによる高速回復で、物理アタッカーを受け止めて居座る物理受けとして機能します。みず/エスパーの優秀な耐性と、繰り出すだけでHPを1/3回復するさいせいりょくも、受け回しを支えます。
なぜヤドランが使われるのか
1. メガ後ぼうぎょ255の物理要塞
メガヤドランのぼうぎょ種族値は180。ずぶとい+ぼうぎょ最大振り(HB)でぼうぎょ255に達し、環境の物理アタッカーの打点を大きく軽減します。HP186と合わせ、等倍の物理技ならほぼ一撃では落ちません。ここにてっぺきを1回積めばぼうぎょは実質2倍となり、ガブリアス・ルカリオ・ハッサムといった物理エースを受け止めて居座れます。
2. ボディプレスで高いぼうぎょをそのまま火力にする
ボディプレス(採用率41.2%)はぼうぎょを参照して攻撃するかくとう技です。メガ後ぼうぎょ255、てっぺきを積めばさらに上の数値で殴れるため、こうげき種族値75の低さを無視して打点を出せます。かくとう技はあく・はがね・いわ・ノーマル・こおりに刺さり、ドドゲザン(あく/はがね)には×4で通ります。受けながら火力を出せる点が、ただの詰ませ役に留まらない理由です。
3. なまける・さいせいりょくで回復し続ける
なまける(採用率86.6%)は最大HPの1/2を回復する技で、削られても立て直して居座れます。加えて特性さいせいりょく(90.2%)は、交代で引っ込むたびにHPを1/3回復します。なまけるで対面を粘り、不利になれば交代で1/3を取り戻して再登場する、という受け回しが成立します。ねっとう(採用率77.6%)の30%やけども絡めれば、物理アタッカーのこうげきを半減させて受けをさらに固くできます。
基本スペック
種族値
通常時でもぼうぎょ110・とくこう100・HP95とバランスが良く、メガ進化でぼうぎょ180まで伸びて物理特化の受けに変わります。一方すばやさ30は環境最遅クラスで、ほぼ全ての相手に後手を踏みます。受けとして殴られる前提で、なまける・てっぺき・さいせいりょくで耐えて立ち回るのが基本です。とくぼう80はぼうぎょほど高くなく、特殊アタッカーには相対的に脆い点に注意します。
メガ進化(ヤドランナイト採用率76.8%)
ヤドランナイトの採用率は76.8%で、運用の大半がメガ前提です。メガ進化するとぼうぎょ180・とくこう130まで上がり、タイプはみず/エスパーのまま変わりません。特性はメガ前のさいせいりょく(90.2%)から**シェルアーマー(急所無効)**に変わります。
| ステータス | 通常 | メガ後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| HP | 95 | 95 | 変化なし |
| こうげき | 75 | 75 | 変化なし |
| ぼうぎょ | 110 | 180 | +70 |
| とくこう | 100 | 130 | +30 |
| とくぼう | 80 | 80 | 変化なし |
| すばやさ | 30 | 30 | 変化なし |
メガ後はぼうぎょ255(ずぶとい・H32 B32)に達し、てっぺきで実質2倍まで伸びます。とくこう130はサイコキネシス・れいとうビーム等の特殊打点を支えます。特性がシェルアーマーに変わるため、受け中に急所を引かれて耐久を貫通される事故がなくなる一方、メガ前のさいせいりょく(交代で1/3回復)による受け回しは失われます。実戦ではメガ前にさいせいりょくで回復を稼ぎ、詰ませに入る局面でメガ進化して急所無効+てっぺきで固める運用になります。
タイプ・弱点
| 弱点(2倍) | 耐性(0.5倍) | 無効 |
|---|---|---|
でんき
くさ
むし
ゴースト
あく
|
ほのお
みず
こおり
かくとう
エスパー
はがね
|
— |
ほのお・みず・こおり・はがねを半減し、かくとう・エスパーも半減できるため、物理アタッカーのこうげきを受け止めやすいタイプです。一方、弱点はでんき・くさ・むし・ゴースト・あくの5タイプ。とくにメガ後はとくぼう80止まりのため、でんき・くさの特殊打点(ウォッシュロトムの10まんボルト、フシギバナのギガドレイン等)は重く刺さります。ゴースト・あくはこちらの弱点を突いてくるうえ、あく(ドドゲザン)はサイコキネシスを無効化するため、ゲンガー・ドドゲザン等への対面は不利です。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| なまける | — | — | 86.6% | 最大HPの1/2を回復。居座りの軸 |
| ねっとう | ![]() |
80 | 77.6% | みず一致技。30%やけどで物理アタッカーのこうげきを半減 |
| てっぺき | ![]() |
— | 54.2% | ぼうぎょ2段階上昇。ボディプレスの火力も同時に伸びる |
| ボディプレス | ![]() |
80 | 41.2% | ぼうぎょ参照のかくとう技。あく・はがねへの打点 |
| めいそう | ![]() |
— | 23.2% | とくこう・とくぼうを1段階上昇。特殊型の積み技 |
| れいとうビーム | ![]() |
90 | 21.9% | ガブリアス・カイリュー等ドラゴンへの打点。10%こおり |
| かえんほうしゃ | ![]() |
90 | 17.3% | ハッサム・ルカリオ等はがねへの打点。10%やけど |
| サイコキネシス | ![]() |
90 | 11.3% | エスパー一致技。かくとう・どくへの打点。10%Dダウン |
| あくび | ![]() |
— | 10.9% | 次のターン終了時にねむり。交代を迫る |
なまける・ねっとうがほぼ確定枠で、残りをてっぺき+ボディプレスの物理受け詰め構成か、めいそう+特殊打点の積み構成で選びます。アシストパワー(8.9%)はめいそう・てっぺきで積んだ後に火力が上がる技で、積み構成の選択肢です。
主要型の解説
各型は技採用率(てっぺき54.2%/ボディプレス41.2%/めいそう23.2%)と持ち物分布を指標としています。性格はぼうぎょを上げるずぶとい(68.0%)が大半で、特殊型でもおだやか(13.6%)・ひかえめ(8.9%)が一部見られます。
型1: てっぺきボディプレス物理受け型(最多級)
指標: てっぺき 54.2%/ボディプレス 41.2%
てっぺきプレス型
性格: ずぶとい(B↑ A↓)
EV: H32 B32(HB振り)
持ち物: ヤドランナイト
・なまける
・ねっとう
・てっぺき
・ボディプレス
強み:
てっぺきでぼうぎょを2段階上げると、ボディプレスの火力も同時に伸びます。物理アタッカーを受け出しててっぺきを積み、ぼうぎょ255+上昇補正の高火力ボディプレスで殴り返しながら、なまけるで居座る詰め筋を持ちます。特殊打点を切る代わりに、物理方面の制圧力が型1の中で最も高い構成です。
弱み:
特殊技を持たないため、てっぺきを積んでもぼうぎょが上がるだけで、とくぼう80の特殊耐久は補えません。めいそう型と異なり、ウルガモス・サザンドラ等の特殊アタッカーには積んでも受けが固まらず、押し切られます。
型2: めいそう積み型(めいそう 23.2%)
指標: めいそう 23.2%/アシストパワー 8.9%
めいそう型
性格: ずぶとい(B↑ A↓)
EV: H32 B32(HB振り)
持ち物: ヤドランナイト
・なまける
・ねっとう
・めいそう
・サイコキネシス / アシストパワー
強み:
めいそうでとくこう・とくぼうを同時に上げるため、てっぺき型では補えない特殊耐久を高められます。元のぼうぎょが高いので、めいそうを重ねれば物理・特殊の両面を固めつつ、メガ後とくこう130+上昇補正のサイコキネシス・アシストパワーで火力も出せます。受けながら自分が積みフィニッシャーになれる点が、てっぺき型との違いです。
弱み:
てっぺき型のボディプレスと違い、エスパー技はあく(ドドゲザン・マスカーニャ)に無効化され、積んでも打点が通らない相手がいます。積む隙を作る前に弱点のでんき・くさ・むしを連打されると、めいそうの上昇が間に合わず崩されます。
環境ポケモンへの相性分析
主要ポケモンとの相性
使用率上位のうち、メガヤドランと相性がはっきり出るポケモンを有利・不利の両面から挙げます。メガ後ぼうぎょ255で物理アタッカーには強い一方、すばやさ30で全ての相手に後手を踏み、とくぼう80止まりのため特殊アタッカーには脆い点、弱点(でんき・くさ・むし・ゴースト・あく)を突かれると受けが成立しない点に注意してください。
| ポケモン(環境順位) | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
ガブリアス(1位)
|
◎ 有利 | じしん(99.2%)等の物理技をぼうぎょ255で軽減。れいとうビームが×4(ドラゴン2×じめん2)で刺さる。ねっとうのやけどでこうげきを半減すれば受けがさらに固まる |
ドドゲザン(24位)
|
△ ふいうちに注意 | ボディプレスが×4(あく2×はがね2)で刺さり物理技も軽減。ただしドゲザン(あく96.4%)が×2弱点で重く、HPが減るとふいうち(99.0%)で詰められる |
ルカリオ(9位)
|
○ 有利 | インファイト(71.5%)等の物理技をぼうぎょで軽減し、かえんほうしゃ(はがねに×2)で落とす。はどうだん採用個体(22.9%)の特殊かくとうは半減で受かる |
ハッサム(14位)
|
◎ 有利 | バレットパンチ(99.7%)・インファイト等の物理技をぼうぎょで軽減し、かえんほうしゃが×4(むし2×はがね2)で刺さる。はたきおとす(53.6%・あく×2)は弱点だが物理なので高いぼうぎょで耐える |
ゲンガー(10位)
|
× 不利 | シャドーボール(71.1%)がゴースト×2弱点。とくぼう80では特殊打点を受けきれず、サイコキネシスはどくに×2だが後手のため先に削られる |
ウルガモス(18位)
|
× 不利 | むしのさざめき(33.7%)がむし×2弱点。ちょうのまい(97.4%)で積まれると特殊耐久を抜かれる。ねっとうは×2だが後手で積みを許す |
ウォッシュロトム(22位)
|
× 不利 | 10まんボルトがでんき×2弱点。みず技は半減され打点が乏しく、後手のとくぼう80では撃ち合いで押し負ける |
苦手なポケモンと対策
| ポケモン | 苦手理由 | 対策 |
|---|---|---|
ウォッシュロトム(22位)
|
10まんボルトがでんき×2弱点。みず技を半減されサイコキネシスも等倍で決定打にならず、後手で撃ち合うと押し負ける | でんき技を半減できるくさ・じめん枠(フシギバナ・ガブリアス)に引いて受ける。じめんならボルトチェンジも透かせる |
ウルガモス(18位)
|
ちょうのまい(97.4%)で積まれ、むしのさざめき(33.7%・むし×2)で抜かれる。後手のため積みを止められない | いわ・でんき枠(キラフロルのパワージェム等)を後続に置き、4倍弱点を突いて落とす。積む前の対面処理を狙う |
ゲンガー(10位)
|
シャドーボール(71.1%)がゴースト×2弱点。とくぼう80では特殊耐久が足りず、後手で先に大きく削られる | あく枠(ドドゲザン・サザンドラ等)でゴースト技を半減しつつあく技で弱点を突く。すばやさで上を取れる相手を合わせる |
フシギバナ(27位)
|
ギガドレイン(くさ×2)で回復しながら削ってくる。みず・かくとうを半減され、なまけるで粘っても削り合いで先に崩れる | ほのお・ひこう枠(リザードン等)でくさ弱点を突く。サイコキネシスでどくに×2を取れるが半減回復を上回る火力が必要 |
イダイトウ(オス)(8位)
|
おはかまいり(99.9%・ゴースト×2)が重い。みず技も半減され、アクアジェット(91.1%)の先制で削り残しを処理される | あく枠でゴースト技を半減、またはノーマル枠で無効化して受ける。れいとうビーム採用個体ならイダイトウの低耐久を上から削る後続を添える |
苦手な相手は「ヤドランの弱点(でんき・くさ・むし・ゴースト・あく)を特殊技で突き、とくぼう80を貫く相手」と「ちょうのまい等で積んで耐久を抜く特殊アタッカー」に大別されます。いずれも後手のヤドラン単体では止めにくいため、後続のタイプ補完で受ける構築が前提です。
パーティ構成
相性の良いポケモン
パーティ構成の基本方針:
ヤドランは後手の物理受けで、弱点も特殊方面に偏るため、残り5体で以下の役割を補います。
- でんき対策: じめん(ガブリアス)でウォッシュロトムのでんき技を受け、上から殴る枠
- くさ・むし対策: はがね・どく(ヌメルゴン・ドヒドイデ)でフシギバナ・ウルガモスの特殊技を半減する枠
- ゴースト・あく対策: あく枠(バンギラス)でゲンガー・イダイトウのゴースト技を半減する枠
- 積みアタッカーケア: ちょうのまいウルガモス等を、上から弱点を突けるいわ・でんき枠で処理する
データ分析①:技採用率に見る「物理受けに振り切った」構成
メガヤドランの技採用率は、攻撃技より補助・積み技に偏っている点に特徴があります。
| 技 | 種別 | 採用率 | 役割 |
|---|---|---|---|
| なまける | 回復 | 86.6% | 居座り |
| ねっとう | 攻撃(みず) | 77.6% | やけど+打点 |
| てっぺき | 積み(防御) | 54.2% | ぼうぎょ強化+プレス火力 |
| ボディプレス | 攻撃(かくとう) | 41.2% | 防御参照の打点 |
| めいそう | 積み(特殊) | 23.2% | 特殊強化 |
攻撃技で最も高いねっとう(77.6%)でも、なまける(86.6%)には届きません。てっぺき54.2%+ボディプレス41.2%という組み合わせは、ぼうぎょを上げる行動がそのまま打点強化を兼ねる設計です。攻撃種族値75・とくこう130のうち、採用が集まるのは攻撃技ではなく「ぼうぎょを参照するボディプレス」側で、低いこうげきを使わずに火力を出すという、メガ後ぼうぎょ180だからこそ成立する技選択になっています。
一方めいそう(23.2%)の特殊型は少数派で、ボディプレスがあく(ドドゲザン・マスカーニャ)に通る分、物理受け型のほうが環境のはがね・あく勢に刺さりやすい点が、てっぺき型に採用が寄る理由と読み取れます。
まとめ:型別比較
| 型 | 指標 | 技軸 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| てっぺきプレス型 | てっぺき 54.2% | てっぺき+プレス | 防御強化と火力が同時に伸び物理を制圧 | 特殊耐久を補えず特殊アタッカーに弱い |
| めいそう型 | めいそう 23.2% | めいそう+特殊 | 特殊耐久を補強し自分が積みエースになる | エスパー技があくに通らず打点が止まる |
総評:
メガヤドランはぼうぎょ255とみず/エスパーの優秀な耐性を軸に、てっぺき・ボディプレス・なまけるで物理アタッカーを受け止めて居座る物理受けです。てっぺきがぼうぎょ強化と打点強化を兼ね、ガブリアス・ハッサム・ルカリオといった環境上位の物理エースに強い点が最大の武器です。メガ前のさいせいりょく(交代で1/3回復)も受け回しを支えます。
一方、すばやさ30で全ての相手に後手を踏み、とくぼう80止まりのため弱点(でんき・くさ・むし・ゴースト・あく)の特殊打点には脆く、ウォッシュロトム・ウルガモス・ゲンガー等は単体で止めにくい相手です。後続のタイプ補完で特殊弱点を受ける構築が前提になります。
関連記事
構築例
ねっとう
サイコショック
れいとうビーム
なまける
でんき
くさ
むし
ゴースト
あく
ほのお
かくとう
はがね
ドドゲザン(24位)
ルカリオ(9位)
ハッサム(14位)
ゲンガー(10位)
ウルガモス(18位)
ウォッシュロトム(22位)
フシギバナ(27位)
イダイトウ(オス)(8位)