【ポケモンチャンピオンズ】マスカーニャ 考察 M-4 シーズン こだわりスカーフ型の立ち回り
マスカーニャ
M-4シーズン、マスカーニャは使用率5位(M-3: 3位)で環境上位に定着しています。特性へんげんじざいで最初に出す技のタイプに自分の身をタイプ変化させ、その技に一致技補正をかけられるのが最大の特徴で、こだわりスカーフを70.9%が採用し、S123の素早さを1.5倍にして対面の相手を上から動かすアタッカー運用が主流です。
マスカーニャの基本スペック
種族値
種族値合計530のうちS123が最大値で、こだわりスカーフ込みの実数値は後述のとおり288に達します。A110は環境上位のアタッカーとしては中堅クラスですが、へんげんじざいによる一致技補正がこの数値を底上げします。
タイプ・弱点
| 弱点(×4) | 弱点(×2) | 耐性(×0.5) | 無効 |
|---|---|---|---|
むし
|
かくとう
ひこう
どく
ほのお
こおり
フェアリー
|
じめん
ゴースト
みず
くさ
でんき
あく
|
エスパー
|
むし×4が最大の弱点で、耐性タイプは6つ確保しつつも×2弱点が6タイプと非常に広いのが特徴です。特にフェアリー弱点は環境2位のミミッキュ(じゃれつく採用率98.2%)、こおり弱点はアローラキュウコン(16位、フリーズドライ84.4%)と、上位ポケモンの主力技が直撃しやすい点は立ち回りの制約になります。
特性
**へんげんじざい(93.0%)が固定に近い採用率です。場に出てから最初に技を選んだ瞬間、自分のタイプがその技のタイプに変化し、一致技補正(×1.5)がかかります。くさ/あく本来のタイプ以外の技(かみなりパンチ・じゃれつく等)を最初に選んでも一致技扱いになる点が、後述の型の技構成の広さにつながっています。この変化は登場するたびに1回だけで、2手目以降の技には適用されません。もう一つのしんりょく(7.0%)**はHPが1/3以下になるとくさ技の威力が1.5倍になる特性です。
主要な技と採用率
| 技名 | タイプ | 威力 | 採用率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| トリックフラワー | ![]() |
70 | 97.3% | 必中・必ず急所。へんげんじざいで一致技化されるメインウェポン |
| トリプルアクセル | ![]() |
20/40/60 | 86.1% | 連続3回攻撃。ガブリアス・カイリュー等のドラゴンに×4 |
| とんぼがえり | ![]() |
70 | 71.1% | 攻撃後に交代。こだわりスカーフの技固定を対面操作で補う |
| はたきおとす | ![]() |
65 | 64.5% | 相手が道具を持つと威力1.5倍。持ち物を失わせつつゴースト・エスパーへ打点 |
| ふいうち | ![]() |
70 | 18.5% | 優先度+1。相手が攻撃技を選んだ時のみ成功。きあいのタスキ型と相性が良い |
| かみなりパンチ | ![]() |
75 | 14.3% | ギャラドス・アーマーガア等のみず・ひこう複合へ×2〜×4 |
| じゃれつく | ![]() |
90 | 7.5% | サザンドラ等のドラゴンに×4。10%で相手のこうげきを1段階下げる |
| どくびし | ![]() |
— | 5.3% | 相手の場に設置。とんぼがえりでの対面操作と組み合わせて継続的に削る |
| パワージェム | ![]() |
80 | 5.1% | リザードン・ウルガモス等のほのお/むしへの打点 |
M-4の採用型
型1:ようき スカーフアタッカー型
性格採用率: ようき 58.0%
ようき スカーフアタッカー型
性格: ようき(S↑ C↓)
EV: H2-A32-S32(最多分布61.1%)
持ち物: こだわりスカーフ(70.9%)
・トリックフラワー
・トリプルアクセル
・とんぼがえり
・はたきおとす
トリックフラワー(くさ・威力70・必中・必ず急所)とトリプルアクセル(こおり・連続3回攻撃で最大威力60)が主力技。とんぼがえり(むし・威力70)は攻撃後に交代でき、こだわりスカーフの技固定デメリットを対面操作で補います。はたきおとす(あく・威力65、相手が道具を持っていると1.5倍)は道具破壊を兼ねた打点です。
強み:
ようきのS実数値は192で、こだわりスカーフ込みだと288に達します。環境上位の多くのスカーフ持ち(S実数値200台前半が目安)を上から動かせる速さで、最初に選ぶ技をへんげんじざいで一致技化しつつ後攻を許さない対面操作ができます。
弱み:
こだわりスカーフは最初に選んだ技に固定されるため、相手の交代読みが外れて選んだ技が通らない相手(半減以下)が出てくると、その技を撃ち続けるか自分から交代するかしか選べません。とんぼがえり以外の技を選んでいた場合は、対面操作の技すら選べず不利な打ち合いを強いられます。
型2:いじっぱり アタッカー型
性格採用率: いじっぱり 34.5%
いじっぱり アタッカー型
性格: いじっぱり(A↑ C↓)
EV: H2-A32-S32(最多分布61.1%)
持ち物: こだわりスカーフ、またはきあいのタスキ(18.5%)
・トリックフラワー
・トリプルアクセル
・とんぼがえり
・はたきおとす
技構成はようき型と同一で、性格による火力と素早さのトレードオフが型の違いになります。きあいのタスキ採用時はHP満タンから一撃技を確定1耐えできるため、後攻からでも確実に1発を通す運用に向きます。
強み:
いじっぱりのA実数値は178でようき型(A162)より16高く、トリックフラワーやとんぼがえりの1発の打点がようき型より伸びます。特に耐久寄りの相手への削り性能で差が出ます。
弱み:
S実数値は175で、ようき型のS192より17低い数値です。こだわりスカーフを持たせてもS実数値262までしか伸びず、ようき型がスカーフ込みで上から取れる相手の一部に後手を許します。
データ分析①:M-3→M-4 使用率・採用データの変化
| 項目 | M-3 | M-4 |
|---|---|---|
| 使用率順位 | 3位 | 6位 |
| こだわりスカーフ採用率 | 70.8% | 70.9% |
| いのちのたま採用率 | 4.6% | 6.4% |
| じゃれつく採用率 | 9.8% | 7.5% |
| どくびし採用率 | 圏外 | 5.3% |
| パワージェム採用率 | 圏外 | 5.1% |
使用率は3位から6位に下がりましたが、こだわりスカーフ70.9%・トリックフラワー97.3%・トリプルアクセル86.1%・とんぼがえり71.1%というコア技構成の採用率はM-3からほぼ横ばいです。型そのものの構築思想は変わっておらず、じゃれつく(フェアリー)採用が9.8%→7.5%に下がった一方、どくびし・パワージェムがそれぞれ5%台で新たに上位10技へ入り、こだわりスカーフの4枠目以降を補助的なタイプの技(どく・いわ)で埋める構築が一部で試されている点がM-4の変化です。
データ分析②:技タイプ別カバレッジ計算
マスカーニャが採用する攻撃技(くさ・こおり・むし・あく・でんき・フェアリー)が、M-4使用率TOP15の相手にどこまで通るかを整理しました(相手ごとに最大打点となる技のみ抜粋)。
| 相手 | 最大打点の技 | 倍率 | 当該技の採用率 |
|---|---|---|---|
| ガブリアス(1位) | トリプルアクセル(こおり) | ×4 | 86.1% |
| カバルドン(3位) | トリックフラワー/トリプルアクセル | ×2 | 97.3% / 86.1% |
| カイリュー(12位) | トリプルアクセル(こおり) | ×4 | 86.1% |
| ギャラドス(8位) | かみなりパンチ(でんき) | ×4 | 14.3% |
| サザンドラ(13位) | じゃれつく(フェアリー) | ×4 | 7.5% |
| メタグロス(4位)/マフォクシー(9位) | はたきおとす(あく) | ×2 | 64.5% |
| アシレーヌ(7位)/ゲッコウガ(15位) | トリックフラワー(くさ) | ×2 | 97.3% |
| リザードン(11位)/アーマーガア(14位) | かみなりパンチ(でんき) | ×2 | 14.3% |
| ブリジュラス(6位)/アローラキュウコン(16位) | (等倍が上限) | ×1 | — |
| ミミッキュ(2位)/バシャーモ(10位) | (等倍が上限) | ×1 | — |
TOP15の中で×4が通る相手が4体(ガブリアス・カイリュー・ギャラドス・サザンドラ)ある一方、カバルドンには×2、ミミッキュ・バシャーモ・ブリジュラス・アローラキュウコンには等倍止まりです(採用率5.1%のパワージェムはリザードン×4・アローラキュウコン×2の打点を持ちますが、少数派のため対象から除外しています)。かみなりパンチ・じゃれつくは高倍率が出る技ですが採用率14.3%・7.5%にとどまり、こだわりスカーフでこれらを選んでいない試合では、トリックフラワー・トリプルアクセル・はたきおとすの範囲で打点を選ぶことになり、相手読みを外すと威力を発揮しきれない点は運用上のトレードオフです。
苦手なポケモン
| ポケモン | 使用率 | 苦手な理由 |
|---|---|---|
ミミッキュ
|
2位 | じゃれつく(フェアリー・採用率98.2%)が×2弱点。マスカーニャの技はゴースト/フェアリー複合にいずれも等倍が上限で、有効打が乏しい相手です |
マフォクシー
|
9位 | かえんほうしゃ(ほのお・採用率84.2%)とマジカルシャイン(フェアリー・採用率63.7%)の両方が×2弱点を突きます |
バシャーモ
|
10位 | フレアドライブ(ほのお・採用率84.7%)とインファイト(かくとう・採用率67.2%)の両方が×2弱点。マスカーニャの技はほのお/かくとう複合に等倍が上限です |
ゲッコウガ
|
15位 | れいとうビーム(こおり・採用率87.2%)とヘドロウェーブ(どく・採用率68.1%)がともに×2弱点。マスカーニャ側もトリックフラワー(くさ)・とんぼがえり(むし)がともに×2で通るため撃ち合いになりやすい相手です |
アローラキュウコン
|
16位 | フリーズドライ(こおり・採用率84.4%)とムーンフォース(フェアリー・採用率47.4%)がともに×2弱点。主力4技(トリックフラワー・トリプルアクセル・とんぼがえり・はたきおとす)は等倍止まりで、決定打を欠きます |
同居率上位の分析
M-4でマスカーニャと同じパーティに入る頻度が高いポケモン(同居率1〜10位)は以下のとおりです。
ガブリアス(1位)はドラゴン/じめんで、マスカーニャのむし×4弱点をガブリアスは等倍で受けられる関係です。一方、マスカーニャのこおり弱点(×2)はこおり技を持つ相手を苦手にしますが、ガブリアス自身もこおり×4弱点を抱えるため、こおり技を撃たれる相手に対しては両者とも弱く、この組み合わせで解決される弱点ではありません。ガブリアスのじしんがマスカーニャの弱点であるほのおタイプの相手を処理する一方、マスカーニャの攻撃技はこおりタイプに抜群を取れないため、こおりタイプの相手はガブリアスのがんせきふうじ等、別の枠で対応する必要があります。
カバルドン(2位)はじめん単タイプで、あくびとステルスロックのサポート役です。カバルドンのあくびで後続への引き先を確保し、相手の対面選択を狂わせたところにマスカーニャのスカーフ技を通しやすくします。
アシレーヌ(3位)はみず/フェアリーで、マスカーニャのほのお弱点(×2)をアシレーヌが耐性(×0.5)で受けられます。アシレーヌのフェアリー打点がドラゴン・あくタイプの相手を処理し、マスカーニャのはたきおとす(あく)がエスパー・ゴーストタイプの相手を分担します。
ミミッキュ(4位)はゴースト/フェアリーで、ばけのかわを盾に積み技(つるぎのまい84.8%)で後続を通す運用です。マスカーニャのとんぼがえりで相手の後出しを誘い、ミミッキュが安全に場に出るターンを作る組み合わせが機能します。
ブリジュラス(6位)ははがね/ドラゴンで、マスカーニャのひこう弱点(×2)をブリジュラスが耐性(×0.5)でカバーします。ブリジュラスのラスターカノン・りゅうせいぐんが特殊方面の打点を担い、マスカーニャの物理打点と役割が分かれています。
まとめ
M-4のマスカーニャは使用率5位(M-3: 3位)ながら、型の構築思想はM-3から大きく変わっていません。
- こだわりスカーフ70.9%・トリックフラワー97.3%・トリプルアクセル86.1%・とんぼがえり71.1%というコア構成はM-3からほぼ横ばい:使用率順位は下がったものの、主流の型自体は安定
- ようき型(S192・スカーフ込み288)といじっぱり型(A178)で速度と火力のトレードオフ:EV配分は同一(H2-A32-S32)で、性格差だけで型が分かれる
- どくびし・パワージェムがM-4で新たに上位10技へ台頭:こだわりスカーフの技固定という制約の中で、ガブリアス以外への打点を補う技選択が模索されている
へんげんじざいで最初の技を必ず一致技化できる点と、こおり・むし技を絡めた広い打点範囲が武器ですが、フェアリー・ほのお複合には等倍止まりが多く、ミミッキュ・マフォクシー・バシャーモといった上位ポケモンには有効打を欠く場面があります。
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パワージェム
ふいうち
どくびし
こだわりスカーフ
トリックフラワー
イカサマ
トリプルアクセル
とんぼがえり
ひこう
ほのお
フェアリー
じめん
ゴースト
みず
でんき
エスパー
ゲッコウガ
アローラキュウコン